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ミケル・メリノの入団が正式発表!エンケティアはほぼ決まり…アーセナルは前線の補強に動くのか?

Mikel Merino signs for Arsenal」。公式サイトのTOPに、新たなMFの入団を告げるメッセージがUPされています。レアル・ソシエダで過ごした6シーズンで、242試合27ゴール30アシスト。ミケル・メリノが期待されているのは、1年前にカイ・ハヴェルツが求められた役割を完璧にこなすことでしょう。アーセナルはようやく、グラニト・ジャカの後継者を手に入れたようです。

「ミケルは経験と多才さによって、われわれに大きなクオリティをもたらしてくれる。クラブでもインターナショナルレベルでも、何シーズンもTOPとしてプレイしてきた。技術力と前向きな性格、個性によって、スカッドを格段に強くしてくれるだろう。この夏、われわれは見てきた。ミケルは勝者だ。ユーロで力強いパフォーマンスを披露し、スペインの優勝に貢献した」(ミケル・アルテタ)

「願いを共有できないクラブには移籍しない。僕の望みは成長、勝利、夢を叶えること。このクラブも同じメンタリティを持っている。ミケル(・アルテタ監督)と話して、彼らのやり方を教えてもらった。完璧にマッチしていると思う。今こそ、好きな仕事に取りかかる時だ。すべてがうまくいくよう願っている」(ミケル・メリノ)

スイス代表のキャプテンの輝きがあまりにも眩かったために、アーセナルの8番は難しいポジションになりました。カイ・ハヴェルツをあのまま起用し続けていれば、得点力とパスワークを兼ね揃えたスケールの大きい8番になっていたかもしれません。しかし彼は、9番のほうが持ち味を発揮できるということを、ゴールの連発によって証明してしまいました。

6番として獲得したデクラン・ライスも、スティーヴン・ジェラードやフランク・ランパードの後を継ぐ8番になる可能性を秘めています。トーマスとジョルジーニョが若ければ、1億500万ポンドのオールラウンダーをインサイドに配するのが最適解といえたのかもしれません。しかし指揮官は長期的な強化を見据え、彼をアンカーに戻して新戦力を入れるべきと決断したのでしょう。

ミケル・メリノが加わったこのタイミングで、エディ・エンケティアはクリスタル・パレスに向かうようです。数日前まで、ノッティンガム・フォレストに行くように見えたストライカーは、以前から熱意を示してくれていたサウスロンドンを選びました。移籍金は2500万ポンド、アドオンが500万ポンド。すべての関係者が、移籍は成立すると確信しています。

昨季プレミアリーグで16ゴールのジャン=フィリップ・マテタと、セルティック時代は絶対的エースだったオドソンヌ・エドゥアールが揃うチームでレギュラーポジションを奪取するのは大変ですが、セカンドストライカーとして新たな価値を発揮するかもしれません。26歳でブレイクしたドミニク・ソランケのように、潜在能力を開花させていただければと期待しています。

カラフィオーリとミケル・メリノの獲得によって、完成度が高まりつつあるものの、スミス・ロウ、ファビオ・ヴィエイラ、エンケティアが一気に抜けた前線は層が薄くなっています。アーセナルは、さらなる新戦力の補強なきまま、マン・シティの上をめざすのでしょうか。ジェズスが復活すればいけると見ているのか。あるいはヌワネリの覚醒を確信しているのか…?

スリム化したアーセナルを懸念する「フットボールロンドン」のトム・カントン記者は、今からでも獲りにいけそうなアタッカーをリストアップ。名前を見ると、それぞれに乗り越えなければならないハードルが存在します。4800万ポンドのバイアウト条項をクリアすればいいニコ・ウィリアムズと、チェルシーで構想外となったスターリングは、高額のサラリーがネックです。

バイエルンに別れを告げると噂されていたキングスレイ・コマンは負傷が多く、サウジアラビアとの争奪戦となったら数日で決着は難しくなります。アタランタのアデモラ・ルックマンと、ブライトンのサイモン・アディングラは、高額の移籍金を請求されそうです。最も現実的なのは、リヴァプールがアプローチしていると報じられたユーヴェのフェデリコ・キエーザでしょう。

移籍金1270万ポンドは、エンケティアの売却で得たお金をまわせばOK。前線ならどこでもできるユーティリティーの高さは、今のアーセナルにうってつけです。3枚が抜けた前線を強化できなければ、アーセナルの夏の補強は成功とはいえないでしょう。エドゥSDは動くのか。デッドラインデーは30日で、残された時間は3日しかありません。


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