イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグで完全復活を遂げるのか?リヴァプールの最初の即戦力はフェデリコ・キエーザ!

昨日、ようやくギオルギ・ママルダシュヴィリの獲得が決まりました。リヴァプールがバレンシアに支払う移籍金は2500万ポンドで、400万ポンドのアドオンがあると伝えられています。2021年にロコモティブ・トビリシからバレンシアに渡った23歳のジョージア代表GKは、ラ・リーガで102試合に出場しており、アリソンの後継者として期待されています。

トランスファーマーケットで沈黙していたリヴァプールの最初の新戦力といいたいところですが、ママルダシュヴィリがスカッドに加わるのは2025年の夏で、今季はバレンシアにローン移籍となります。チアゴとマティプが退団し、ファビオ・カルヴァーリョ、ファン・デン・ベルフ、ボビー・クラークを売却したクラブは、補強ゼロでデッドラインデーに突入するのか…?

前線を動かす原動力としてはもの足りない遠藤航と、好不調の波があるフラーフェンベルフで中盤センターをまわせるのでしょうか。マルティン・スビメンディを獲り逃したレッズの次なるターゲットはアンカーかと思いきや、締め切りの2日前に報じられたニューフェイスは、セリエAでプレイするアタッカ―でした。

ユーロ2020制覇の立て役者となったフェデリコ・キエーザ。2020年の夏に、フィオレンティーナからユヴェントスに移籍した当初は、ローン移籍でした。2020-21シーズンは、公式戦43試合14ゴール10アシスト。まずまずのスタートだったイタリア代表が、キャリアを変えるアクシデントに見舞われたのは、ユーロを制した半年後の2022年1月でした。

ローマ戦で前十字靭帯を損傷し、シーズンアウト。復帰してからは以前のスピードを取り戻せず、2022-23シーズンのセリエAは21試合2ゴール5アシストというもの足りない戦績で終えています。しかし復活の兆しが見えた2023-24シーズンは、33試合9ゴール3アシスト。ピルロとともに働いていたときの感触を取り戻したものの、チアゴ・モッタには評価されなかったようです。

ユーヴェとの契約が残り1年とはいえ、移籍金1250万ポンドとアドオンはお買い得です。26歳になったフェデリコ・キエーザは、4-3-3の左サイドか、4-2-3-1でセカンドストライカーか。いずれにしても、ガクポやルイス・ディアスと勝負しなければなりません。単純比較はできませんが、昨シーズンのルイス・ディアスと比べると、ゴール数以外はすべて劣っています。

ゴールは9対8、アシストは2対5、チャンスクリエイトは54対64、ドリブル成功率は37.2%対52.3%。プレミアリーグに慣れるまでは、アグレッシブな7番のバックアッパーとして、後半からプレイする日々が続きそうです。獰猛なプレスと運動量を求められても対応できるアタッカーは、いずれスロットの戦術にフィットするはずで、いい補強といわれるようになるでしょう。

「アスレティック」など現地メディアは、レッズとユーヴェは合意済みで、本人はメディカルチェックのためにマージーサイドに入ったと報じています。おそらくこれが、この夏最初で最後の即戦力獲得となるのでしょう。枚数がぎりぎりに見える中盤が心配ですが、負傷者が続出しないことを祈りつつ、スロット采配に期待するしかありません。(フェデリコ・キエーザ 写真著作者/Kirill Venediktov)


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す