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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「スカイスポーツ」の記者が配信した「三笘薫はバイエルンとアーセナルの争奪戦」ってマジですか?

「三笘薫に興味を抱いているのは、バイエルンだけではない。アーセナルも彼を夏の移籍リストに加えている。アンドレア・ベルタとチームは、ウイングの選手としてさまざまなプロフィールの候補者を検討している。三笘もそのひとりだ。ロドリゴは夢の候補と目されているが、サラリーの要求額のせいで交渉は難航している」

バイエルンが三笘薫を狙っていると報じた「スカイスポーツ」のフロリアン・プレッテンベルグ記者が、アーセナルも参入といっています。「X」のポストに対して、「ベルタの候補は15人」「アーセナルがバイエルンに勝利」「ミトマはマルティネッリより100倍優れている」といった大喜利が始まり、「CAUGHTOFFSIDE」などのメディアが飛びつくのは、よくある流れです。

28歳になった日本代表FWは、2024-25シーズンのプレミアリーグで36試合10ゴール4アシストという素晴らしい数字を残しました。最大のハイライトはチェルシー戦。GKファルブルッヘンのロングフィードをつま先で軽く触って足元に収め、トレヴォ・チャロバーをかわして右隅に決めたシーンは、「BBC」の「Match of the Day」がゴール・オブ・ザ・シーズンに選出しています。

さて、「三笘がアーセナルに移籍」という話は、実現しえるのでしょうか。ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、レアンドロ・トロサール、イーサン・ヌワネリと個性的なウインガーを揃えているガナーズは、さらに層を厚くしたいと考えており、ニコ・ウィリアムズやロドリゴ、エンベウモなど多彩な名前が取り沙汰されています。

ロドリゴは高額のサラリーがハードルとなっており、ニコ・ウィリアムズとジェイミー・ギッテンスはスペインの強豪やチェルシーとの争奪戦で勝たなければなりません。プレミアリーグ38試合20ゴール8アシストのブライアン・エンベウモは魅力的ですが、移籍金は6000万ポンド以上といわれており、サカと彼のどちらかがバックアッパーは、あまりにもぜいたくです。

右サイドを主戦場とするレフティを獲得したら、ヌワネリの心がクラブから離れていくのではないでしょうか。アルテタ監督の理想は、「左右どちらでもこなせて、成長余力がある5000万ポンド以下の若手ウインガー」でしょう。代理人から売り込みがあったと噂されているガルナチョは、お値段次第ではありながら、悪くない選択肢です。

多数の候補がいるなかで、三笘薫はどんな位置づけになるのか。ブライトンは、冬のマーケットでアル・ナスルからの5400万ポンドのオファーを断ったと報じられました。当時は欧州へのチケットを争う真っ最中で、主力を出すわけにはいかなかったのでしょう。ガナーズより早く「三笘を狙っている」と伝えられたバイエルンは、4200万ポンド程度でいけると考えているようです。

お値段はお手頃で、問題なし。プレミアリーグ経験があり、守備の意識が高く、スーパーサブという役割でも機能するはずです。冨安健洋が大好きなアルテタ監督は、三笘のキャラクターも気に入るのではないでしょうか。懸念材料は28歳という年齢と、左サイドからのカットインのイメージが強すぎることか。使い勝手のよさは、トロサールのほうが上に見えます。

ドイツ王者は既に、マックス・エーベルSDとクリストフ・フロイントが代理人と会談したと報じられており、三笘は前向きだそうです。アーセナル移籍は、ゴシップとしてはそれなりに盛り上がりそうですが、正式なディールにはならないのではないかと思われます。プレミアリーグファンとしては、応援しづらいバイエルンよりノースロンドンを推したいのですが…。


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