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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「ヴィルツが移籍合意」はロマーノさんのフライング?現地メディアのレポートを比べてみました。

「Florian Wirtz to Liverpool, HERE WE GO!リヴァプールはバイエル・レヴァークーゼンと1億5000万ユーロ(1億2750万ポンド)のアドオンを含むパッケージで原則的に口頭合意した。選手は2週間前に既に合意に至っており、移籍は差し迫っている。ヴィルツはメディカルチェックと契約書へのサインをしようとしている」

冒頭の一文を見れば、誰のポストかおわかりでしょう。ファブリツィオ・ロマーノさんが「独占」と銘打った速報がフライングでなければ、フロリアン・ヴィルツの移籍金は、ブライトンからチェルシーに向かったモイセス・カイセドの総額1億1500万ポンドを超えるプレミアリーグレコード。1億ポンドが固定で、条件に応じて最大2750万ポンドが乗っかるというお話です。

テンションが上がるポストの1時間半後に、「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者が最新の動向を伝えています。しかしこちらは、「リヴァプールは1週間前に、1億1400万ポンドの3度めのオファーを提示した。これは拒否されておらず、協議が続いている。リヴァプールは報道されている1億2600万ポンドを支払うつもりはないと明言している」といっています。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者も、「スカイスポーツ」とほぼ同時に記事を配信しているのですが、やはり「1億2640万ポンドという高額を提示するつもりはない」といい切っています。「ドイツは売却する必要はなく、マージーサイドは自ら設定した条件の範囲に収めたいと考えているため、交渉は時間を要する」というレポートはリアリティがあります。

「リチャード・ヒューズSDとレヴァークーゼンのサイモン・ロルフスMDが主導する協議は、主に契約の構造、とりわけ支払い条件、さらに追加オプションの内容にフォーカスしている」。カヴェ・ソルヘコル記者とデヴィッド・オーンスタイン記者は、「リヴァプールは誠意をもって協議を進めている」「交渉は友好的」といったあたりも一致しており、信頼性は高そうです。

「HERE WE GO!」を見て、レッズサポーターのみなさんに早く伝えなきゃと調べ始めたのですが、トランスファーマーケット情報のコーナーを持つメディアは「交渉中」としかいっていません。「BBC」はノータッチ。「テレグラフ」は、同時並行で進められているディールのほうに注目し、「ケルケズは決定寸前」と伝えています。ロマーノさんが先走ったのでしょうか。

いずれにしても、1200万ポンドのギャップは、アドオンの条件の難易度で調整するしかなさそうです。リヴァプールにしてみれば、1億1400万ポンドで寸止めしたいでしょう。ポール・ポグバとモイセス・カイセドは、「プレミアリーグレコードの移籍金という看板に苦しんだ」といっています。彼らが「これ以上は出さない」といっている理由は、ここにあるのかもしれません。

リヴァプールは、左のフルバックの獲得が先に決まる可能性が高まっています。ボーンマスがケルケズの後継者として、レンヌのアドリアン・トリュフェールとの契約を合意に漕ぎ着けたことで、ハードルはなくなりました。「テレグラフ」のマイク・マグラス記者は、トリュファートのメディカルチェックは今週末」と伝えています。

2つのクラブと選手がめざすゴールは同じで、交渉が前向きに進んでいるのであれば、しかるべきタイミングで最適解が見つかるはずです。ロマーノさんのフライング疑惑の答え合わせは、「メディカルチェックがいつ行われるか」ですね。デヴィッド・オーンスタイン記者は、「6月16日まではない」と明言しています。他のゴシップで盛り上がりながら、しばし待ちましょう。


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