イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「テレグラフ」の記者が報じた「ガルナチョとエンクンクのスワップ」は成立するのか?

トランスファーマーケットがオープンになると、「スワップ」という言葉がよく出てきます。日本のプロ野球でいう「トレード」、つまり選手を交換する取引は、フットボールの世界ではなかなかうまくいきません。最大の理由は、クラブ間の契約も個人条件も複雑だからでしょう。天秤を水平にするために犠牲を強いるぐらいなら、別々の話にしたほうがスムーズです。

「テレグラフ」のマット・ロー記者と ジェイソン・バート記者は、プレミアリーグファンを唸らせる記事を書ける優秀なジャーナリストですが、「クリストファー・エンクンクとアレハンドロ・ガルナチョのスワップ」はさすがに強引でしょう。お値段が釣り合うかより、チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドの体温差のほうが気になります。

ミハイロ・ムドリクがアンチドーピングレギュレーション違反を宣告されたチェルシーは、ジェイドン・サンチョにNGを出しており、左サイドを制圧できるウインガーは重要な強化ポイントです。上下動の繰り返しを厭わず、カットインからゴールに迫れるガルナチョは、マレスカ監督のストレスを消し去る存在になれるかもしれません。

一方、マンチェスター・ユナイテッドにエンベウモは必要でしょうか。今のフォーメーションに組み込むとしたら、3-4-2-1の2列めです。マテウス・クーニャとブライアン・エンベウモが加わったら、ブルーノ・フェルナンデス、メイソン・マウント、アマド・ディアロで枚数は足りています。さらに強化するなら、ゴール前で勝負できるピュアな9番でしょう。

エンクンクを獲得したチェルシーがライプツィヒに支払った移籍金は、5300万ポンドと報じられていました。3シーズン通算で57試合17ゴール5アシスト。昨シーズンは、47試合14ゴール5アシストとまずまずの数字を残しているのですが、格下のクラブとの対戦が多かったカンファレンスリーグと国内カップで荒稼ぎしており、プレミアリーグ27試合3ゴール2アシストは合格点とはいえません。

ドルトムントのジェイミー・バイノー=ギッテンスを諦めていないチェルシーは、ガルナチョ獲得を急ぐ必要はありません。彼らがファーストチョイスのウインガーに断られ、ノニ・マドゥエケを売却するという決断を下し、マンチェスター・ユナイテッドがエンベウモを獲り逃すという微妙な話が重なれば、「結果的にスワップ」は成立するかもしれませんが…。

「それはないやろ」と思いながら、この話に引っかかってしまったのは、エンクンクが好きだからです。トップ下やセカンドストライカーを置かないチームが増えた今、プレミアリーグで彼を活かせるクラブがあるとすれば、ウェルベックとジョアン・ペドロが揃って10ゴールのブライトンか、クドゥスとルーカス・パケタをダブルで失う可能性があるウェストハムでしょうか。

キース・アンドリュースの内部昇格が囁かれているブレントフォードが、トーマス・フランクの戦術を踏襲するなら、ウィサとのコンビはおもしろそうです。退団濃厚といわれるアタッカーがプレミアリーグで輝く姿を見たいのですが、やはり大陸の強豪クラブを選ぶのでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドがエンクンク…2列めに3人は、さすがにないですよね?


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す