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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

既に視線は来季へ…地元メディアが報じた「リヴァプールを離れる4人のプレーヤー」

コロナウイルス蔓延の影響でプレミアリーグがストップしていますが、続行が可能だったとしても、リヴァプールは1週間で戦いを終えようとしていました。先週末に開催されるはずだったマージーサイドダービーと、直後のクリスタル・パレス戦に勝てば悲願の初制覇が決定。プレミアリーグ無敗優勝を狙えれば、ユルゲン・クロップは最後まで勝ちにいったかもしれませんが、元より記録には無頓着なマネージャーは、最多勝ち点よりも来季を見据えたチーム作りに目を向けていたでしょう。南野拓実、ナビ・ケイタ、カーティス・ジョーンズ、ハーヴィー・エリオットらの出場機会を増やし、オプションのクオリティを高めようとしたのではないかと思われます。

実際には、プレミアリーグは9節を残して中断。地元メディア「リヴァプール・エコー」は、「ユルゲン・クロップとスポーツディレクターのマイケル・エドワードが舞台裏で陰謀を企てていることは明らか」と報じています。彼らが記事で取り上げたのは、今季限りでチームを去ると目される4人のプレーヤー。クロップ監督がメルウッドにやってくる前に、サウサンプトンの選手を大量に獲得した時期がありましたが、次の夏でひとつの時代にピリオドが打たれるようです。

ナサニエル・クライン、デヤン・ロブレン、アダム・ララナ。前十字靭帯を断裂して今季プレミアリーグの出場がゼロだった右SBは、プレイできたとしてもほとんど出番はなく、夏にローマとの移籍交渉が破談になっていたクロアチア代表CBも、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、マティプに次ぐ4番手評価でした。ナサニエル・クラインは契約期間満了となり、デヤン・ロブレンは手頃な値段で放出されることになるものと思われます。32歳になったララナも、レギュラーでプレイできるクラブを求めてチームを離れる見通しです。

元セインツの3人に加えて、放出候補と見做されているのは、失意のシーズンを過ごしたシェルダン・シャキリです。度重なる負傷に悩まされたレフティは、プレミアリーグ6試合1ゴールという厳しい数字しか残せませんでした。既に2ヵ月以上、ピッチでボールを蹴っていないアタッカーについて、地元メディアは「2500万ポンド(約39億円)のオファーがあれば、lead to a parting of the ways(岐路に導かれる)」という見立てを示しています。アンフィールドで真価を発揮できなかった28歳のスイス代表MFにとって、インターナショナルクラスとして評価を得るための最後の勝負が近づいています。

ここまでが、地元メディアの報道です。さて、レッズは新しいシーズンに向けて、どんなタレントを獲得しようとしているのでしょうか。最重要ターゲットは、「自分のスタイルはリヴァプールにぴったり」「クロップ監督は世界最高のマネージャーのひとり」と語っていたライプツィヒのティモ・ヴェルナーと目されています。ナーゲルスマン監督の下で、低いポジションからプレイを始めるスタイルをものにした点取り屋は、ブンデスリーガ25試合21ゴールという出色のスタッツを残しています。マネのポジションでもフィルミーノの相棒としても機能しそうなストライカーが加われば、レッズの前線は盤石です。

後方に目を向けると、アリソンの不在時をまかせられる守護神と、アーノルド&ロバートソンのバックアッパー、運動量が豊富なセントラルMFがターゲットでしょうか。クィービーン・ケレハー、キ・ヤナ=フーフェル、ゼップ・ファン・デン・ベルグ、ネコ・ウィリアムズらがブレイクするまで、2~3年はかかりそうです。34歳のミルナーの後継者も、勝てているうちに用意しておきたいところです。1年前に即戦力を獲らなかったチームにとって、2020年の夏は忙しい季節になるのではないでしょうか。プレミアリーグ初制覇が無事に決まれば、マイケル・エドワーズさんがいよいよ本格始動するはずです。レッズの次の一手に注目しています。


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“既に視線は来季へ…地元メディアが報じた「リヴァプールを離れる4人のプレーヤー」” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    シャキリは移籍初年度怪我もありましたが、
    存在感は示していたと思いましたが、今シーズンは
    怪我に泣きましたね、、、。レッズにはもっと在籍すると
    みてましたが、彼のキャリアを考慮すると難しそうですね。

  2. JUDE より:

    更新お疲れ様です。
    フットボールでは当たり前の事ですけど、
    好きなクラブから好きな選手が離れるのは
    辛いですね。
    シャキリはいつも応援していた選手でした。

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