イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

先週までは退団が既定路線…「アーセナルがトーマスとの契約延長交渉を開始」ってホントですか?

マルティン・スビメンディの獲得交渉が順調に進んでいると報じられていたアーセナルは、トーマス・パーティーとジョルジーニョの退団が既定路線といわれていました。30代のベテラン2人との契約は今季限りで、これまで契約延長のオファーはなし。トーマスはサウジプロリーグかセリエA、ジョルジーニョにはフラメンゴという噂が流れていました。

「先週の今頃は、トーマス・パーティーが夏にアーセナルを去るのはほぼ確実といっていただろう」。ジャーナリストのチャールズ・ワッツ氏によると、今週に入ってから風向きが変わったようです。「CAUGHTOFFSIDE」の記事で「依然として退団の可能性は高い」としつつ、「アーセナルは契約延長について話し合いを始める用意がある」とレポートしています。

ほぼ同時に「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者も31歳のアンカーの近況を報じていました。こちらは1歩進んで、「アーセナルは、新たな契約について交渉中」。家族とともにロンドンでの暮らしを楽しんでいるMFは、2年契約あるいは延長オプション付きの単年契約に応じる意向があるそうです。

昨年の夏に「移籍もやむなし」といっていたグーナーのなかにも、考え方が変わったという人が多数いるのではないかと思われます。ハムストリングの負傷に悩まされた2023-24シーズンは、公式戦16試合出場でゴールもアシストもなし。しかし今季は47試合に出場し、4ゴール2アシストを記録しています。

最もグーナーを盛り上げた一撃は、ハーランドに同点ゴールを許した直後のアグレッシブなミドルではないでしょうか。デクラン・ライスが脚光を浴びたレアル・マドリードとのホーム&アウェイは、中盤センターでボールを散らしたアンカーも語り継がれるべきでしょう。プレミアリーグのスタッツを前シーズンと比較すると、対人プレーに関する数字の向上が目を引きます。

90分あたりのデュエルの勝率は52%から59%にUP。空中戦も47%から54%に伸ばしています。8本しかなかったシュートは23本に増え、6回だったチャンスクリエイトは17回となっています。ウーデゴーア、ベン・ホワイト、サカ、ジェズス、カイ・ハヴェルツ、ガブリエウと主力が続々と負傷する厳しいシーズンのなかで、彼の復活と若手の躍進は数少ないうれしい誤算でした。

今やトーマスの契約延長に懸念を示す声はないでしょう。とはいえ、交渉がスムーズに進むかどうかは別な話です。31歳になったアンカーにとって、この夏はビッグマネーを手にするラストチャンス。サウジから断れない条件のオファーがあれば、アーセナルもマーケットに目を向けるしかなくなります。

デクラン・ライスに叱られたレアル・マドリード戦のイエローカードで、パリとのファーストレグはサスペンデッド。初戦を快勝で終えて、守備重視となるセカンドレグにCBをがっちりサポートというストーリーを期待したいところです。マーケットを見渡しても、トーマス残留を上回ると断言できる補強は考えにくいのではないでしょうか。もうしばらく、朗報を待ちましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す