2025.06.22 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
またもレッドカード…猛省のニコラス・ジャクソンはチェルシーで復活か?セリエA移籍か?

「ひとつはっきりしているのは、故意ではなかったということです。フットボールでよくある瞬間で、間違ったほうにいってしまっただけです。言い訳はしません。全ての責任は私が負います。反省して成長を遂げ、もっと強くなって戻ってきます。私を信じてくれるすべての人たちと、チェルシーのバッジのために。Sorry.Sorry.Sorry」
プレミアリーグ36節のニューカッスル戦で、ボトマンの顔面に肘打ちをしたとしてレッドカードをもらったニコラス・ジャクソンは、出場停止処分を消化しないうちに、再び退場を宣告されてしまいました。リアム・デラップがチームに加わり、ポジション争いを強いられているストライカーは、現地メディアに「売却候補」と報じられています。
クラブワールドカップ2025のグループステージ2節。リンカーン・フィナンシャル・フィールドでフラメンゴと戦ったチェルシーは、1-0で前半を終えました。13分の先制ゴールはペドロ・ネト。ウェスレイ・フランサがハーフライン付近でロングボールの処理を誤り、詰めて奪ったウインガーは独走でボックスに持ち込むと、GKアグスティン・ロッシとの1対1から脇を抜きました。
フラメンゴが同点に追いついたのは62分。ウェズレイが右から逆サイドにクロスを入れると、プラタが頭で右に落とし、ゴールポスト際に詰めたブルーノ・エンリケが右足で押し込みました。エンツォ・マレスカ監督が最初のカードを切ったのは、このタイミングでした。リース・ジェームズを下げてロメオ・ラヴィア、リアム・デラップをニコラス・ジャクソンです。
どちらが勝つかわからなかったゲームは、ここからの4分で景色が激変します。ストライカーを代えて間もない65分、右からCKを蹴ったのは古巣対決のジョルジーニョ。ファーにいたブルーノ・エンリケがヘッドで右に送り、先ほどのゴールと同じ位置からダニーロが右足のボレーでプッシュしました。問題のシーンは、2-1と逆転された直後のビルドアップでした。
トレヴォ・チャロバーが右サイドのマロ・グストに預けると、ボールをもらおうとして寄ってきたニコラス・ジャクソンは、2人がかりでカットされました。ルイス・アラウージョが触ったボールが右に転がると、奪い返そうとした15番は明らかに間に合わず、パスを出したアイルトン・ルーカスの左足を踏みつけてしまいました。
近くで見ていたレフェリーに迷いはなく、2秒でレッドカード。10人になったチェルシーは、83分に左サイドを崩され、ワラス・ヤンに決められて3-1で敗れました。あのシーンを目撃した誰もが、故意ではないと理解しています。それでも複数のメディアが、「痛恨のエラーは、彼の未来が変わるきっかけとなるかもしれない」と報じています。
「ジャクソンの悲しみと誠意に満ちた姿勢は信じられる。ピッチを去る際の表情にすべてが表れており、後の声明も皮肉に満ちたアピールではなかった。しかしどんな事情があっても、ミスがもたらしたダメージは軽減できない。フラメンゴ戦の逆転への希望、この大会における目標への展望。そして何より、彼のクラブでの将来の見通しにも大きな影響を与えたといえる」
チェルシーの特派員を務める「アスレティック」のリアム・トゥ―ミ―記者は、「彼がピッチに戻ってくる頃には、出場機会を得る道はより険しくなっているかもしれない」と続けています。「ユヴェントスとナポリが獲得を検討している」というのは、「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者。新たなストライカーの獲得で3番手となったら、そんな話も現実的になります。
「セネガル出身のストライカーは、もはやチェルシーにとって手離せない存在ではない」。トランスファーマーケットに詳しいジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は、さらに踏み込んだ情報を配信しています。「ユヴェントスから打診があり、既に話し合いが行われている」。ダルウィン・ヌニェスとルッカを優先しているナポリより、ビアンコ・ネロのほうが有利な状況だそうです。
ビジャレアルからチェルシーに移籍したのは2023年の夏で、2シーズンの公式戦トータルは80試合30ゴール12アシスト。まずまずの結果を残しながらも「チェルシーは最前線が課題」という声に悩まされ続けてきました。22歳だった2年前の移籍金は3000万ポンド。ウェストロンドンが上乗せしたとしても、セリエAのクラブが越えられないハードルにはならないでしょう。
指揮官やチームメイトのサポートを受けて巻き返すのか、新たなステージを求めるのか。最終ラインと駆け引きができる15番は、ポストプレー、プレス、カウンターにおけるランも魅力で、シーズン20発を達成するポテンシャルはありそうなのですが…。クラブが新たな9番にビッグマネーを投じたら、イタリアに旅立つ可能性が高まります。どうなるか、見てみましょう。
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