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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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急ぎすぎたスパーズ、痛恨のミス!ギブス=ホワイトはノッティンガム・フォレストと契約延長決定!

トッテナム・ホットスパーが、ノッティンガム・フォレストのモルガン・ギブス=ホワイトを獲得すると報じられたのは7月10日。ウェストハムのモハメド・クドゥスの入団が決定というニュースが流れた直後でした。バイアウト条項にに記されている6000万ポンドを支払い、翌日のメディカルチェックをクリアすればOKというスピード決着に、ハードルは存在しないように見えました。

ところが、報道があった翌日に状況は急変。ノッティンガム・フォレストがスパーズのアプローチは違法と非難し、プレミアリーグにクレームを入れる準備をしているという続報が配信されました。「スカイスポーツ」によると、6000万ポンドで契約を解除できるという条項や現状のサラリーの額は、クラブと選手の双方の守秘義務を伴う機密情報だったそうです。

ノッティンガム・フォレストは、スパーズとのコミュニケーションのラインをカット。仕切り直そうとしていたノースロンドンのクラブは、その手段を失いました。渦中のプレーメイカーは、移籍騒動に関係ないプライベートな事情によってポルトガルのプレシーズンキャンプへの合流が遅れ、何も動かない状態が続いていました。

法的な措置も辞さずとスパーズと代理人を威嚇したクラブは、ギブス=ホワイトが戻ってくるとすぐに、新たな契約を結ぶための話し合いを始めたようです。エヴァンゲロス・マリナキスオーナーが用意したクラブ史上最高額のオファーに、プレーメイカーは心を動かされ、スパーズに断りの連絡を入れて新たな3年契約にサインしたと伝えられています。

「モルガンは才能があるだけでなく、人間性や精神面も特別な選手だ。このフットボールクラブがめざすすべてを体現している。勝者であり、才能に溢れ、野心的で勇敢で、誇り高い。多くのクラブから強い関心があったが、われわれにはモルガンを軸に未来を築く決意があった。ファンに約束したように、ただ戦うだけでなく、シーズンを経るごとに強くなっていきたい。今日は、その道のりの大きなステップのひとつだ」(エヴァンゲロス・マリナキス)

「フォレストに入団したとき、ここは自分のホームだと感じた。ファン、チームメイト…クラブに関わる全ての人々のサポートは、信じられないほど素晴らしい。われわれが築き上げてきたものを信じている。ミスター・マリナキスのサポートと巨大な野心とともに、特別なものを作り上げていく一員になりたい。これからの展開を想像し、興奮している」(モルガン・ギブス=ホワイト)

ニューカッスルにアンソニー・エランガを抜かれたクラブは、昨季プレミアリーグで34試合7ゴール10アシストのエースを守り抜きました。ウインガーの後釜は何とかなりそうですが、10番の代役を押さえるのは難しかったはずです。メディカルチェックのブッキングまで済ませていたスパーズは、痛恨のミステイクというしかありません。(エヴァンゲロス・マリナキス 写真著作者/Olympiacos FC)


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