2025.05.01 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
明らかに戦力ダウンのニューカッスルが3位に食い込んだ理由と、来季の補強ポイント!

PSR違反を回避すべく、ヤンクバ・ミンテとエリオット・アンダーソンを泣く泣く手離した後、獲得したフィールドプレーヤーはロイド・ケリーとウィリアム・オスラのみ。GKのヴラコディモスとルディはプレミアリーグ出場ゼロで、オスラは先発がゼロ。公式戦トータルで14試合出場のロイド・ケリーは、年が明けてからユヴェントスにローン移籍となっています。
明らかな戦力ダウンながら、チャンピオンズリーグの出場権争いにエントリーできた最大の理由は、エディ・ハウの求心力でしょう。「寝るときも、クラブ支給のトラックスーツと黒のスニーカーなのではないか」といわれるほど勤勉で情熱的な指揮官は、就任初日にホワイトボードに記した「HARD WORK」の2語を実践し続けています。
コンセプチュアルなフットボールをチームにインストールしたエディ・ハウは、一体感を求める一方で、個々の選手とのコミュニケーションを大事にしています。最終ラインの主軸のボトマンが4試合しか出場できなかったシーズンをうまく戦ってこられたのは、丁寧なチームマネジメントで選手たちの心をつかんだからでしょう。
「監督がすごいと思うのは、トレーニングで同じセッションを2度やらないこと。毎日が新しい経体験で、いつもトレーニングを楽しみにしている」と語るのは32歳のベテランCBダン・バーン。センターでコンビを組むファビアン・シェアは、2026年まで契約を延長した際に、「これほど居心地がいい場所はない」といい切っています。
「ここにいられてハッピー」と繰り返すブルーノ・ギマランイスと、「この街とクラブをどれだけ愛しているか。将来のことなど考えていない」というイサクは、チャンピオンズリーグ出場とスカッドのさらなる強化という2つの条件を満たせば残留濃厚といわれています。セリエAへの復帰が囁かれていたトナーリも、このクラブで長くプレイしたいと明言しているそうです。
2024-25シーズンの躍進のキーとなったのは、ベテランの活用と大胆なコンバートでした。ボトマンの穴は、昨シーズンの半ばまで左SBだったダン・バーンで埋め、以前はアルミロンの持ち場だった右のウイングで30歳のジェイコブ・マーフィーがブレイクしました。プレミアリーグ31試合8ゴール11アシストのアタッカーがいなければ、3位というポジションは実現しなかったでしょう。
中盤における最大のトピックスは、アンカーにトナーリを配してブルーノ・ギマランイスを右のインサイドというスイッチングです。今季プレミアリーグで2000分以上プレイした選手のなかで、走行距離が2位のトナーリは、巧みなパスワークと読みの鋭さを活かした攻め上がりでチームの主軸となっています。
CLに手が届いたら、攻めの補強を敢行するはずです。強化すべきは最終ライン、右ウイング、ストライカー。シェア、ダン・バーン、トリッピアー、クラフトと30代が中心の4バックは、クリスタル・パレスのマーク・グエイがトップターゲットのようです。昨年の夏に7000万ポンドのオファーを拒否されていますが、契約が残り1年となった今は獲得できる可能性が高まっています。
イサク不在でも得点力をキープするために、ストライカーの強化も画策しているようで、リールとの契約が満了となるカナダ代表FWジョナサン・デイヴィッドと、チェルシーとのバトルとなりそうなイプスウィッチのリアム・デラップの名前が挙がっています。ジェイコブ・マーフィー頼みの右サイドは、ボーンマスのセメンヨが加わったら盤石です。
カラバオカップのトロフィーを獲得したクラブの最後の4試合は、ブライトン、チェルシー、アーセナル、エヴァートン。セント・ジェームズ・パークでチェルシーとのシックスポインターを制し、2勝1分1敗で終われれば、TOP5フィニッシュを果たせるのではないでしょうか。まずはブライトン。8勝3分6敗と勝ち越しているアウェイは、左右から仕掛ける速攻に注目です。(マーク・グエイ 写真著作者/@cfcunofficial (Chelsea Debs) London)
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