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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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サウジか欧州か、残留か。トランスフォーマーケットで人気のソン・フンミンの決断に注目!

7月31日に香港でアーセナル、8月3日にはソウルでニューカッスル。33歳のバースデーを迎えようとしているソン・フンミンは、母国に凱旋するアジアツアーがスパーズでのラストステージとなるかもしれません。ノースロンドンで10年めの2024-25シーズンは、プレミアリーグ30試合7ゴール9アシスト。8年続けてきた2ケタゴールの記録が途絶えています。

国内で苦しんだスパーズは、ついにヨーロッパリーグを制しました。2008年のカラバオカップ以来、17年ぶりとなるトロフィー。しかしキャプテンは、欧州の大会でも主役にはなれませんでした。負傷によってノックアウトフェーズの3試合を欠場し、残りの4試合はノーゴール。マンチェスター・ユナイテッドとのファイナルは途中出場でした。

2025年に入ってからの公式戦は、24試合4ゴール。冴えなかったベテランアタッカーは、初めてのタイトルを手に入れた喜びに浸る穏やかな夏を過ごすかと思いきや、トランスファーマーケットで注目される存在になっています。獲得をめざしていると報じられたアル・アハリ、アル・ナスル、アル・カドシアは、3400万ポンドを支払うといわれています。

「talkSPORT」のベン・ジェイコブズ記者によると、サウジプロリーグのクラブのなかには、2560万ポンド(約50億円)という巨額のサラリーを用意しているクラブもあるとのこと。韓国の放送局にテレビ放映権を売れば一気に回収できるそうで、スパーズのキャプテンはアジアにおけるビジネスにおいても貴重な商材と見做されているようです。

MLSとフェネルバフチェに加えて、古巣のレヴァークーゼンからも打診があったと伝えられているソン・フンミンは、どんな決断を下すのでしょうか。ヨーロッパリーグのタイトルは、次なる目標に向かうためのステップなのか、長年ともに戦ってきたクラブ関係者やサポーターへの置き土産か。未来を決めるうえで、クラブの意向も重要な要素となるはずです。

ベン・ジェイコブズ記者は、「新監督のトーマス・フランクと会談が行われる。バイエルンからマティス・テルが完全移籍で加わったが、スパーズは引き続き多才な左サイドのアタッカーを探している。新戦力が入れば、ソンの序列はさらに下がる可能性がある」とレポート。クラブが功労者の意志を優先するといっても、外堀を埋められれば選択肢を外に求めるしかなくなります。

32歳の選手に対する納得の移籍金も、他では手に入らないサラリーも、この夏がラストチャンスになるかもしれません。残留か、欧州か、新興リーグか。クラブに対する愛情と絆を大事にするのか、経済合理性で判断するのか、さらなるタイトル獲得に最も近い場を選ぶのか…!考える時間は、長くても2ヵ月。スパーズのレジェンドの動向に注目しましょう。


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