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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スポルティングCPの17歳ウインガーに4380万ポンド!若手シフトのチェルシーが補強を急ぐ理由。

夏を待たずに、続々と若手を獲得しているチェルシー。FIFAクラブワールドカップ2025が開幕する6月15日までに、補強を終えるのが目標と伝えられています。2年前に獲得が決まっていたインデペンディエンテ・デル・バジェのケンドリー・パエスと、昨夏のマーケットで押さえたパルメイラスのエステヴァン・ウィリアンの17歳コンビは、チームに合流する準備ができているようです。

トップ下とセントラルMFを持ち場とするケンドリー・パエスは、歴代最年少となる16歳161日でエクアドル代表デビューを果たしており、この年代では世界のTOP3に入るという声もあります。母国ブラジルで「メッシーニョ」と呼ばれているエステヴァン・ウィリアンの59試合20ゴール10アシストは、17歳のスタッツとは思えません。

18歳になる前のゴール&アシスト30は、ネイマール以来だそうです。ノニ・マドゥエケ、ペドロ・ネト、コール・パルマーを擁するチームでいきなりレギュラーは難しそうですが、7年に渡って右サイドの補強を不要にさせたモー・サラーのような存在になるのを期待したい逸材です。さらにチェルシーは、この3月にも2人のヤングスターをスカッドに加えています。

スポルティングCPから獲得したのは、ポルトガルU-21代表のMFダリオ・エスーゴと、17歳のFWジオヴァニー・クエンダ。プリメイラリーガの最年少出場記録を持つダリオ・エスーゴは20歳で、移籍金1870万ポンドはバーゲン価格になる予感が漂っています。ラ・リーガのラス・パルマスではセンターでプレイしており、スビメンディより上という評価もあったようです。

マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦となったジオヴァニー・クエンダは、4380万ポンドという高額の移籍金に躊躇しなかったチェルシーの快勝。今季のスポルティングCPの公式戦44戦ですべての試合に出場しており、2ゴール8アシストという数字を残しています。即戦力採用のダリオ・エスーゴは夏に合流し、クエンダのロンドン入りは2026年になってからです。

将来を見据えた先行投資は、ここまでか。次のシーズンに向けた補強ポイントは左のウイングと9番で、イプスウィッチのリアム・デラップ、アーセナルとの場外ダービーとなりそうなビルバオのニコ・ウィリアムズ、ドルトムントでブレイクした20歳のFWジェイミー・ギッテンスといった名前が挙がっています。

アタランタでガスペリーニ監督と微妙な関係になっているアデモラ・ルックマンも、候補のひとりと報じられています。現地メディアの記事を並べると、チェルシーファンを公言していたジェイドン・サンチョは完全移籍への道を閉ざされたようで、違約金500万ポンドとともにマンチェスター・ユナイテッドに戻ってくるものと思われます。

余剰戦力をスムーズに売却できる目処が立てば、オシムヘンやジョナサン・デイヴィッドといった注目のストライカーにアプローチする可能性が高まります。ディサシ、チュクエメカ、スターリング、ジョアン・フェリックス、チルウェルは退団必至で、レナト・ヴェイガ、デューズバリー=ホール、エンクンク、トレヴォ・チャロバーもオファー待ちです。

FIFAクラブワールドカップ2025でフラメンゴ、エスペランサ、アラフエレンセと戦うチェルシーは、ラウンド16はベンフィカになりそうです。ベスト8に進めば、パリかアトレティコ・マドリード。シーズンの最後のゲームが7月の上旬となると、8月16日のプレミアリーグの開幕節まで5週間しかありません。

総勢9人が売却候補となっているチームのリニューアルがスムーズに進むと、マレスカ監督の仕事の難易度は一気に高まります。チェルシーの超速補強はうまくいくのでしょうか。プレミアリーグのTOP4フィニッシュと世界制覇、来季のロケットスタートをすべて実現させようとするよくばりプランは、まだ始まったばかりです。


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