偏愛的プレミアリーグ見聞録

残念ながら、何とも豪華な顔ぶれとなってしまいました。いえ、チェルシーの来季のフォーメーションの話でも、ブラジル代表のスタメンの話でもありません。今回のワールドカップをケガで棒に振った選手たちです。 先陣を切ったバイエルン・ミュンヘンのCBバトシュトゥバー、われらがプレミアリーグの快速サイドアタッカー、ウォルコットに続き、コロンビア代表の絶対的エース、ラダメル・ファルカオがリストに入ってからも、勢いは止まらず。直近では、テストマッチでイタリアのモントリーヴォとドイツのマルコ・ロイスが骨折と靭帯を痛めてアウトとなり、本番を目前にしてブラジル行きを断念しています。

結局、誰が出られないんだ!?と思って、出場32ヵ国における主なケガ人と、コンディション不良を理由に選外となったといわれる選手をリスト化してみましたが、あらら、すごいチームが出来てしまいました。中盤など、わざわざ集めたような絶妙なフォーメーションになってますね。DFがやや弱い（＝いいことです！）ながらも、このチームなら、プレミアリーグで4位～5位争いは間違いなし。ブンデスリーガでもシャルケやレヴァークーゼンの上にいけるのではないでしょうか。

こうしてみると、イタリア、オランダ、ドイツが多いですね。ワールドカップに出られないほどのケガとなると、「シーズンでフルに働いた疲れ」などの理由も特段なく、接触プレーで骨折したり、靱帯やアキレス腱をやってしまったりという不運なアクシデントがほとんどです。こればかりは、文句をいう相手もおらず、無念のひとことで諦めるしかないでしょう。

【ワールドカップ・ケガで欠場ユナイテッド】
GK：ビクトル・バルデス（バルセロナ/スペイン）
DF：ファン・デル・ヴィール（パリ・サンジェルマン/オランダ）、メディナ（ナシオナル/コロンビア）、
　　バトシュトゥバー（バイエルン・ミュンヘン/ドイツ）、シュメルツァー（ドルトムント/ドイツ）

MF：ストロートマン（ASローマ/オランダ）、ウォルコット（アーセナル/イングランド）
　　 ギュントガン（ドルトムント/ドイツ）、リベリー（バイエルン・ミュンヘン/フランス）、
　　 ファン・デル・ファールト（ハンブルガーSV/オランダ）

FW：ファルカオ（ASモナコ/コロンビア）
Sub：マルコ・ロイス（ドルトムント/ドイツ）、ラース・ベンダー（レヴァークーゼン/ドイツ）、
　　 モントリーヴォ（ACミラン/イタリア）、オビエド（エヴァートン）、

　　 ベンテケ（アストン・ヴィラ/ベルギー）、ジュゼッペ・ロッシ（フィオレンティーナ/イタリア）

このうえは、このチームにクリスティアーノ・ロナウド、ノイアー、チェンバレン、スアレス、ヤヤ・トゥレが加入しないことを願うばかりです。この5人が入ったら、プレミアリーグ4位どころか、チャンピオンズリーグファイナルまで視野に入ってしまいます。いやー、それにしても残念ですね。とりわけ、ここ数年で頭角を現してきたダークホースのベルギーとコロンビアには注目していただけに、ベストメンバーで出てきてほしかったのですが…。（ラダメル・ファルカオ　写真著作者/Juanca Parce）