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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エキティケ獲得をめざすニューカッスルは、イサクを狙うリヴァプールをブロックできるのか?

ニューカッスルが、フランクフルトに提示したオファーは7000万ポンド。これが決まれば、2022年の夏にレアル・ソシエダからアレクサンデル・イサクを引き入れた際の6300万ポンドを超えるクラブレコードとなります。ターゲットは、ウーゴ・エキティケ。昨シーズンの公式戦で、48試合22ゴール12アシストと大ブレイクした23歳のストライカーです。

渾身のアプローチを受けたフランクフルトは、あっさり拒否。彼らの要求額は1億ユーロ(約8700万ポンド)といわれており、少なくともプラス1000万ほどの上乗せが必要でしょう。2021-22シーズンのランスで26試合11ゴール4アシストという数字を残したものの、パリでは結果を出せず、2ケタゴールが2シーズンのストライカーにこの額は明らかにリスキーです。

アーセナルが高額の移籍金とサラリーを見て断念したベンヤミン・シェシュコは、ザルツブルグとライプツィヒの直近3シーズンで128試合57ゴール。3年連続で18ゴール以上の22歳が6900万ポンドなら、ひとつ年上のエキティケは3年前のイサクと同等の額が妥当でしょう。ニューカッスルは諦めていないと報じられていますが、ディールが成立するイメージはありません

そんななかで、ドイツに目を向けているクラブに対して、リヴァプールがアプローチしたと伝えられています。レッズとマグパイズに総力リサーチを敢行した「アスレティック」によると、アレクサンデル・イサクのために用意できる移籍金は1億2000万ポンド。売る気がないニューカッスルが完璧にガードしたら、プレミアリーグ王者はエキティケに矛先を変えるといわれています。

イサクが残りたいといえば、この話は終わりでしょう。問題は移籍を希望した場合で、マグパイズは「エースの説得」「エキティケへのスイッチ」「豪華2トップ」の三択を迫られます。ピッチ上のことだけを考えれば、答えは明確です。3シーズンの公式戦で106試合62ゴール11アシスト、プレミアリーグで58発のエースを手離して若手を入れる理由は見当たりません。

ただし経済合理性で考えれば、イサクを1億5000万ポンドで手離し、エキティケと7000万ポンドを手に入れるという着地は魅力的ではあります。この話が悩ましいのは、イサクをキープしてエキティケを獲得という都合のいい絵が描けないこと。イサクに1億ポンドを超える額を支払えるクラブは、チャンピオンズリーグの優勝候補で、エキティケの争奪戦となれば負けないでしょう。

ライバルクラブにしてみれば、サラー、イサク、ガクポ、ヴィルツの前線は恐怖です。マグパイズにがんばってもらいたいところですが、アンフィールド、トロフィー、高額サラリーの3点セットをチラ見しても、イサクはノーといえるのでしょうか。20番を失い、ダルウィン・ヌニェスが退団濃厚のクラブは本気でしょう。やばい。これはやばい…。(ウーゴ・エキティケ 写真著作者/Liondartois)


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