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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

最近、よく見かける「アーセナルのウインガーの最有力候補はロドリゴ」ってホント?

モーガン・ロジャース、ニコ・ウィリアムズ、レロイ・サネ、ロドリゴ。ウインガーの獲得を目論むアーセナルは、誰を本命と考えているのでしょうか。シェシュコ、ギョケレス、オシムヘン、エンクンクなど、移籍を希望している選手が多いセンターと比べると、サイドのスペシャリストはわけありの選手ばかりです。

アストン・ヴィラのモーガン・ロジャースは、冬に獲得に失敗したオリー・ワトキンス以上にガードが堅いといわれています。昨季プレミアリーグで37試合8ゴール11アシスト、未だ22歳でホームグロウン、左右とトップ下をこなすユーティリティーと、プロフィールもスキルも魅力があるのですが、本人は現状のヴィラの環境に不満はなさそうです。

バイエルンとの契約が6月で満了となるレロイ・サネは、クラブが申し出た延長交渉が続いており、すんなり残留となる可能性があります。マンチェスター・シティで公式戦トータル135試合39ゴール44アシスト。2020年にドイツに渡って220試合61ゴール55アシストと、実績は申し分ないのですが、29歳という年齢と高額のサラリーが懸念点です。

22歳のニコ・ウィリアムズも、アスレティック・ビルバオに残る可能性があるようです。5000万ポンドといわれるバイアウト条項があるため、本人を口説き落とせば一気に話が進むのですが、1年以上前から彼を追いかけているアーセナルは合意に至っていません。ハードルとなっているのは、彼が要求するであろうサラリーと、スペインの強豪クラブの存在です。

ニコ・ウィリアムズはバスクが独自に運用している税制の恩恵を受けているそうで、「税引き後で週給10万ポンド超」と伝えられています。これをイギリスで保証しようとすると、週給25万ポンド以上となり、デクラン・ライス、サカ、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツらを超えるレベルを約束させられてしまうかもしれません。

昨季の公式戦で45試合11ゴール7アシストは悪くない数字ですが、ラ・リーガで29試合5ゴール5アシストというスタッツを見ると、プレミアリーグで33試合8ゴール4アシストのマルティネッリのほうが頼もしく映ります。「バックアッパーが最高のサラリー」という図式は、避けるべきでしょう。2024-25シーズンに違う箇所を4回負傷して休んでいるのも、大いに気になります。

争奪戦のライバルと目されていたバルセロナは、ルイス・ディアスやラシュフォードを優先するかもしれませんが、レアル・マドリードにとっては依然として重要なターゲットです。シャビ・アロンソとロドリゴの会談が不調に終われば、本気のアプローチが始まるでしょう。そんななかで最近は、「アーセナルはロドリゴ獲得を真剣に考えている」というメディアが増えています。

24歳にしてビックイヤー獲得2回のブラジル代表FWが、レアル・マドリードで右サイドの起用が多かったのは、逆サイドにヴィニシウス・ジュニオールがいたからでしょう。前線ならどこでもこなせる器用な選手ですが、左サイドに配したら輝くのではないかと思われます。6月に入ってから「アーセナルの最有力候補」といい出した記者を並べてみましょう。

「ミラー」のネイサン・リドリー、「TEAMtalk」のスティーヴ・ピアソン、「Football365」のルイス・オールダム。タブロイド系や小規模メディアだけなら不安ですが、「スカイドイツ」のフロリアン・プレッテンベルクと「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェスも「トップターゲットに浮上」と報じています。

ロドリゴ獲得となると、サネや若手の補強とは意味が変わってきます。レアル・マドリードとの契約が3年も残っており、移籍金はギョケレスやシェシュコより高くなる可能性があります。シャビ・アロンソと話して退団を決意するまでは全く動けず、いざ移籍となればトップクラスのサラリーを要求してくるでしょう。さまざまなハードルを乗り越え、獲りにいくということは…!

「サカ、マルティネッリ、トロサール、ヌワネリにもうひとり加えたいよね」「スターリングは厳しかったけど、サネは大丈夫かな?」と呑気に考えていたのですが、「ちげーよ!マルティネッリとトロサールがもの足りないから、ワールドクラスにがっつり投資するんだよ!」といわれたような気がして、心拍数が上がりました。

2日前に、「前線ならどこでもできるロドリゴのほうが攻撃のバリエーションを増やせそう」と書いたばかりですが、あらためてメディアをチェックしているうちに、マルティネッリのファンとしてのディフェンスモードにスイッチが入りました。レロイ・サネ、助けて!マルティネッリは将来、アンリやバッジョに化ける逸材だから、あなたが来て支えてあげて!

…すみません。フラットに見れば「ロドリゴが来れば強くなる」という見立てなのですが、ついつい取り乱してしまいました。ヌワネリとマルティネッリは、サカと同様に絶対手離してはいけないタレントだと信じています。レロイ・サネやニコ・ウィリアムズなら、11番のよきライバルになるのではないでしょうか。ロドリゴはやばいです、たぶん。どうなるか、見てみましょう。


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