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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ナポリは乗り気、マン・ユナイテッドは…ホイルンドとオシムヘンのスワップは成立するのか?

パズルとしては、うまくはまりそうですが、話が進むにつれて越えられないハードルが現れるのが「スワップあるある」です。「デイリーブリーフィング」「CaughtOffside」「マンチェスターイブニングニュース」のレポートによると、ラスムス・ホイルンドを前線の候補としているナポリは既に動いているようです。

片やマンチェスター・ユナイテッドは、ヴィクター・オシムヘンをリストに入れているものの、セリエAのクラブにコンタクトを取るには至っていないとのこと。ルーベン・アモリム監督は、スポルティングCPでともに戦ったヴィクトル・ギョケレスを諦めていないのでしょうか。どこから見ても、今季の公式戦41試合40ゴールのストライカー獲得は難しそうです。

ギョケレスは、チャンピオンズリーグの出場権を持つクラブを望んでいると伝えられています。マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグで勝てばいいのですが、見方を変えると「ELを制するまで動けない」ということです。今季プレミアリーグで下位に沈み、欧州で敗れて来季は国内のみとなれば、移籍金8000万ポンドといわれるストライカーに手は出せないでしょう。

マン・ユナイテッドが過去2年のトランスファーマーケットで、強気の補強ができなかったのは、プレミアリーグ史上3番めにひどい2021-22シーズンの1億4900万ポンドの大赤字があったからです。次のPSRからこの数字が外れ、自由度は多少上がります。それでも選手とスタッフのサラリーが売上の50%を超える現状では、大型補強と高額サラリーの選手の売却はセットです。

エリクセンとリンデロフを手離し、ラシュフォード、サンチョ、アントニーを首尾よく売れれば、実績があるストライカーに手を伸ばせるようになります。しかし、多くのクラブのターゲットとなっているギョケレスは、一連のディールが終わるまで待ってくれないでしょう。これがオシムヘンとなると、ホイルンドとのスワップが成立すれば一気に決められます

「CaughtOffside」のジャック・タルボット記者によると、ナポリがオシムヘンに設定している移籍金は5900万ポンド。アタランタから獲得したホイルンドの移籍金は7200万ポンドですが、4300万ポンド以上で売れればこの先3年の減価償却費を消し去ることができます。1年前、チェルシーに年俸1000万ポンドを要求して破談になったオシムヘンは、減額に応じるといわれています。

ナポリもマンチェスター・ユナイテッドも納得のプランに見えるのですが、スムーズに着地しないのがスワップです。アドオン、セルオン、分割払いなど詳細に踏み込んでから揉めるのが常で、2つのディールは別々の話として進められるかもしれません。サー・ジム・ラトクリフと経営ボードは出費にはシビアで、ホイルンドが決まってからサインという流れにしたがりそうです。

ホイルンドとザークツィーを足しても14ゴール。2022-23シーズンに39戦31発という数字を残したオシムヘンは、ローンで移籍したガラタサライでも30戦26発と量産体制をキープしており、プレミアリーグ37ゴールの貧攻を劇的に変える可能性を秘めています。アモリムはオシムヘンにゴーサインを出すのでしょうか。「ホイルンドのほうがいい」とはいわないはずですが…。


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