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イサク、ギョケレス、エンベウモ、サネ…アーセナルの補強のターゲットといわれる13人をチェック!

イサク、ギョケレス、ヴラホヴィッチ、マテウス・クーニャ、エンベウモ、レロイ・サネ、ジョナサン・デイヴィッド、シェシュコ、ニコ・ウィリアムズ、キミッヒ、フロリアン・ヴィルツ、アルダ・ギュレル、そして久保建英。昨夏から年末にかけて、アーセナルの獲得候補として挙がった名前です。

このなかに、冬のトランスファーマーケットで獲りにいく選手はいるのでしょうか。現地メディアが報じた13人は、4つのタイプに分かれます。得点力向上のためのストライカー、サカのバックアップを視野に入れたサイドアタッカー、実は層が薄い攻撃的なMF、夏に契約が満了となるお買い得案件。いずれも、アーセナルでプレイする姿がイメージできる選手ではあります。

プレミアリーグ17試合12ゴール4アシストのイサクと、スポルティングCPで公式戦27試合27ゴール6アシストのギョケレスは、どちらも理想的といえるストライカー。ガブリエウ・ジェズスが復活したとしても、彼らを上回る数字は叩き出せないのではないでしょうか。プレミアリーグ経験と、アーセナルのスタイルへのフィット感があるイサクのほうが、低リスクといえるでしょう。

魅力的なターゲットではあるものの、彼らが冬に動く可能性は限りなくゼロに近く、移籍金は高額です。「テレグラフ」は、エースを手離したくないニューカッスルは1億5000万ポンドのタグを付けたと報じており、ギョケレスのバイアウト条項には1億ユーロ(約8300万ポンド)と記載されているようです。

お値段でいえば、ドゥシャン・ヴラホヴィッチなら5800万ポンドでいけそうです。3年前にユーヴェとの争奪戦に敗れてからも、アーセナルは注視し続けていたようですが、今季公式戦の23試合12ゴール2アシストは2人と並べると見劣りします。さらに安く獲れるのは、夏にリールとの契約が切れるジョナサン・デイヴィッド。こちらは公式戦25試合17ゴール1アシストです。

昨夏のトランスファーマーケットで獲得に迫ったベンヤミン・シェシュコは、ライプツィヒで23試合11ゴール2アシストと結果を出しており、移籍して1年では動かないでしょう。ビッグクラブへのステップアップを急いでいないイサクも難易度が高そうで、夏にギョケレスかジョナサン・デイヴィッドを1点突破が現実的なのではないでしょうか。

サイドアタッカーは、今季プレミアリーグで既に2ケタゴールのマテウス・クーニャ&エンベウモと、バイエルンと契約延長に至っていないレロイ・サネ。アスレティック・ビルバオのニコ・ウィリアムズも候補とされていますが、今季のラ・リーガとELで23試合2ゴール5アシストという数字を見ると、優先順位は下がるでしょう。

前線とトップ下、インサイドをすべてこなすマテウス・クーニャは素晴らしい選手ですが、今のアーセナルではカイ・ハヴェルツとのポジション争いとなりそうで、「そこじゃない」感が拭えません。アルテタ監督が加えたいのは、右サイドからゴールに向かえるレフティでしょう。「サカのバックアッパーです」と宣言しなければならないこの補強は、最も難易度が高そうです。

レアル・ソシエダで主力の久保建英は、出場機会が減るのを嫌うのではないでしょうか。アーセナルとしても、バックアッパーに5000万ポンド前後のバイアウト条項は重すぎるでしょう。28歳になったレロイ・サネは、プレミアリーグ経験というアドバンテージはあるものの、高額のサラリーがネック。このポジションは、最前線でも出番を得られるエンベウモがおもしろそうです。

ウーデゴーアと役割が重なるレヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツと、レアル・マドリードでの扱いに満足していない19歳のアルダ・ギュレルは、ストライカーとサイドの方向性が見えてからのお話でしょう。レンタル先のポルトで苦戦しているファビオ・ヴィエイラの処遇とともに、オフシーズンになってから検討で充分間に合います。

レロイ・サネやジョナサン・デイヴィッドと同様に、夏にフリートランスファーとなるキミッヒもお買い得案件ではあるのですが…。彼の役割は、今シーズンに入ってから素晴らしいパフォーマンスを見せているトーマスとの契約延長が優先でしょう。「選手たちに満足している」というアルテタ監督は、何が何でも冬に補強するべきとは考えていないようです。

「われわれが決めたゴールの数を見れば、プレミアリーグで優勝するには充分すぎるといえるだろう。しかし実際には、さらに上がいる。それが人生だ。もっとがんばらないとね。われわれが買える素晴らしい選手が市場に出ていて、チームに影響を与えてくれると思えれば、その可能性には常にオープンでいなければならない。しかし今は、現有戦力にフォーカスしている」

指揮官の語り口からの推測ですが、冬はティアニーの売却に留め、夏になったら長期的な視座でストライカーやサイドアタッカーについて考えるのではないでしょうか。自由に選べといわれれば、イサク、エンベウモ、ヴィルツ。ニューカッスルのストライカーとブレントフォードのレフティが加われば、カウンターのクオリティも高まるはずです。

「PSRを気にしてね」と釘を刺されたら、ジョナサン・デイヴィッドに加えて、6番・8番・10番をすべてこなすリールのアンヘル・ゴメスもフリーで獲りましょうと提案します。キヴィオル、ジョルジーニョ、ファヴィオ・ヴィエイラ、冨安健洋にとっては、これからの半年がノースロンドンでの最後の戦いになるかもしれません。もしかすると、調子を上げてきた9番も。


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