2025.05.17 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
バイエルン、マン・シティ、リヴァプール…最注目ターゲットのフロリアン・ヴィルツはどこを選ぶ?

どちらが正しいのかを云々する前に、22歳のプレーメイカーがプライベートジェットで海を渡った理由を説明しましょう。2023-24シーズンに公式戦49試合18ゴール20アシストという出色の数字を叩き出し、レヴァークーゼンを2冠に導いたヴィルツは、夏のマーケットにおける注目のターゲットとなっています。最近まで、バイエルンがポールポジションと伝えられていました。
ブンデスリーガのトロフィーを奪還した王者が悠々と「DONE DEAL」に辿り着きそうな雲行きだったのですが、ケヴィン・デブライネの後継者が必要なマンチェスター・シティが猛追をスタート。レヴァークーゼンは、ライバルを強くしてしまうディールを避け、ビッグマネーが期待できるプレミアリーグの元王者に売りたいようです。
シャビ・アロンソと袂を分かつことになったクラブは、マン・シティの打診を受けてヴィルツと交渉する許可を出しました。ヴィルツと家族を乗せた双発のエンブラエル・レガシー550が、ブラックプールを経由したのは、記者たちの追尾をかわすためでしょう。今季も44試合16ゴール15アシストというスタッツを残しているヤングスターは、移籍金1億2600万ポンドといわれています。
レヴァークーゼンに、第3のクラブの乱入を拒否する理由はありません。争奪戦の激化によって移籍金が高騰するなら、むしろウェルカムです。以前にヴィルツの代理人とコンタクトを取っていたレッズも、既に手を挙げているようです。ヴィルツの渡航はプレミアリーグに興味がある証拠で、マンチェスターとリヴァプールの同時訪問は合理的です。
冒頭で紹介したトランスファーマーケットのスペシャリストたちは、現状の見立ても異なります。2人の共通項は、「バイエルンはドリームプレーヤーを獲得できると楽観視している」。ここから「リヴァプールは会った」と主張するクリスティアン・フォルク氏は、「現時点ではリヴァプールがマン・シティに対して優位に立っている」と続けています。
ヴィルツにオファーを提示したペップのクラブは、バルセロナのダニ・オルモも注視しており、ドイツメディアは「バイエルン&リヴァプールと戦うポーカーから降りる可能性がある」と見ています。これに対して「スカイスポーツ」は、「シティは契約の枠組みについて口頭合意に到達」「レヴァ―クーゼンが国内のライバルを嫌がっているのを把握している」と伝えています。
最終ラインと中盤の間のスペースを見つけるのがうまく、緩急があるドリブルを武器にチャンスを量産しているプレーメイカーは、次世代のデブライネとしてうってつけの逸材といえるでしょう。アレクサンダー=アーノルドの後釜やロバートソンを超える左SBを獲ろうとしているマージ―サイドのクラブは、スピード勝負となると分が悪そうです。
現所属クラブがマン・シティに売りたがっており、巻き返しを期すクラブが移籍金のプレミアリーグレコードを更新する覚悟があるなら、本人を口説き落とせば「DONE DEAL」です。バイエルンのポール・トゥ・ウィンか、マン・シティが逆転か、リヴァプールがハイジャックか。こうなると、事実が知りたくなります。リヴァプールのリチャード・ヒューズSDは、彼と会ったのか?(フロリアン・ヴィルツ 写真著作者/Pyaet)
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