2025.05.19 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
アーセナル、チェルシー、マン・シティ。スペインメディアが報じた「ロドリゴ争奪戦」って…?

2021年からレアル・マドリードで指揮を執っていたカルロ・アンチェロッティは、既にブラジル代表の監督に就任すると発表されており、後任はレヴァークーゼンを離れると表明したシャビ・アロンソと目されています。クラブOBによる新たなチーム作りは始まっており、土曜日にはボーンマスのディーン・ハイセンの獲得が決まりました。
リヴァプールに別れを告げたアレクサンダー=アーノルドは、プレミアリーグの全日程が終わるのを待っているのでしょう。早くも動き出したシャビ・アロンソと経営ボードが、ロドリゴを評価していないという話は事実なのでしょうか。「マルカ」によると、24歳のブラジル代表が前任者の起用法に不満を募らせていたのは間違いないようです。
ムバッペ、ヴィニシウス、ベリンガムを軸とするチームで、サブにまわるゲームが増えていたストライカーは、2月以降の公式戦で1ゴールという不振に陥っています。指揮官のみならず、チームメイトとの間にも溝が生じていたという話は記者の作文が混じっていそうですが、さらなる出番の減少を危惧して移籍を検討し始めたといわれれば、「それで?」と返したくなります。
とはいえ、ロドリゴの移籍金が6700万ポンドと聞くと、「ちょっと待て!」と叫んでしまいます。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターゆえ、高額のウインガーに敏感になっているのかもしれませんが、さすがにリスキーでしょう。レアル・マドリードで過ごした6シーズンで、ラ・リーガのゴール数を2ケタに乗せたのは、2023-24シーズンの10ゴールのみです。
そもそもプレミアリーグは、右サイドのスペシャリストが充実しており、ストライカーに求められるのはプレッシングと決定力です。「左右のウイングと9番をこなせる」という売り文句は、さほど響かないのではないでしょうか。マンチェスター・シティにはハーランド、フォーデン、ドク、サヴィーニョがおり、冬のマーケットで獲得したマルムシュは既にフィットしています。
サカとマルティネッリがいるアーセナルがほしいのは、ゴールを量産できるストライカーと突破力があるウインガーでしょう。前線ならどこでも…といわれても、「ジェズスっぽいですね」「マルティネッリとトロサールがいますが何か?」と切り返されて終わりそうです。ペドロ・ネトとノニ・マドゥエケがいるチェルシーも、実績がある9番を優先するのではないでしょうか。
いや、ロドリゴがダメといっているわけではありません。思い出すのは、2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ。勝ち抜け寸前だったチェルシーとマン・シティが、21番を着けていたスーパーサブにやられたのを忘れるわけがありません。問題は、シェシュコ、ギョケレス、オシムヘンを上回る6700万ポンドです。せめて5000万前後でなければ、話は進まないでしょう。
アーセナルは「ニコ・ウィリアムズの獲得に失敗したら」、チェルシーは「サンチョの買取を断念してエンクンクが売れたら」、マン・シティは「グリーリッシュを手離したら」。そしてもうひとつ、「お手頃価格で買えるなら」という条件が揃えば、チャンピオンズリーグで4年連続5ゴールと経験豊富なロドリゴが有力な候補になる可能性があります。
「3つのクラブが代理人とコンタクトを獲った」というところまでは事実かもしれませんが、すぐに手を伸ばすクラブはないと見ます。レアル・マドリードが積極的に売却したいといい出せば、空気が変わりそうですが、新監督の就任が決まってからのお話です。具体的なディールの報道があるまでは、よくあるゴシップのフォルダにキープしておきましょう。(ロドリゴ 写真著作者/Junta de Andalucía)
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