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ようやく辿り着いたポール・トゥ・ウィン!アーセナルがミケル・メリノ移籍でクラブ間合意に到達!

ミケル・メリノがアーセナルの獲得候補といわれ始めたのは、7月上旬。当時はスビメンディやダニ・オルモの名前も挙がっており、ゴシップを盛り上げる材料のひとつでした。誰もが本命と認めるようになったのは、ユーロ2024が終わってからです。7月末にカラフィオーリの入団が決まると、次なるターゲットとして見出しを飾る頻度が急激に増えました。

「本人はアーセナル入りを熱望」「レアル・ソシエダは移籍を容認」「スミス・ロウの退団が決まれば、話は前に進む」といわれてから25日。長かった交渉が、ついに決着するようです。「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者が「クラブ間で原則合意」とレポート。口頭合意と伝えたファブリティオ・ロマーノさんも、恒例の「here we go! 」を繰り出しています。

「アスレティック」が報じている移籍金は2850万ポンドで、アドオンが430万ポンド。フラムに売却したスミス・ロウと同レベルですが、2100万台を主張していたアーセナルにしてみれば、やや押された感があります。とはいえ、3000万以内なら問題なし。28歳のMFは、1年の延長オプション付きの4年契約を承諾しており、メディカルチェックをクリアすれば「DONE DEAL」です。

グーナーのみなさんは、今度こそグラニト・ジャカを忘れられるのではないでしょうか。188cmのMFは、まさにボックス・トゥ・ボックスで、主戦場は左のインサイド。過去3シーズンのプレーエリアを見ると、ウーデゴーアのサイドにも頻繁に出没しており、中盤の流動性を高めてくれるでしょう。サン・セバスチャンで過ごした5シーズンで、2ヵ月以上の離脱は1回だけです。

昨シーズンの最大のトピックスは、欧州の主要リーグでTOPのデュエル326勝。2位のブルーノ・ギマランイスを40も引き離すぶっちぎりのレコードで、ラ・リーガで2位の空中戦168勝も特筆すべきスタッツです。ガブリエウ、サリバ、ベン・ホワイトが脅威のセットピースは、ニアに走り込んでヘッダーを決めるインサイドMFの加入で威力を増すはずです。

ミケル・アルテタの就任以来、ポジティブ思考の学級委員長タイプが増えたアーセナルは、2023-24シーズンに10試合でキャプテンマークを巻いていたことにも着目したのではないかと思われます。2017-18シーズンは、ニューカッスルでアンカーとしてプレイしており、プレミアリーグのカルチャーに戸惑うことはないでしょう。

「アスレティック」の後を追って、ミケル・メリノのクラブ間合意を伝えた「スカイスポーツ」は、エンケティアとラムズデールの最新情報も配信しています。ストライカーの移籍を巡るノッティンガム・フォレストとの議論のアジェンダは、支払い構造とパフォーマンス連動のアドオンに移行しているそうで、こちらも間もなく決まるのではないでしょうか。

ラムズデールのほうは、買取オプション付きのローン移籍を持ちかけてきたウルヴスに加えて、サウサンプトンもオファーを準備しているとのこと。ジョルジ・ママルダシュビリの争奪戦で敗れたボーンマスも参入する可能性がありますが、いずれも買取はオプションに留めたいようです。完全移籍か買取義務付きを希望するアーセナルにとっては、悩ましい状況が続いています。

「ポール・トゥ・ウィン確実」といわれていたアーセナルが走っていたのは、バックストレートの視界良好なロサイル・インターナショナルではなく、難しいブレーキングを強いられる雨のモンテカルロだったようです。ようやく、チェッカーフラッグが見えてきました。グーナーのみなさん、おめで…いや、まだちょっと早いですね。メディカルチェックの無事を祈りましょう。


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