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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

7年契約で獲得間近といわれるバイノー=ギッテンスは、チェルシーの左サイドを変えるのか?

マンチェスター・シティからドルトムントというキャリアは、完全移籍に至らなかったジェイドン・サンチョと同じです。しかし得点力と突破力で上回るジェイミー・バイノー=ギッテンスは、理想のウインガーを追い求めてきたチェルシーを納得させてくれるかもしれません。ウェストロンドンのクラブと選手は既に7年契約で合意しており、移籍金が決まれば「Done Deal」です。

チェルシーの最初のオファーは2950万ポンド。これを拒否したドルトムントは4200万ポンドを主張していると伝えられており、交渉は続いています。クラブワールドカップ開催に伴うイレギュラーの選手登録期間は、本日がデッドラインデー。ミランのGKマイク・メニャンも、1260万ポンドに難色を示されているようで、彼らをアメリカに連れていくのは難しい状況となっています。

29歳のGKに対するオファーは限度額のようで、今日決まらなければ破談濃厚といわれていますが、20歳のウインガーは全力で獲りにいくでしょう。「スカイスポーツ」のピーター・スミス記者がまとめたギッテンスとサンチョ、ノニ・マドゥエケ、ペドロ・ネトのスタッツ比較を見ると、チェルシーの3人が勝っているのはオープンプレーからのチャンスクリエイトだけです。

昨シーズンのブンデスリーガで32試合8ゴール4アシストのドリブラーは、90分あたりのゴールが0.40。ノニ・マドゥエケは0.31でいい勝負ですが、ペドロ・ネトとサンチョは半分以下に留まっています。90分あたりのドリブル成功も、ギッテンスが8.6回という出色の数字を叩き出しており、サンチョは4.7、ノニ・マドゥエケは4.3、ペドロ・ネトは3.5と大きく引き離されています。

「ギッテンスの魅惑的な高速ドリブルは、ペドロ・ネトとノニ・マドゥエケとは別次元の頻度で繰り出される」と絶賛する「スカイスポーツ」の記者は、ウインガーを高いポジションに置くマレスカの戦術と相性がいいといっています。左にまわすとクロス一辺倒となるペドロ・ネトと、スローなサンチョは、カットインを繰り返して獰猛に打ってくるタイプではありません。

イングランドU-21代表が加わり、エンクンクが退団となれば、昨季プレミアリーグで最年少だったスカッドの平均年齢はさらに下がります。ギッテンスの前に契約した選手を見ると、リアム・デラップは22歳、ダリオ・エスゴは20歳、獲得したばかりのママドゥ・サールは19歳。1年前に押さえたエステヴァン・ウィリアンと、2年前に契約したケンドリー・パエスは18歳です。

一方、放出の噂がある選手は、スターリングが30歳、エンクンクとロベルト・サンチェス、ディサシは27歳で、デューズバリー=ホールは26歳。彼らとベッティネッリ、ケパが退団し、メニャンが見送りとなれば、27歳のトシンと26歳のククレジャ以外は25歳以下というフレッシュすぎるチームになります。

若い選手と長期契約を結んでサラリーを抑えれば、空振りでも不良債権化せず、ローン移籍と売却でリスクを軽減できます。それにしても、徹底度が高い…!数年後に優勝をめざすという雰囲気はなく、経済合理性に走っている感はありますが、来季の優勝予想の3~4番手に入れておきたいチームではあります。コール・パルマーとストライカーが、シーズンを通じて元気なら。


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