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本命はマクトミネイがいるナポリ?メイヌーはマンチェスター・ユナイテッドに別れを告げるのか?

昨季の後半戦からレアル・ベティスにローン移籍したアントニーは、公式戦26試合9ゴール5アシストと大変身。総額2170万ポンドで完全移籍にスイッチした今季も、11試合6ゴール2アシストと好調です。彼の放出はやむなしというマンチェスター・ユナイテッドのサポーターでも、スコット・マクトミネイの名前を聞くと肩を落とすのではないでしょうか。

ナポリに移籍した2024-25シーズンのセリエAで、34試合12ゴール6アシストと大ブレイクしたマクトミネイは、スクデットと年間最優秀選手をダブルで獲得。移籍金2500万ポンドは大バーゲンだったと認めるしかありません。今季は公式戦14試合で4ゴール2アシスト。イタリアのクラブに頭を下げて買い戻したら、われわれがよく知るマクトミネイに戻ってしまうのでしょうか。

ナポリといえば、夏に買取義務付きのローン移籍で加わったラスムス・ホイルンドも公式戦10試合4ゴールとまずまずのスタートです。レンタルフィーが500万ポンドで、買取価格は4300万ポンド。マンチェスター・ユナイテッドでプレイした2年分の減価償却費を差し引くと、許容範囲ではあるものの、シーズン20ゴールとなったら「また、やらかした!」という気分になるでしょう。

いきなり「マンチェスター・ユナイテッドから脱出した男たちのハッピーライフ」みたいな話を並べたのは、不遇な時間を過ごしているコビー・メイヌーに、同じような着地になる予感が漂っているからです。ルーベン・アモリムの3-4‐2-1で、納得できる役割を得られていない20歳のMFは、冬のトランスファーマーケットで争奪戦が繰り広げられる可能性が高まっているようです。

「CAUGHTOFFSIDE」のマーク・ブルズ編集長は、「ナポリがトップランナー」といっています。彼らの興味は「マクトミネイとホイルンドに続く3匹めのドジョウ」ではないでしょう。メイヌーは、ホイルンドが決まる前からのターゲット。デブライネがリタイアし、アンギッサのアフリカネーションズカップ参加もリスクとなっている今は、むしろ意向が強まっているようです。

もちろん、プレミアリーグでもメイヌーは注目株になっています。若手獲得にシフトしたチェルシーは、以前から注目していました。マンチェスター・ユナイテッドとのディールは、ルカク、サンチョ、ガルナチョなどの実績があり、中盤のクオリティを高めてくれる逸材を悪くない費用で引き入れるチャンスと考えているのでしょう。

チェルシーはモイセス・カイセドとエンソ・フェルナンデスのバックアッパーに不安を抱えています。期待されていたロメオ・ラヴィアは度重なる負傷に苦しみ、信頼できる戦力とはいえません。問題は、「メイヌーにとって魅力的なオファーといえるのか」でしょう。レギュラーのコンビはあまりにも強力で、マン・ユナイテッドと同じ立ち位置になってしまう可能性があります。

リーズも夏にローン移籍の可能性を探ったものの、進展はありませんでした。マンチェスター・シティやニューカッスルは、関心が冷めたと見られています。イングランドでの選択肢が徐々に絞られていくなかで、アトレティコ・マドリードも乗り気と報じられています。退団濃厚といわれるコナー・ギャラガーの後釜として最適と評価しているようです。

現地メディアに「退団希望」と伝えられていたメイヌーは、ついにアントニーやマクトミネイと同じ道を辿るのか。ルーベン・アモリム監督はメイヌーを称讃しているものの、実際にはカゼミーロとブルーノ・フェルナンデスのコンビが鉄板となっており、本人は「信頼している。まだまだ成長できる」といった言葉に困惑していると伝えられています。

2026年のワールドカップが迫るなかで、メイヌーにとってクラブでの出場機会は重要なテーマ。プレミアリーグでプレイするチャンスを増やせなければ、トゥヘル監督のイングランド代表に選ばれる可能性は下がるばかりで、これこそが移籍を希望する最大の理由です。ナポリは彼のニーズに合っており、「代理人とコンタクト」「合意に至った」といった記事が増えています。

マクトミネイの大化けは、スコットランド代表でのゴール連発という予兆はあったものの、想定外ではありました。しかしメイヌーは、売ったら羽ばたくのが目に見えています。どうしても出ていきたいといわれても、買取オプションなしのローンで逃げてほしい。守備力に長けたアンカーを獲って、彼と組ませるのが数年後のベストチョイスだと信じているのですが…。


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