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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジョアン・ペドロ、エンベウモ、エキティケ…争奪戦で負け続けたニューカッスルの次なるターゲットは?

ボーンマスのディーン・ハイセンは、問答無用でレアル・マドリード。3000万ポンドのお買い得案件だったリアム・デラップはチェルシーを選び、ブライアン・エンベウモは争奪戦になる前にマンチェスター・ユナイテッドを指名しました。エディ・ハウ監督が求めるタレントをことごとくさらわれたニューカッスルは、今もなお苦しんでいます。

ブライトンにいたジョアン・ペドロは、アレクサンデル・イサクの代役としてもパートナーとしても計算できる最優先ターゲットでした。カラム・ウィルソンが契約延長を拒否するという事態に対応しようとしていたクラブにとって、7番、9番、10番、11番をすべてこなす多才なストライカーは、リアム・デラップより早くアプローチすべきだったのでしょう。

当初はタインサイドへの移籍に前向きと報じられていたジョアン・ペドロは、ほどなくウェストロンドンに進路を変えました。クラブのスタッフのなかには、「ワトフォードに所属していた2022年の冬に、ニューカッスルがイサクに方向転換したことを忘れていなかったのではないか」という穿った見方もあったといいます。

唯一の成功は、7月11日に入団が発表されたアンソニー・エランガ。移籍金5200万ポンドとアドオン300万ポンドの高額ディールも、ノッティンガム・フォレストと合意した直後に、クラブの内部で破談の噂が流れて動揺が広がっていたと伝えられています。これによって手薄だった右サイドは強化できたのですが、その後の新戦力獲得は軒並み不調に終わりそうな雲行きです。

フランクフルトのウーゴ・エキティケの争奪戦は惨敗。イサクを超えるクラブレコードの7000万ポンドは拒否され、後方にいたリヴァプールに一気に捲られてしまいました。これが呼び水となったのか、昨季プレミアリーグ王者はイサクにも1億2000万ポンドを用意したといわれており、チームと本人を守るためにセルティック戦のメンバーから外すという対応を強いられています。

6月に2700万ポンドのオファーを拒否されたジェームズ・トラフォードも、ガラタサライがマンチェスター・シティのエデルソンを獲りにいったのがきっかけで、頓挫する可能性が高まっています。マン・シティは、2023年に売却したバーンリーの守護神の買い戻し条項を発動することができ、4000万ポンドと記されたボタンを押されたらジ・エンドです。

カラム・ウィルソンの背中を見送った後、ロイド・ケリーを2000万ポンドでユヴェントスに売却し、ショーン・ロングスタッフは1200万ポンドでリーズへ。これらは補強資金を捻出するために、必要だったのでしょうか。ストライカーが決まらず、懸案のCBが手つかずとなっているクラブは、ブレントフォードのヨアネ・ウィサを引き入れる術を模索しているようです。

エンベウモを抜かれたブレントフォードはウィサへのガードを厳しくしており、ノッティンガム・フォレストのオファーを即座に断っています。マグパイズが高いハードルを越えるためには、本人を口説き落としたうえで、高値を要求するクラブを納得させなければなりません。これを逃せば、カルヴァート=ルーウィンなどフリーで獲れる選手で妥協するしかないでしょう。

「もっと多くの選手を求めていた。プレシーズンに入る最初の日から、あらゆることに取り組めるよう、メンバーを揃えておきたいと考えていた。ターゲットを獲り逃し続けて、フラストレーションが溜まっていたのは事実だ。その点については、正直にいおう。それでもまだ、チームを強化できる選手を手に入れられると確信している」(エディ・ハウ)

マーク・グエイ、エンベウモ、トラフォードを獲得するための資料を揃えてクラブを去ったポール・ミッチェルSDと、血液のがんと診断されたダレン・イールズCEOがいれば、マーケットでの苦戦と指揮官の孤立は回避できたのかもしれません。当面の目標はウィサ…いや、代えが効かないアルクサンデル・イサクを守り切ることでしょう。もうしばらく、厳しい夏が続きます。


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