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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ドンナルンマはターゲットに非ず!マンチェスター・ユナイテッドがクルトワの後継者を獲得寸前!

マンチェスター・ユナイテッドが、新たなGKの獲得に近づいているようです。ロイヤル・アントワープのセネ・ラメンズは23歳。クラブ・ブルッヘのユースチームにいた2018年、16歳にしてチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦でベンチに食い込んだ逸材です。ブルッヘからアントワープに渡ったのは2023年。出場機会を増やしたかったのでしょう。

ジュピラー・プロリーグを制したばかりのチームでレギュラーポジションを獲得したのは、2023-24シーズンのチャンピオンズ・プレーオフに入ってからでした。2024-25シーズンは開幕からゴールマウスへ。フルシーズンを第1GKとして過ごしたのは、1年だけです。ジュピラー・プロリーグで52試合出場というキャリアを見て、経験不足と感じる人もいそうです。

不安定なオナナとバユンドゥルをリスクと捉えたマンチェスター・ユナイテッドが、ベルギー代表でピッチに立ったことがないGKに注目したのは、「欧州のトップリーグで5位のセーブ率81.4%」「1シーズンでPKストップ5回」という秀逸な数字があったからでしょう。「クルトワ2世」といわれたショットストッパーは足元も確かで、ビルドアップを改善してくれるはずです。

「スカイスポーツ」は移籍金1730万ポンドで合意寸前と報じており、ファブリツィオ・ロマーノさんは本人も移籍を了承したといっています。ラメンズ獲得について、数年後を見据えた投資と評する向きもあるようですが、目の前の課題解決と見るのが妥当でしょう。オナナが本来のプレイを取り戻したとしても、年末年始はアフリカネーションズリーグで不在となります。

今回のディールで、マンチェスター・ユナイテッドがドンナルンマとエミリアーノ・マルティネスにアプローチしないことが明確になりました。ルイス・エンリケにパスワークに難ありと評価され、パリを離れたショットストッパーに週給30万ポンドを支払うのも、33歳のベテランに移籍金3000万ポンドを投じるのもよしとしないようです。

2025-26シーズンのニューモデルは、マテウス・クーニャ、シェシュコ、エンベウモで完全リニューアルの前線と新守護神に目がいきがちですが、私が大化けを期待しているのはメイソン・マウントとデ・リフトです。アーセナル戦でマテウス・クーニャを最前線に送り出し、左サイドにまわったメイソン・マウントは、戦術理解度が高いチームプレーヤーであうことを証明しました。

「サカとベン・ホワイト、ベン・ホワイトとサリバの間にできたスペースでボールを受ける」「パトリック・ドルグとの距離感をキープする」といった約束ごとを徹底していた元イングランド代表は、ルーベン・アモリムが指示する試合中の戦術変更にも柔軟に対応してくれるでしょう。得意のミドルシュートでゴールを決められるようになれば、完全復活です。

3バックのセンターで、ヴィクトル・ギョケレスを封じるというミッションを受けたデ・リフトは、デュエルもカウンター対応も的確でした。ビルドアップにおいても、味方をフリーにする動きを繰り返しており、リサンドロ・マルティネスが戻ってきてもセンターで起用されるかもしれません。さらに中盤センターの守備とパスワークが向上すれば、TOP4の背中が見えてきます。

プレミアリーグの2節は、クレイヴン・コテージでフラム。モンペリエのゴールマウスにいたバンジャマン・ルコント以外、新戦力を獲っていないチームに負けるわけにはいきません。アーセナル戦で好感触だった前線の3人でゴールを決めて快勝した後、セネ・ラメンズをオールド・トラフォードに迎えるという気持ちいい展開を期待しています。


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