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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ブルーの明暗!マン・シティはアイ・ヌーリ&シェルキが移籍決定、チェルシーはウインガーを獲れず!

ブルー系のシャツを纏う2つのクラブの明暗分かれるデッドラインデー。ウルヴスの左SBラヤン・アイ・ヌーリを3650万ポンドで獲得したマンチェスター・シティは、締め切り寸前にオリンピック・リヨンのラヤン・シェルキを間に合わせました。スペインとのネーションズリーグ準決勝で、素晴らしいゴールを決めた21歳のアタッカーは、3400万ポンドという格安案件です。

ACミランのMFティジャニ・レインダースは契約に至らなかったようですが、近いうちに正式なアナウンスがあるはずです。チェルシーのベテランGKマーカス・ベッティネッリまで引き入れたマンチェスター・シティは、クラブワールドカップ2025を終えた後、右のフルバックとCBを強化できればスカッドは完成といえるでしょう。

対するチェルシーは、2人のターゲットを押さえられずにタイムアップとなりました。ジェイミー・バイノー=ギッテンスを獲るべく、2度めのオファーを提示すしたのですが、ドルトムントが拒否。「スカイ・ドイツ」は、「チェルシーが差し出したのは4200万ポンド、ドルトムントの要求額は5500万ポンド」と報じています。

さらにミランのGKメニャンも、チェルシーが限度額と考えていた1260万ポンドが通らず、破談となってしまいました。現在の契約は残り1年。2026-27シーズンが開幕するときは30歳で、フリーで獲れるといわれても振り向かないでしょう。リアム・デラップとママドゥ・サールをいち早くゲットしたロンドンのクラブは、さらなる追加登録はせず、アメリカで戦うことになりました。

ここまでの補強を見ていると、マンチェスター・シティはクラブワールドカップを狙いつつ、来シーズンの出遅れ回避まで見据えた本気の補強で、チェルシーは自らのコンセプトに基づいた継続的なチーム作りという印象です。アグレッシブな選手を獲ったペップのチームは、現場のスタッフも刷新しており、数年前の攻撃的な戦い方に回帰しようとしているのかもしれません。

新たにアシスタントコーチとしてチームに加わったペピン・レインダースは、ユルゲン・クロップのリヴァプールでバックルームスタッフの一員として活躍していた人物です。さらにもうひとり、ジェームズ・フレンチがセットピースのコーチとして加入しました。その一方で、アシスタントコーチのファンマ・リロ、イニゴ・ドミンゲス、カルロス・ビセンの3名が退団しています。

クロップとともにマージーサイドを離れたレインダースは、ザルツブルグの指揮官として新たなキャリアをスタートしたのですが、国内でもCLでも不振に陥り、昨年の12月に解任となってしまいました。ゲーゲンプレスのトレーニングメソッドをよく知るアシスタントコーチは、マルムシュやシェルキのプレッシングを改善してくれるかもしれません。

チェルシーのほうは、ストライカーとウインガーに加えて、GKとCBを獲得できれば楽しみなチームになりそうです。最前線はジョアン・ペドロかエキティケか、あるいはギョケレスやオシムヘンに手を伸ばすのか。派手に動いているマンチェスター・ユナイテッドとともに、この夏も話題の中心になるのではないかと思われます。

しばらく待ったのですが、ティジャニ・レインダースの移籍は持ち越しとなったのか。「既にサインしており、発表が遅れているだけ」という情報もありますが…。おお、ファブリツィオ・ロマーノさんが、リヴァプールのビッグディールに動きがあったといっています。そちらは、別な場でレポートすることとしましょう。週末から、いよいよクラブワールドカップ2025が始まります。(ラヤン・シェルキ 写真著作者/Кирилл Венедиктов)


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