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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スパーズがハイジャック?争奪戦で無敵のチェルシーがシャビ・シモンズを獲らなかった理由。

ライプツィヒのシャビ・シモンズのプレミアリーグ参入は、スパーズがチェルシーのターゲットをハイジャックしたように見えますが、バイノー=ギッテンスとガルナチョを押さえたクラブが自ら降りたのでしょうか。ピッチでの速攻はいざしらず、マーケットにおける交渉のスピードは圧倒的にチェルシーが上でしょう。

スパーズとライプツィヒが合意した移籍金は、5180万ポンド。クリストファー・エンクンクを3600万ポンドでミランに売ったチェルシーが、払えない額だったのでしょうか。22歳のオランダ代表FWは、2シーズンの延長オプション付きの5年契約にOKを出し、木曜日にメディカルチェックを完了。昨日の夜にすべての手続きが終わり、正式に入団が決まりました。

右膝蓋骨を痛めて手術を受けたクルゼフスキは年内アウト、前十字靭帯損傷のジェームズ・マディソンも長期リタイア。続々とトップ下を失ったスパーズは、ソン・フンミンの後釜も必要で、モーガン・ギブス=ホワイトとエベレチ・エゼを獲り逃したのは激痛でした。そんななかで、4-3-3のライプツィヒで8番、10番、11番を任されていたシャビ・シモンズは、うってつけのタレントだったようです。

バルセロナのラ・マシア出身のシモンズは、16歳でパリに渡ってから出場機会を得られず、2022年6月に母国オランダのPSVへ。2022-23シーズンに公式戦48試合22ゴール11アシストという秀逸な数字を残し、パリに買い戻されたものの、すぐにライプツィヒにローン移籍となりました。最初の1年は43試合10ゴール15アシスト。昨シーズンの冬に、完全移籍にスイッチしました。

どのチームでも才能を評価されていたのですが、あまりにも起用だったため、どこでプレイするのがベストなのかわからないという声もあったといわれています。共通の評価ポイントは、「得点力とクリエイティビティ」「チームプレーヤー」「アグレッシブなプレス」。ライプツィヒでは、8番と10番を足して2で割るような特殊な役割を求められることもありました。

1月に契約を結んだばかりなのに、シーズンが終わる前に「退団したい」といい出したのは、「ドイツのクラブのプロジェクトに納得していなかったから」と伝えられています。ビッグタイトルをめざすなら、ヨーロッパリーグ王者よりクラブワールドカップを制したチームのほうがよさそうですが、なかなか動けないチェルシーを見て難しいと悟ったのでしょうか。

「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者によると、UEFAにFFP違反を咎められたチェルシーの補強は退団前提となっており、エンクンクの移籍金だけでは足りなかったそうです。トランスファーマーケットでの収支が赤字になると、チャンピオンズリーグの出場権を剥奪される可能性があるため、ジョエル・ハトを獲得した後は慎重モードに転じていました。

スターリング、チルウェル、ニコラス・ジャクソン、タイリーク・ジョージ、ディサシ、ダトロ・フォファナのうち、誰かが早期に売れれば、ガルナチョとシモンズのダブルが実現していたかもしれません。しかし実際は売却のスピードが上がらず、チェルシー以外のオファーをすべて断っていたマンチェスター・ユナイテッドのウインガーが選ばれたようです。

話をスパーズに戻しましょう。エゼより1500万ポンドも安いアタッカーは、この夏最高のお買い物になる可能性があります。「監督と会ったとき、ここが自分にぴったりの場だとわかった」。シモンズは、新生スパーズの戦術のキーマンになれるでしょうか。華のあるプレイとハードワークを両立させるヤングスターが、どんな役割を担うかに注目したいと思います。(シャビ・シモンズ 写真著作者/Graafdegraaf)


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