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ニューカッスルがシェシュコに6980万ポンドでオファー!マン・ユナイテッドとのバトルは激戦必至!

ニューカッスルとマンチェスター・ユナイテッドがベンヤミン・シェシュコの獲得を争うという話は、よくあるゴシップではなくガチだったようです。ニューカッスルが、ライプツィヒに移籍金6550万ポンドとアドオン430万ポンドのオファーを提示したと報じられており、「テレグラフ」「アスレティック」「スカイスポーツ」が最新事情をレポートしています。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者とローリー・ウィットウェル記者は、昨年の夏にライプツィヒとシェシュコが締結した2029年までの契約を出発点としています。シェシュコがサインした書面には、「彼が行き先として認めたエリートクラブが6900万ポンド~7800万ポンドを提示すれば、ライプツィヒは移籍を承認する」と記されているといいます。

ニューカッスルのオファーは、この条件をクリアしていますが、ライプツィヒは3つの条件を突き付けているようです。「総額ではなくイニシャルのみで7000万ポンド以上」「納得感があるアドオン」「次の売却の際にマージンが手に入るセルオン条項」。リヴァプールにイサクをさらわれる可能性があるクラブは明らかに本気で、次回以降のオファーで改善してくるはずです。

「テレグラフ」のジェームズ・ダッカ―記者によると、シェシュコは既に退団の意向をチームメイトに伝えており、土曜日のアタランタとのプレシーズンマッチを欠場。代理人も交渉のためにライプツィヒに入り、具体的な話を始めているそうです。早々に正式なオファーを出したマグパイズに対して、マンチェスター・ユナイテッドは異なるプロセスでアプローチしています。

土曜日の夜、ライプツィヒとシェシュコとの話し合いの場を個別に設定したクラブは、それぞれの交渉の内容をふまえてオファーを出す予定です。マン・ユナイテッドは、6年にわたってシェシュコを追いかけてきたのですが、すべて断られています。2019年の争奪戦で勝ったのはザルツブルグ。2022年は本人がライプツィヒを選び、アーセナルも動いていた昨夏は残留となりました。

「スカイスポーツ」のトランスファーライブブログは、シェシュコはプレミアリーグに参入する気満々で、どちらのクラブのオファーにも前向きと伝えています。勝つのは、どちらか。それぞれのアドバンテージとリスクをチェックしておきましょう。ニューカッスルが有利といえる要素は、既に交渉のテーブルが成立していることに加えて、CLの出場権と資金力です。

ライプツィヒの評価額に迫る総額6980万ポンドは、真剣に検討せざるを得ない本気のアプローチ。アレクサンデル・イサクのリヴァプール移籍を避けられない状況になれば、1億ポンドを超える売却益をこちらに振り向けることができます。シェシュコはチャンピオンズリーグに出たがっており、クラブの野心をアピールできれば、先行逃げ切りでゴールに辿り着けそうです。

ただし彼らは、イサクの動向がはっきりしなければ決着できないという弱みを抱えています。マンチェスター・ユナイテッドのアドバンテージは、ラシュフォードのローン移籍やサンチョ、ガルナチョのディールの進展で、ライバルより先に予算の目処が立ちつつあること。クラブのブランド力とオールド・トラフォードの空気も、ニューカッスルに勝る魅力といえます。

さらにもうひとつ、「ライプツィヒがホイルンドのローン移籍に関心を示している」という話も、メリットとなる可能性があります。それぞれのディールが進み、マイナスが4000万ポンド程度となれば、ハードルは消えたも同然です。エンベウモとマテウス・クーニャの争奪戦でニューカッスルに勝っているクラブは、要望に対する柔軟な提案で3連勝となるかもしれません。

どちらが制するかわからないディールではありますが、切迫感はニューカッスルのほうが上でしょう。決め手となるのは本人の意向で、「22歳のストライカーは、マン・ユナイテッドの本気度を見極めたいと考えている」との報道もあります。ルーベン・アモリムの情熱を伝えるオンライン会議などの工夫が、効果を発揮するのではないでしょうか。

ドイツでシェシュコを見てきた「アスレティック」のセバスチャン・スタッフォード=ブロア記者は、「彼にとって一貫性は依然として課題であり、最高と最悪のパフォーマンスの差が大きすぎるという批判がある」といっています。マテウス・クーニャがケガをしたら突破力を失いそうな左サイドの脆弱性は、新たなストライカーの不振に直結する可能性があります。

今回のディールに気合いが入らないのは、ホイルンドとザークツィーの戸惑いを見続けてきたからなのかもしれません。「シェシュコはアモリムの戦術にうまくはまる」といえるのか…?ホイルンドが去って、第2のホイルンドが再生産されるという悪循環が懸念されるものの、「赤い勝負服の騎手がゲートに入った」といわれれば、拳を握り締めて決着を見届けるしかありません。


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