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マクトミネイはナポリ、ウガルテはついにクラブ間合意に到達!23歳のMFの強みと弱点をチェック!

「マヌエル・ウガルテがマンチェスター・ユナイテッドへ。7月に個人条件は合意しており、このたびクラブ間で契約が成立した。5000万ユーロの移籍金と1000万ユーロのアドオンが最終的なパッケージとなる。ウガルテはマンチェスターに旅立つ。彼はユナイテッドにしか行きたがらず、ユナイテッドもウガルテだけを求めていた。これで決まった」

ファブリツィオ・ロマーノさんのポストとほぼ同時に、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者が速報を配信しました。移籍金は4200万ポンド、アドオンは840万ポンド。パリ・サンジェルマンの当初のオーダーより、900万ポンドほど下がったようです。23歳のセントラルMFは、メディカルチェックを受けるべく、既にマンチェスターに到着しています。

パリとマンチェスター・ユナイテッドの交渉が急速に進展したのは、スコット・マクトミネイのナポリ行きが確実になったからでしょう。セリエAのクラブは、2540万ポンドの移籍金を承諾。テン・ハフ監督は手離したくなかったと伝えられていますが、出場機会を増やしたかったスコットランド代表MFは、決断にさほど時間をかけませんでした。

アカデミー出身の選手の移籍金は、会計上そのまま利益になります。ハンニバル・メイブリとウィル・フィッシュを売って手に入れた720万ポンドも、ほぼ全額が利益で、ダン・アシュワースSDは満を持してパリとの交渉に臨みました。5100万ポンドのイニシャルを主張していたパリは、一部をアドオンにする代わりに、10%のセルオン条項を付けたと報じられています。

母国ウルグアイのCAフェニックスでプロデビューしたウガルテは、2020年にポルトガルのファマリカンに移籍し、1年後にはジョサン・パリーニャの後釜としてスポルティングCPへ。ルベン・アモリムの3-4-3で、ハードマークとタックルのクオリティを高めると、2023年の夏にパリ・サンジェルマンの誘いを受けてフランスに乗り込みました。

昨季リーグアンで25試合に出場。しかしCLのノックアウトステージでは、先発はゼロでした。快足を活かしたチェック、獰猛なタックル、インターセプトを強みとするウガルテについて、「アスレティック」のカール・アンカ記者とピーター・ラツェラー記者は、パリにおけるスタッツを徹底分析。「ピアノ奏者ではなく、ピアノを運ぶ人」と表現し、弱点も指摘しています。

最大の懸念は、コンサバティブなパスワークです。リーグアンで出したプログレッシブパスは90分あたり4.1回で、キーパスは0.7回ですが、リーグのMF全体の平均は5.4回と1.2回。2人の記者は、これこそがチャンピオンズリーグで中盤を制したかったルイス・エンリケ監督が、ヴィティーニャ、ザイール=エメリ、ファビアン・ルイスを優先した理由だったといっています。

似たタイプの遠藤航をうまく活かしたユルゲン・クロップのように、テン・ハフ監督はウガルテの強みを引き出しつつ、弱点を克服させなければなりません。パスワークに長けたメイヌーとの相性はよさそうですが、判断スピードを求められるプレミアリーグに慣れるまでに、それなりの時間を要する可能性があります。

期待と不安が混ざり合う補強ですが、23歳のセントラルMFには伸びしろがあるでしょう。アムラバトがそうだったように、当初は酷評される試合もあるかもしれませんが、いずれ最終ラインの安定に貢献してくれるものと信じましょう。おそらくこれが、この夏最後の即戦力でしょう。ジェイドン・サンチョの去就が決まれば、マン・ユナイテッドの実り多き季節は終わるはずです。


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