2025.06.05 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
最初のオファーは5500万ポンド!エンベウモがマンチェスター・ユナイテッドにフィットする理由。

「アル・ヒラルと契約してほしい」という最愛のパートナーの願いと、現在の4倍を超える週給56万5000ポンドの誘惑を振り切って残留を宣言したブルーノ・フェルナンデスの言葉に触れて、テンションが上がっているのかもしれません。マンチェスター・ユナイテッドを愛するキャプテンは、アル・ヒラルの会長の電話から1ヵ月、将来に何を望んでいるのかを考え抜いたそうです。
「移籍するのは簡単でした。あそこにはルベン・ネヴェスとジョアン・カンセロという素晴らしい友人たちがいます。でも私は、最高レベルに留まり、ビッグな大会でプレイしたかった。今の自分に、その力があると感じているからです。これからもハッピーでいたい。このスポーツへの情熱は変わりません。自分の決断に満足しています」
読み返すと、泣けてきます。来季のマンチェスター・ユナイテッドは、クラブを愛する選手たちを揃えて戦えそうです。オールド・トラフォードを熱望と伝えられたマテウス・クーニャとウガルテ、「I want to stay here for a long, long, long time」と思いを綴ったアマド・ディアロ。アーセナルのオファーを振り切ってやってきたチド・オビ=マルティンにも大いに期待しています。
すみません。ついつい熱くなってしまいました。今のクラブに必要なのは愛と自信と誇り…などと語り出すと終電がなくなってしまいます。エンベウモの話に戻しましょう。マンチェスター・ユナイテッドのオファーは、移籍金4500万ポンドとアドオン1000万ポンドだそうで、6000万ポンドを主張するブレントフォードはノーというでしょう。
それでも彼らは移籍自体は容認しており、本人はオールド・トラフォードでプレイしたいと明言しています。ギャップはいずれ埋まるでしょう。エンベウモは、今のマン・ユナイテッドにとってポジティブな要素を揃えています。昨季プレミアリーグで38戦20ゴール7アシスト。ゴール&アシストのトータル27はサラーとイサクに次ぐ数字で、チャンスクリエイト70回はリーグ5位です。
イングランドの流儀に慣れる時間は必要なく、多様な戦術に対応できます。トーマス・フランクのチームにイヴァン・トニーがいた頃は、4-3-3や4-2-3-1の右ウイングとして連携。ウィサとは4-4-2や3-5-2でコンビを組むことも多く、強力なカウンターを積み重ねています。さらにもうひとつ、25歳のレフティがマン・ユナイテッドにうってつけといえるスタッツを紹介しましょう。
2024-25シーズンのプレミアリーグで44ゴールに留まったアモリムのチームは、xG(ゴール期待値)が53を超えており、マイナス9.46という残念な結果に終わっています。順位テーブルでは最下位のサウサンプトンはひとつ上の18位で、これより悪いのは唯一2ケタに乗せたクリスタル・パレスだけです。対してエンベウモは、リーグでNo.1のオーバーパフォーマーでした。
シーズントータルのxGは12.26しかないのに、20ゴールでプラス7.74。ランキングを見ると…おお、マテウス・クーニャは6.37で3位に入っています。マンチェスター・ユナイテッドが獲得すべきストライカーはギョケレスやオシムヘンではなく、6.65で2位のクリス・ウッドなのかもしれません。TOP3が揃えば、ビッグチャンスなどなくてもガンガン決まるのではないでしょうか。
9番の話は、これも始めると長くなるので別な場で。ウルヴスでヴィトール・レイスとともに戦っていたマテウス・クーニャも、トーマス・フランクの自在な戦術にフィットしていたエンベウモも、3-4-2-1の経験者です。来季が楽しみになってきました。アモリムが解任になっても、彼らはウイングもできるので何とかなりそうですね…。
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