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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナルがマルティン・ズビメンディと個人合意に到達!トーマスとスタッツを比べてみました。

Arsenal agree deal to sign Martin Zubimendi from Real Sociedad, here we go! 」。ファブリツィオ・ロマーノさんが、アーセナルが夏の最初の新戦力獲得を決めたといっています。マルティン・ズビメンディと個人条件について口頭で合意に至り、レアル・ソシエダとの契約にある5100万ポンド(約99億円)のバイアウト条項を発動させる手続きが始まるそうです。

退団濃厚のジョルジーニョの穴はこれで埋まり、トーマス・パーティーとの契約延長が実現すれば、来季の中盤センターは確定です。いや、昨年の夏にリヴァプールへの移籍をドタキャンした選手ゆえ、「アカデミーの頃から世話になっているクラブに再度、口説き落とされなければ」とひとこと添えたほうがいいでしょう。アーセナルは速攻で決めにいくのではないでしょうか。

あらためて、26歳のスペイン代表MFの足跡を辿ってみましょう。バスクのサン・セバスティアン出身で、12歳で地元のレアル・ソシエダに入団。17歳のときにスペインのユース代表に選出されており、トップチームデビューは19歳になってからでした。2020-21シーズンの後半戦に、アンカーとしてレギュラーに定着。その後の4シーズンは、チームの主軸として活躍しています。

ラ・リーガで176試合9ゴール7アシスト。公式戦トータルでは232試合10ゴール9アシストという数字を残しています。長短のパスのバリエーションと、バイタルエリアのカバーリングに長けたアンカーで、ビルドアップではハイテンポなパスワークで前線を動かすことができます。強みと弱みを整理するために、リーグ戦で32試合出場同士のトーマスとスタッツを比べてみましょう。

ズビメンディが明確に優位といえるのは、90対53のロングフィード、51勝対26勝の空中戦、39対33のインターセプト。トーマスがドリブルで28回抜かれているのに対して、ズビメンディは16回です。敵陣ボックスでのタッチ数もズビメンディの51回に対して、トーマスは30回。ボックス内からのシュートも11対7と上回っています。

トーマスが勝っているのは、88.7%対84.1%のパス成功率と、49対37のタックル成功本数です。パスについては、チーム戦術の違いによるところが大きそうですが、トーマスはセーフティなショートパスの比率が高く、ズビメンディはチャレンジのボールが多いとはいえるでしょう。ミドルシュートもトーマスが上で、15本で3ゴールに対して、ズビメンディは7本でノーゴールです。

ズビメンディが中盤の底に入れば、シーズンを通じてハイパフォーマンスだったトーマスに劣らないパスワークが期待でき、前線を動かすボールのバリエーションは増える可能性が高そうです。新たなアンカーの加入で、ウーデゴーアが攻撃に集中する時間が長くなれば、昨シーズンの91ゴールに近づけるのではないでしょうか。

アンドレア・ベルタSDとミケル・アルテタは、さらに2人のスペイン人を獲ろうとしているといわれています。アスレティック・ビルバオのニコ・ウィリアムズは、4900万ポンドのバイアウト条項があると報じられており、エスパニョールのGKジョアン・ガルシアは2100万ポンドで契約を解除できるようです。

彼らに加えて懸案のストライカーを獲得し、ジンチェンコやファビオ・ヴィエイラなど数人を売約すれば、アーセナルの夏の補強は成功といえるでしょう。前線に2人が入るとなると、レアンドロ・トロサールの去就が大いに気になりますが、その話はビッグディールが動き出してからにしましょう。まずはズビメンディ。今回は、サン・セバスティアンの引き留めはないですよね?


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