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「アーノルドがレアル・マドリード移籍を熱望」スペインメディアの煽りにイングランドの記者は…!

「トレント・アレクサンダー=アーノルドは、リヴァプールの経営ボードに対してレアル・マドリードに行きたいと伝えた」。モハメド・サラー、ヴィルジル・ファン・ダイクとともに契約延長交渉が注目されているフルバックが、移籍を熱望していると報じられています。事実ならショッキングな話ですが、ネタ元はスペインの「マルカ」です。

これに乗っかったのは、マイケル・オーウェン。自らもリヴァプールからマドリードというルートを辿ったOBは、「彼がレアル・マドリードと契約するのは時間の問題だろう。新たな契約にサインするつもりだったら、マドリードはオフィシャルに動かず、水面下で交渉が行われたはず。大ニュースだ」と無邪気にポストしています。

昨年の3月からアーノルドを注視しているスペインの名門が、本腰を入れているというところまでは事実のようです。ダニ・カルバハルが前十字靭帯損傷という重傷を負い、右サイドの強化が喫緊の課題になっているチームは、ラ・リーガでアトレティコ・マドリードと競り合っており、チャンピオンズリーグは3勝3敗で20位という戦績に甘んじています。

「マルカ」の記事を引用した「CAUGHTOFFSIDE」のアハド・シャウカット記者は、「契約延長の席でクラブに申し出た」といっていますが、にわかに信じがたい話です。自らの去就について語りたがらないアーノルドと、彼の移籍願望が報じられるメリットがないリヴァプールが、クローズドの話を外に漏らしたりするでしょうか。

これらの報道に対して、マーケットの動向に詳しいファブリツィオ・ロマーノさんは冷静です。「レアル・マドリードはトレント・アレクサンダー=アーノルドを2025年のトップターゲットとしている。リヴァプールは1月には売却しないと明確に伝えており、レアル・マドリードは7月のフリーエージェント契約に向けて引き続き動いている」。こちらのほうが、納得感があります。

「スカイスポーツ」のトランスファーライブブログも、「リヴァプールはレアル・マドリードからのオファーを断った」と伝え、「正式なオファーではないが、ラ・リーガのクラブからアプローチがあった」と補足しています。現状の契約が残り半年となったため、1月から自由に交渉できるフルバックは、すぐに移籍できるとは思っていないはずです。

昨季の欧州王者と今季のCL首位クラブは極上の二択ですが、アーノルドはどちらを選ぶのか。1年前ならいざ知らず、アルネ・スロット監督の下で手応えを感じている今は、残留も悪くないと感じているのではないでしょうか。リヴァプールも、口説き落とせる自信がなければ、交渉せずに断るという強硬手段は取らないでしょう。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、「ファン・ダイクとサラーは、最終的には新たな2年契約を結ぶだろう」といっています。「僕はクラブを愛しており、クラブも僕を愛している」というキャプテンは問題なし。「スカイスポーツ」のインタビューで「契約延長にはほど遠い」と語ったサラーも、レッズよりベターといえるクラブは見当たらないでしょう。

マドリード移籍のメリットは、ビッグタイトル獲得の可能性が高まること。明確なリスクは、監督が代わる可能性とスペイン語です。アンフィールドで愛されている生え抜きのスターは、新たなステージでのチャレンジを選ぶのでしょうか。イングランドのメディアの記者たちが、「契約延長のチャンスは残されている」という微妙な表現を選んでいるのが気になるのですが…。


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