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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アトレティコ・マドリードか、アンフィールドか。アンディ・ロバートソン、今こそ決断の時!

ケヴィン・デブライネの退団と、トレント・アレクサンダー=アーノルドの移籍の報を聞いたとき、胸に去来したのは無念の思いでした。何しろ八方美人なので、プレミアリーグの試合を観ているうちに選手の魅力にのめり込み、このチームのサポーターたちに惜しまれてスパイクを脱いでほしいと願うことがあります。私にとって、彼らはそういう存在でした。

スティーヴン・ジェラード、フランク・ランパード、ジョン・テリー、サンティ・カソルラ、セルヒオ・アグエロ、ヴァンサン・コンパニ、ウェイン・ルーニー。現役ならモー・サラー、ヴィルジル・ファン・ダイク、ブルーノ・フェルナンデス、ガブリエウ・マガリャンイスといったクラブ愛あふれる選手たちです。

そしてもうひとり、アンディ・ロバートソンにも同じ思いを抱いています。リヴァプールがボーンマスのミロシュ・ケルケズを獲得しようとしているのは、31歳になったスコットランド代表に陰りが見られるからでしょう。昨季プレミアリーグは33試合出場で1アシスト。2018-19シーズンからの4年で、2ケタアシストを3回叩き出しているワールドクラスとは思えない数字です。

リヴァプールで8シーズンを過ごし、9つのトロフィーを獲得したロバートソンは、プレミアリーグ史上最強のフルバックの座を争うレジェンドといっても過言ではないでしょう。リーグ通算60アシストはDFとして歴代2位。TOPのアレクサンダー=アーノルドとは、4つしか差がありません。クロス成功1649本はリーグ全体の10位で、上にいるDFは同僚だった66番のみです。

オーバーラップの迫力を欠いた昨シーズンは、体力の衰えによる停滞だったのか、スロット戦術にコミットして攻守のバランスを重視した結果なのか。12アシストを決めた2019-20シーズンと比べると、攻撃に関するスタッツは軒並み落ちています。キーパスは60本から40本、クロス成功41本は34本、22回だったドリブル成功は7回。デュエル122勝は61勝と激減しています。

リチャード・ヒューズSDとスロット監督が、今やウイークポイントとなりつつある左SBのテコ入れを図ろうとするのは当然でしょう。そんななかでロバートソンに、アトレティコ・マドリードが興味を示していると報じられています。ヘイニウドとアスピリクエタのベテランコンビが退団濃厚のクラブは、ハビ・ガランの競争相手として最適と考えているようです。

アンフィールドでケルケズと争うのか、新たなステージでリフレッシュするのか。「われわれはクラブに野心的な姿勢を貫いてほしいと思っており、彼らはそれを体現してきた。そこに自分がフィットするなら残ればいいし、満足できなければ去るだろう。それがフットボールの本質だ」と語ったクロスのスペシャリストは、将来について明確な答えを出せずにいるようです。

「クラブとの間ではいい話し合いができているけど、どうなるかわからない。先のことは考えてこなかったし、今から考え始めるつもりもない。自分の立場はわかっている。契約は1年しか残っておらず、いろいろなことが話題になっている。でも、これから数週間は、父親として子どもたちとの時間を楽しむことに集中したい」

スピードを武器とするボーンマスの新鋭にポジションを奪われ、ベンチで過ごす時間が増えたとしても、経験豊富なベテランはチームに必要な存在として評価され続けるでしょう。ぜひ、残ってほしい。逆サイドのサラーの足元にピタリと合わせるアーリークロスを見せてほしい。見出しに彼の名前があると、思わずクリックしてしまう落ち着かない日々が続きます。


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“アトレティコ・マドリードか、アンフィールドか。アンディ・ロバートソン、今こそ決断の時!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    いつも面白い記事をありがとうございます。同感です、何としても残って欲しい…。アーノルドの最高の相棒とはいえ、両翼一緒に去らなくても!

    数字で把握できてないのでただの印象ですが、
    縦関係がマネからルイス・ディアスに代わり、駆け上がってもリターンが来ないシーンが気になるようになりました。本当はもっとアシストを積めたんじゃないかと。
    いえルイス・ディアスへの贅沢な不満ではなく、ロバートソンへの空想です。私にとっては今も最高のプレーヤーです。

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