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レッズは破談、ドンナルンマ決定!「BBC」のトランスファーデッドラインデーLIVEレポート【後編】

イサク、ウィサ、エデルソン、アントニー、コロ・ムアニ、マーク・グエイ…2025年のデッドラインデーは、激動の1日となっています。「『BBC』のトランスファーデッドラインデーLIVEレポート【前編】」では、プレミアリーグレコードのビッグディールやマン・シティの大胆すぎる戦力整理についてレポートしました。今回の【後編】は、ラスト2時間の動向を紹介します。

プレミアリーグ2025-26シーズンのマーケットのデッドラインは、9月1日19時。現地は既に17時を過ぎており、ハードな交渉から合意に漕ぎ着けた関係者は必死に手続きを進めています。「BBC」のトランスファーデッドラインデーLIVEは、「マーク・グエイの移籍は、クリスタル・パレスが代役を獲得できるかどうかにかかっており、まだ確定ではない」と現状を伝えています。

18時35分、ホイルンドのナポリ移籍が決定。CLの出場権を獲得したら、3800万ポンドの買取義務が発生する契約となっており、22歳のストライカーがマンチェスターに戻ることはないでしょう。アントニーのレアル・ベティス移籍も「DONE DEAL」。クリスタル・パレスが獲得したトゥールーズのDFジェイディー・カンヴォは19歳で、グエイの代役ではないでしょう。

チルウェルはチェルシーのオーナー企業「BlueCo」が所有するストラスブールと2年契約を締結。スターリングとディサシにこれといったオファーはなかったようで、冬までクラブに留まることになりそうです。19時となり、トランスファーマーケットはクローズ。「BBC」の記者たちは、合意と報じられたディールが間に合ったかどうかを確認しています。

19時45分、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者が衝撃のレポート。クリスタル・パレスのマーク・グエイはクラブが後釜を見つけられず、セルハースト・パークに残留となりそうです。「BBCラジオ5」は騒然。サミ・モクベル記者とロリー・スミス記者は、「イサクとウィサは周囲を扇動して移籍した。グエイは違う。悪しき前例だ」と憤っています。

マーク・グエイが強引に移籍しようとしていたら、マージーサイドに行けたのか。事はそう単純ではないようですが、「騒いだ選手が意中のクラブと契約」という事例が印象に残ったのは確かです。クラブと選手の間には契約書があり、リクエストに応じる義務はありません。こういう事態になった際に、選手と代理人にペナルティを科すなどの対抗策が必要なのかもしれません。

20時前から、続々と「DONE DEAL」のレポートが続いています。レヴァークーゼンのピエロ・インカピエをローンで獲ったアーセナルは、3人を放出。ジンチェンコはノッティンガム・フォレスト、キヴィオルはポルト、リース・ネルソンはブレントフォードで、いずれもローンです。チェルシーのマルク・ギウはチームに復帰。イサク、ウィサ、ニコラス・ジャクソンは決定です。

ジェイドン・サンチョをシーズンローンで獲得したアストン・ヴィラは、リヴァプールのハーヴェイ・エリオットを買取義務付きのローンで押さえています。エデルソンをフェネルバフチェに1210万ポンドで売却したマン・シティは、パリを離れたジャンルイジ・ドンナルンマを2600万ポンドで獲得。5年契約と1年の延長オプションと報じられています。

バーンリーから買い戻され、モチベーションを高めていたジェームズ・トラフォードは失望しているでしょう。スパーズ戦で、自陣ボックス内にいたニコ・ゴンザレスに出したミスパスをカットされ、ジョアン・パリ―ニャに致命的な追加点をゲットされてしまったのが、GK強化につながったのでしょうか。

21時を過ぎても、「トランスファーデッドラインデーLIVE」は速報を配信し続けています。フラムが完全移籍で獲得と報じられていたタイリーク・ジョージは破談になりました。チェルシーがアクロバティックなことをしたのかと思いきや、原因はフラムのほうにありました。発端は、リーズがハリー・ウィルソンの獲得を諦めたことです。

フラムは既に、シャフタール・ドネツクのブラジル人ウインガー、ケヴィンをクラブレコードの3460万ポンドで獲得しており、ACミランのサミュエル・チュクウェゼも買取オプション付きのローンで引き入れていました。このうえウインガーが増えたらダブつくとジャッジし、引き返せるディールを止めたという流れです。

「ジェイミー・ヴァーディーがセリエAのクレモナに入団」「セヴィージャがケレチ・イヘアナチョとの契約を解除」。2つのニュースを最後に、「BBC」の特設サイトは役割を終えました。ビッグ6が前線に投資した夏。マンチェスター・シティを除く全チームが「プレミアリーグで実績があるストライカー・ウインガー」「ポテンシャルが高い海外の逸材」を両方獲得しています。

それぞれのチームが、新戦力をどう活用するのかを見ないと補強の評価はできませんが、あまりにもエキサイティングだった夏の投資を総括するようなレポートを作れればと考えています。今、興味があるのは、前線を目いっぱい強化したリヴァプールと、デッドラインデーにチームをスリム化しようとしたマン・シティのサポーターたちの評価です。賛否両論ありそうですが…。


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“レッズは破談、ドンナルンマ決定!「BBC」のトランスファーデッドラインデーLIVEレポート【後編】” への2件のフィードバック

  1. アイク より:

    LIVEレポートありがとうございました。例年以上に手に汗握りました!

    レッズの様変わりと守備力の問題以上に、シティの改革に度肝を抜かれています。
    デ・ブライネ、グリーリッシュ、エデルソンまで、、ウォーカー含めて他サポながら大好きな選手が次々去っていくのが寂しいです。そして代わりがドンナルンマ??
    三冠と四連覇を達成してしまった後のマネジメントの難しさ、想像を絶します。今どんな課題意識でこの打ち手に至ったのか、ペップの挑戦にますます注文しています

  2. アイク より:

    注文、ではなく注目です。失礼しました

    (そういえば、FFPの件は?)

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