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ズビメンディ、シェシュコ、ギョケレス…現地記者が語る「アーセナルの新戦力獲得が進まない理由」

マルティン・ズビメンディ、ヴィクトル・ギョケレス、ベンヤミン・シェシュコ、ニコ・ウィリアムズ、ロドリゴ、アンソニー・ゴードン、ジョアン・ガルシア…。プレミアリーグ制覇をめざすアーセナルの戦力強化のターゲットは明確になっているようですが、ストライカーもウインガーも進展がないように見えます。

唯一、移籍は確実といわれているレアル・ソシエダのズビメンディも、ファブリツィオ・ロマーノさんの「Here we go! 」からそろそろ1ヵ月が経とうとしています。アーセナルの補強は、なぜ進まないのでしょうか。現地メディアの記者たちも、しびれを切らしているようで、「アスレティック」と「スカイスポーツ」が現状をレポートしています。

「アスレティック」のナンディ・オニェアグワラ記者によると、ズビメンディが決定に至らない理由はシンプルで、レアル・ソシエダが会計上の理由で7月の契約にしたがっているからだそうです。ディールは既に合意に至っており、ネーションズリーグのフランス戦に向けて準備しているスペイン代表のMFは、休暇を取ってからメディカルチェックを受けるものと思われます。

ギョケレスとシェシュコについては、アンドレア・ベルタSDとアルテタ監督を含む関係者の議論が続いているようで、「スカイスポーツ」のダルメッシュ・シェス、ニック・ライト、サム・ブリッツの3人が論点を整理しています。シェシュコは、昨季の公式戦で45試合21ゴール6アシスト。実績重視なら、52試合54ゴール13アシストのギョケレスで決まりです。

しかしアーセナルは、22歳になったばかりのシェシュコについては、過去の実績よりこれから何ができるかに着目しているとのこと。爆発的なスピードはハーランドに引けを取らず、空中戦の強さはギョケレスを上回ります。将来的にギョケレスをしのぐという見立てなら、移籍金が多少高くでもライプツィヒとの交渉を選ぶはずです。

「スカイスポーツ」の3人の記者は、「アーセナルはカイ・ハヴェルツに対する評価を下げたわけではない」「9番として活躍してほしいと考えている」という見方で一致しており、アルテタ監督の起用法や将来的なリスクについても比較しています。シェシュコを獲るのではないかというサム・ブリッツ記者のコメントを紹介しましょう。

「セスコが活躍すれば、アーセナルは長期的にチームを牽引してくれるストライカーを得られる。期待通りに活躍できなくても、これからがピークなので、支払った移籍金の相当額を回収できる可能性がある。一方、ギョケレス(本日、27歳のバースデー)は3シーズン活躍しても、その時点で30歳になるので、経済的には確実に損失を被る」

「ギョケレスの獲得は、完成された選手を手に入れるということ。カイ・ハヴェルツのほうが欧州での実績があるとはいえ、昨シーズンに50ゴールを記録したストライカーをベンチに座らせておくわけにはいかない。しかしシェシュコなら、カイ・ハヴェルツを9番のファーストチョイスとしてシーズンをスタートさせる可能性がある。まだ22歳で、完成された選手ではない」

シェシュコについては、アンドレア・ベルタSDがライプツィヒのマルセル・シェーファーMDとロンドンで会談したという報道があり、クローズドで話が進んでいる可能性があります。カイ・ハヴェルツがリタイアしたとき、トロサールやヌワネリではなくミケル・メリノを最前線に配したアルテタ監督は、空中戦の重視度が高いのかもしれません。

他の候補はそれぞれ懸念材料があり、2人ともNGだった際の保険でしょう。「スカイスポーツ」のニック・ライト記者は「ウーゴ・エキティケは2ケタゴールが2回しかなく、シェシュコに劣る。不安定で、負傷の多さも気になる」と指摘しており、「アスレティック」のジェームズ・マクニコラス記者は「オリー・ワトキンスの問題は高額の移籍金」と伝えています。

ウインガーは、ストライカーが決まってから本格的に着手するのでしょうか。「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者は、「ニコ・ウィリアムズは長い間ターゲットとなっており、5500万ポンドのリリース条項があるが、重要なのはサラリーのほうだろう」「レロイ・サネはアーセナルがほしがっているのではなく、向こうが売り込んでいるようだ」といっています。

ジェームズ・マクニコラス記者も、サイドの候補についても現状をリサーチしており、「ロドリゴとアンソニー・ゴードンは移籍金がハードル」だそうです。9番は議論はあれど、クラブ間の交渉は続けており、ウインガーは「左右どちらでもこなせる」といった条件は明確ながら、絞り切れていないようです。というわけでグーナーのみなさん、もうしばらくお待ちください。


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