2025.06.12 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
「ヴィルツが移籍合意」はロマーノさんのフライング?現地メディアのレポートを比べてみました。

冒頭の一文を見れば、誰のポストかおわかりでしょう。ファブリツィオ・ロマーノさんが「独占」と銘打った速報がフライングでなければ、フロリアン・ヴィルツの移籍金は、ブライトンからチェルシーに向かったモイセス・カイセドの総額1億1500万ポンドを超えるプレミアリーグレコード。1億ポンドが固定で、条件に応じて最大2750万ポンドが乗っかるというお話です。
テンションが上がるポストの1時間半後に、「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者が最新の動向を伝えています。しかしこちらは、「リヴァプールは1週間前に、1億1400万ポンドの3度めのオファーを提示した。これは拒否されておらず、協議が続いている。リヴァプールは報道されている1億2600万ポンドを支払うつもりはないと明言している」といっています。
「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者も、「スカイスポーツ」とほぼ同時に記事を配信しているのですが、やはり「1億2640万ポンドという高額を提示するつもりはない」といい切っています。「ドイツは売却する必要はなく、マージーサイドは自ら設定した条件の範囲に収めたいと考えているため、交渉は時間を要する」というレポートはリアリティがあります。
「リチャード・ヒューズSDとレヴァークーゼンのサイモン・ロルフスMDが主導する協議は、主に契約の構造、とりわけ支払い条件、さらに追加オプションの内容にフォーカスしている」。カヴェ・ソルヘコル記者とデヴィッド・オーンスタイン記者は、「リヴァプールは誠意をもって協議を進めている」「交渉は友好的」といったあたりも一致しており、信頼性は高そうです。
「HERE WE GO!」を見て、レッズサポーターのみなさんに早く伝えなきゃと調べ始めたのですが、トランスファーマーケット情報のコーナーを持つメディアは「交渉中」としかいっていません。「BBC」はノータッチ。「テレグラフ」は、同時並行で進められているディールのほうに注目し、「ケルケズは決定寸前」と伝えています。ロマーノさんが先走ったのでしょうか。
いずれにしても、1200万ポンドのギャップは、アドオンの条件の難易度で調整するしかなさそうです。リヴァプールにしてみれば、1億1400万ポンドで寸止めしたいでしょう。ポール・ポグバとモイセス・カイセドは、「プレミアリーグレコードの移籍金という看板に苦しんだ」といっています。彼らが「これ以上は出さない」といっている理由は、ここにあるのかもしれません。
リヴァプールは、左のフルバックの獲得が先に決まる可能性が高まっています。ボーンマスがケルケズの後継者として、レンヌのアドリアン・トリュフェールとの契約を合意に漕ぎ着けたことで、ハードルはなくなりました。「テレグラフ」のマイク・マグラス記者は、「トリュファートのメディカルチェックは今週末」と伝えています。
2つのクラブと選手がめざすゴールは同じで、交渉が前向きに進んでいるのであれば、しかるべきタイミングで最適解が見つかるはずです。ロマーノさんのフライング疑惑の答え合わせは、「メディカルチェックがいつ行われるか」ですね。デヴィッド・オーンスタイン記者は、「6月16日まではない」と明言しています。他のゴシップで盛り上がりながら、しばし待ちましょう。
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