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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

充実の2年、苦難の1年。ダヴィド・ラヤに敗れたアーロン・ラムズデールはサウサンプトンへ。

1-0でリードしていたウルヴス戦の36分、ファン・ヒチャンのアーリークロスを叩いたラーセンの強烈なヘッダーをビッグセーブ。アストン・ヴィラ戦の54分には、アマドゥ・オナナのシュートバーにヒットした後、瞬時に体勢を立て直してオリー・ワトキンスのダイビングヘッドを左に弾き出しました。いずれも決まっていれば、アーセナルはポイントを落としていたかもしれません。

昨季はゴールデングローブ、今季は開幕から2戦連続のクリーンシート。グーナーのみなさんは声を揃えて、ダヴィド・ラヤはいい補強だったというでしょう。ショットストップとクロス阻止は、プレミアリーグのトップクラス。精度の高いロングフィードも、ビルドアップが窮屈になった際の効果的な打開策として機能しています。

ラヤの活躍を見て、あらためて思います。「この結末は誰も避けられなかった」と。アーロン・ラムズデールは、サウサンプトンに完全移籍となるようです。地元メディア「デイリー・エコー」のアルフィー・ハウス記者によると、移籍金は1800万ポンドで、セインツが降格を免れたらプラス100万ポンド。一定の条件を満たせばさらに600万ポンドという契約です。

アーセナルは既に、エスパニョールのジョアン・ガルシア獲得に向けて準備を進めているとのこと。ウルヴスの撤退で、夏の移籍が危ぶまれていたイングランド代表は、レギュラーポジションを手に入れられるでしょう。2000万ポンドの買取オプション付きのローンを拒否したノースロンドンは、望み通りの完全移籍でGK問題を解決できそうです。

数日前に、ジャスティン・ビジュロウの移籍についてフェイエノールトと合意と報じられていたセインツは、メディカルチェックで古傷を発見し、ディールをストップしました。土壇場で破談になってしまった経緯については、「デイリー・エコー」が紹介しているビジュロウの生の声を読めばよくわかります。

「フェイエノールトから旅立とうとしていた。簡単なことではなく、第一希望でもなかったけど、キャリアのためにそうしなければならなかった。ところがメディカルチェックの結果、古傷の治療に関してサウサンプトンはフェイエノールトとは異なるヴィジョンを持っていると判明した。私は健康で、気にしてないけど、サウサンプトンのメディカルスタッフの所見を尊重する」

急遽、次なるプランが必要となったセインツは、1800万ポンドが最大限のチャレンジだったのではないかと思われます。インセンティブが入れば、希望額に到達するアーセナルはグリーンライト。ジョゼ・サとのポジション争いという厳しい環境に身を置くかもしれなかったラムズデールは、アレックス・マッカーシーをベンチに追いやり、ゴールマウスを独占するはずです。

アーセナルでは、プレミアリーグ出場は78試合。1年3ヵ月前、優勝をめざして契約を延長したGKのミッションは、残留へと切り替わりました。エドゥSDとアルテタ監督の見立ては妥当で、全力を尽くして及ばなかったラムズデールは評価を受け入れ、自らの未来を切り開かなければなりません。われわれもまた、この世界ではときどきあることとつぶやき、前を向くしかありません


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