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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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グーナーの70%がノニ・マドゥエケ獲得に反対!チェルシーのウインガーは何が足りない?どこが不満?

「スカイスポーツ」が35000人を対象に実施した調査によると、70%がノニ・マドゥエケの獲得に反対であり、契約破棄を求める嘆願書を出したグーナーもいるそうです。ニック・ライト記者は、「彼らのフラストレーションの原因は、アーセナルがまたもチェルシーから選手を買ったことにある」と分析しています。

「スタンフォード・ブリッジからエミレーツへの移籍は、過去6年で7人めとなる。このリストには、ダヴィド・ルイス、ウィリアン、スターリングといった教訓というべき事例が並んでいる。さらに遡れば、ギャラス、ディアラ、チェフなど多くのケースがあり、全体的にどちらが恩恵を受けたかは明らかだ。カイ・ハヴェルツのように成功した選手でさえ、賛否両論となっている」

カイ・ハヴェルツに関する議論のポイントは、獲得の必要性やパフォーマンスの評価より、6500万ポンドが妥当かどうかでしょう。ノニ・マドゥエケについても、チェルシーが2年前に2900万ポンドで獲得した選手に、5200万ポンドも出すのかという批判があるようです。この間の公式戦92試合20ゴール9アシストは、移籍金が70%も跳ね上がるほどではないという主張です。

アーセナルのターゲットは、左右両サイドで機能するウインガーだったはずですが、ノニ・マドゥエケの戦績は「右サイドがメインのレフティ」に見えます。プレミアリーグでの左サイドの実績は、7試合でゴールもアシストもゼロ。「シュートで終わったドリブルが90分あたりで1.63回」はリーグNo.1ですが、ヌワネリの「ドリブル成功3.7回はリーグ2位」のほうが迫力があります。

つまり、チェルシーからの補強に懐疑的なグーナー目線では、「サカとヌワネリがいるポジションの3番手に5200万ポンドを投じた」となります。昨シーズンの最終盤は左サイドでいいプレイを見せていたという声には、「アルテタ監督はターンオーバーを採用せず、ユーティリティーも活用しない」という反論が聞こえてきそうです。

ダヴィド・ラヤをローンで獲得したときは、「ラムズデールは必要」「試合中の交代もありえる」といっていたのですが、イングランド代表GKのプレミアリーグ出場は、ラヤが出られなかったブレントフォードとの2試合のみでした。冨安健洋やカラフィオーリがCBで起用されることもなく、ジンチェンコの中盤は数えるほどで、ヌワネリの9番抜擢も実現しそうにありません。

ノニ・マドゥエケがサカの代役として右サイドで活躍したら、ヌワネリはウーデゴーアのバックアッパーとしてときどき顔を出す選手になってしまうかもしれません。チェルシーのウインガーに異を唱える多数派は、クリスタル・パレスの左ウイングとして実績があるエゼや、レアル・マドリードの左サイドで結果を出しているロドリゴにはノーといわないでしょう。

かくいう私は元来が楽観主義者で、「スターリングをノニ・マドゥエケは明確な強化」「左サイドの活性化はエゼが加われば実現できる」と前向きに捉えています。ただし…左右で機能するウインガーに5000万ポンドを出せるなら、両サイドでフツーにプレイしていたアレハンドロ・ガルナチョがベターだったのではないかとも思います。アイツ、化けますよ、たぶん。ううっ。


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