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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

7月以降の即戦力獲得はトラフォードのみ。静かなマンチェスター・シティは少数精鋭を貫くのか?

クラブワールドカップが始まる前に、ティジャニ・レインダース、ラヤン・アイ=ヌーリ、ラヤン・シェルキ、マーカス・ベッティネッリを獲得したマンチェスター・シティは、その後の2ヵ月でスヴェレ・ニパンとジェームズ・トラフォードしか獲得していません。これまでの投資で、チームは強くなったといえるのでしょうか

18歳のニパンは逸材といわれていますが、あくまでも将来投資でしょう。バーンリーから3100万ポンドで買い戻したトラフォードは、当面はエデルソンのバックアッパーとなりそうです。ケヴィン・デブライネとカイル・ウォーカーが退団。グリーリッシュ、カルヴァン・フィリップス、ジェームズ・マカティー、オルテガが移籍となれば、戦力のプラスマイナスは微妙です。

「来季のスカッドを縮小しなければ、退任する」といっていたペップ・グアルディオラ監督は、2人増えて31人に膨らんだ現状をよしとしないでしょう。シンプソン=ピュジーがグラスゴーに旅立った後、ヴィトール・レイスがジローナに貸し出され、エチェベリがプレミアリーグの中小クラブにローン移籍となったとしても、指揮官はもっと絞れといいそうです。

前述の4人以外に放出があるとすれば、最終ラインと中盤でしょう。ジョン・ストーンズ、アカンジ、ナタン・アケは30代。CB6人とSB4人となると、出番を得られない選手が発生します。完全復活まで時間がかかりそうなロドリのフォローを、ニコ・ゴンザレスとレインダースに託すとすれば、コヴァチッチとギュンドアンのいずれかを外すという選択肢があります。

クラブワールドカップによってオフシーズンが削られ、パレルモとのフレンドリーマッチのみで本番に突入する難しい夏。スカッドを筋肉質にしすぎると、調子が上がらない選手が続出した際に受け身が取れなくなります。余剰戦力を整理するとしても、新シーズンのチームの状態を把握してからのアクションとなるでしょう。

楽観的に考えれば、ロドリとオスカー・ボブの復帰は大きなプラスで、2年めのマルムシュとサヴィーニョはゴールに絡むシーンを増やしてくれるでしょう。レインダースとシェルキの加入によって、中盤と2列めのオプションは多様になっており、ハーランドに集中するプレッシャーを分散させられそうです。

懸念を挙げるとすれば、ハーランドとロドリが不在のときの戦い方、ウインガーの得点力不足、速攻に脆さを見せる最終ラインといったところでしょうか。フィル・フォーデンは、2年前の輝きを取り戻せるのか。守備力に長けたフルバックがいないため、アカンジやグヴァルディオルをサイドにまわさざるを得なくなると、今度はセンターが不安になります。

マンチェスターで13年を過ごしたチキがチームに別れを告げました。サポートを受けていたウーゴ・ヴィアナSDは、シティ・フットボール・グループでディレクターを務めるカルロス・ラファエル・モーセンと連携し、ペップのオーダーに応えなければなりません。少数精鋭のさじ加減を誤れば、バランスを崩してしまいそうなチームをうまくコントロールできるでしょうか。

リヴァプールとアーセナルは、得点力強化につながるビッグディールを敢行し、チェルシーも適材適所の補強を続けています。あまりにも静かなマンチェスター・シティは、ライバルと比べると主軸の浮沈の影響が大きいチームに見えます。トランスファーマーケットのデッドラインデーまで、1ヵ月を切っています。今後の動向に注目しましょう。


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