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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジョアン・フェリックスがチェルシー移籍合意!コナー・ギャラガーはマドリード、スターリングは?

チェルシーとアトレティコ・マドリードが、ジョアン・フェリックスの移籍について合意に到達したようです。ファブリツィオ・ロマーノさんは、2030年までの6年契約と延長オプションと伝えています。「スカイスポーツ」のライアル・トーマス記者によると、移籍金は4200万ポンドで、アドオンが430万ポンド。これによって、逆ルートのコナー・ギャラガ―も確定するはずです。

サム・オモロディオンのチェルシー移籍が、個人的な問題によって破談となってから1週間。ラ・リーガでプレイすると決意し、マドリードに渡ったコナー・ギャラガーは、つらい日々を過ごしていました。スペインの首都に5日滞在してメディカルチェックを通過したのに、ロンドンに戻ってチームとは別メニューのトレーニング。2回めの渡航は急がないでしょう。

2022-23シーズンにローンでチェルシーに加わったジョァン・フェリックスは、プレミアリーグ16試合で4ゴールという冴えない戦績で終わっています。冬の補強で31人に膨れ上がったチームは、ロッカーをキープできなかったサブの選手たちが廊下で着替えるというカオスのなかで、グレアム・ポッターを解任してフランク・ランパードを招聘しました。

レジェンドはチームをまとめられず、1勝2分8敗という散々な戦績で愛するクラブを去っています。ジョアン・フェリックスが真価を発揮できなかった理由のひとつは、ランパードが彼を活かす術を持っていなかったということでしょう。オフシーズンに買取が検討されたものの、マウリシオ・ポチェッティーノが難色を示したため、話は進みませんでした。

昨シーズンのバルセロナで、44試合10ゴール6アシストのアタッカーは、リベンジを果たすことができるでしょうか。エンツォ・マレスカの4-2-3-1では、2列めのセンターか。そのポジションは、ペドロ・ネトが左サイドに定着したら、エンクンクとの争いとなりそうです。どうしても必要な選手には見えないといったら、ブルーズサポーターのみなさんに叱られるでしょうか。

2度めのチャレンジで失敗したら、3600万ポンドが手に入るコナー・ギャラガーの移籍を成立させたのが唯一の功績といわれるかもしれません。さらにもうひとり、ポルトガル代表FWの入団で立ち位置が変わりそうな選手がいます。開幕戦の1時間前に、オフィシャルのメンバーリストを待っていたスタンフォード・ブリッジのプレスルームを騒然とさせたラヒム・スターリングです。

マレスカ監督曰く「テクニカルな決断」によって、マン・シティ戦のベンチから外されたウインガーは、最悪のタイミングでセルフィッシュな声明を送り、経営ボードとの関係に亀裂を生じさせてしまいました。あの頃のポッターと同様に、30人以上のスカッドからメンバーを絞らなければならない指揮官は、試合後のプレスへの対応という不愉快なタスクを強いられています。

「ラヒム・スターリングは今後3年間、チェルシー・フットボールクラブと契約している。個人トレーニングを行うために2週間も早くイングランドに戻り、新監督と良好な関係を築いてポジティブなプレシーズンを過ごした。ラヒムは、チェルシーFCおよび敬愛するファンのために、これまでと同様に最高レベルの結果を出すことに全力を注いでいる」

「今週のクラブ公式のプレマッチ資料に登場していたので、こちらの陣営ははラヒムが何らかの形で週末のゲームに出場すると予想していた。ラヒムのクラブでの将来に関して、チェルシーFCとは前向きに対話を続けており、保証してもらっている。ゆえに、この状況が明確になるのを楽しみにしている。それまでは、新シーズンをポジティブに始めたいラヒムをサポートし続ける」

ワントップはニコラス・ジャクソンとマルク・ギウ、2列めはコール・パルマー、ノニ・マドゥエケ、ムドリク、ペドロ・ネト、エンクンク、ジョアン・フェリックス、チュクエメカ。前線のメンバーは足りており、スターリングはポジティブではないトレーニングを別メニューでこなすことになるかもしれません。

「アスレティック」のリアム・トゥーミー記者とアダム・クラフトン記者は、「トッド・ベイリーとクリアレイク・キャピタルは、買収直後の混乱期に新戦力獲得においてミスがあったと認めている」とレポート。ベーシックなサラリーを安く設定し、インセンティブの比率を高めている現状とは逆に、巨額の5年契約を交わしたスターリングは売却候補になっているといっています。

チェルシーにおける2シーズンで公式戦81試合19ゴール12アシストは、ビヴァリーヒルズでの華やかな写真撮影で入団が発表されたスターの数字ではないとジャッジされているとのこと。ペドロ・ネトの獲得は、彼に対する評価を反映したアクションと捉えるのが妥当でしょう。経営ボードは、既に売り先を探していると伝えられています。

チェルシーにおける最大の懸念は、経済的合理性で選手の取捨選択がなされる可能性があることです。1億ポンドを超える移籍金と長期契約によって、減価償却費が重くのしかかるエンソ・フェルナンデスとカイセドは指揮官の構想外になっても売れず、利益を出しやすい生え抜きのリース・ジェームズやコルウィルが優先して売られれば、チームの強化とはいえないでしょう

ジョアン・フェリックスは、48時間以内にメディカルチェックを実施するといわれており、コナー・ギャラガーは週末にはスペインにいるはずです。スターリングはユーヴェか、サウジか。共同SDのスチュワート&ウィンスタンリーが役割を果たせず、ダブついたスカッドにさらなるストレスが生じて不振に陥れば、その責任を取るのは就任したばかりの若き指揮官です。


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