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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brazil2014】ワールドカップもいよいよ準々決勝。キープレイヤー&勝利チーム大予想!

とにかくおもしろいですね、ワールドカップ。眠い眠いといいながらのめり込んでいるうちに、あっという間に7月となり、残り試合は8試合。気がつけば、あと6日しか、ワールドカップを愉しめないんですよね。日本時間の7月5日、6日には、スポーツのトーナメント戦ではいちばんおもしろいといわれる準々決勝が開催されます。ここまで、残っているのは、直接対決でつぶし合った南米が3、強豪が揃う欧州が4、そしてコスタリカ。ナイジェリア、アルジェリアのアフリカ勢、アメリカ、メキシコの北中米勢は、残念ながら1回戦で姿を消してしまいました。

決勝トーナメント1回戦の結果を簡単にまとめると、「格上が苦戦しながら勝利」。延長戦が5試合、3点以上奪ったチームはゼロ。2点差がついた試合は2試合のみという激戦でありながら、8強に進出してきたのは、すべてグループリーグ首位の国です。ここからは、勝つべくして勝ってきたチームが、雌雄を決する時。今回は、準々決勝の見どころを紹介しつつ、それぞれの対戦で、どちらが勝つかをあらためて占ってみたいと思います(以下、時間は日本時間です)。以前といってることが若干、変わっているかもしれませんが、ケガ人やコンディションなど状況の変化もありますので、そこは笑ってお許しいただければ幸いです。「優勝はアルゼンチン」という、メインの予想は動かしませんので。

7月5日(土)1:00 フランスVSドイツ
■サイドの攻防を制したフランスの勝利
■キープレイヤー=グリーズマン(フランス)、ラーム(ドイツ)
ユーロの決勝のカードでもおかしくない、欧州の強豪対決でクォーターファイナルの幕が開きます。ナスリを代表から落とし、リベリーを欠きながらも、中盤のまとまりのよさと好調ベンゼマの活躍で強さをみせてきたフランスが、SBのスペシャリストが不在でアルジェリア戦で守備の脆さを露呈させているドイツに快勝するとみました。

前回負けていたら戦犯呼ばわりされていたであろう右SBムスタフィが負傷。ドイツの両サイドはラームとヘヴァデスになると思われますが、CBが本職のヘヴェデスはオーバーラップができず、バルブエナやポグバの攻め上がりの餌食になるでしょう。ポイントになりそうなのが、逆サイドのラームとグリーズマンのマッチアップ。おそらくスタメンはこの2人になると思われますが、「レーヴ監督が、守れないなら攻めてやると”グアルディオラ的逆ギレ戦術”でグロスクロイツを起用してきた場合」「デシャン監督が、ジルーとベンゼマの2トップにこだわった場合」は、ドイツに勝機が出てくるでしょう。

CBボアテングのポジショニングも悪く、ボアテング、メルテザッカー、ノイアー(!)の3CBだけでは、ベンゼマとポグバを軸とした中央の崩しにも耐えきれないかもしれません。ドイツの希望は、一発のミドルシュートで世界を変えられる選手が揃っていることですね。クロースやシュバインシュタイガーの強烈なシュートが刺されば、「圧倒的に攻められながらも最後はドイツ」という着地もあるかもしれません。

バランを除くとGKとDFがすべてプレミアリーグ勢のフランスに対するひいき目も入っているかもしれませんが、今のドイツに彼らは負けないでしょう。FWとSBが弱いレーヴ監督のメンバー選定は失敗だったのではないでしょうか。

7月5日(土)5:00 ブラジルVSコロンビア
■ハメス・ロドリゲスとクアドラードを封じられ、ブラジルが最少得点差の勝利
■キープレイヤー=ルイス・グスタフォ、ダヴィド・ルイス(ブラジル)、ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
ブラジルもまた、オスカル、フェルナンジーニョ、ウィリアン、ラミレス、パウリーニョと、プレミアリーグ所属の選手が多いんですよね。応援してあげたいのですが、「開催国ブラジルが優勝」というフツーの結末に抵抗があって、どうしてもひねくれた予想をしたくなります。とはいえ、コロンビア戦はブラジルの勝利でしょう。初のベスト8という快挙を成し遂げ、少しばかり満足感が漂い始めたコロンビアと、優勝以外は失敗といわれるブラジルは、背負っているものが違います。修羅場の経験も開催国が上。フレッジ、フッキの前線が鳴かず飛ばずで攻撃に決め手を欠くブラジルですが、中盤を制圧するのは彼らだと思います。

ルイス・グスタフォがハメス・ロドリゲスを完封。ネイマールが止められたとしても、2列目、3列目の押し上げから、正確なミドルシュートがコロンビアゴールを襲うでしょう。キーになりそうなのは、ダヴィド・ルイスの攻撃参加。セットプレーやドリブルからのオーバーラップで彼が前線に顔を出すと、コロンビアのマークがずれるシーンが増えそうです。「1-0、フレッジの落としをダヴィド・ルイスがミドル一発」などという結果がイメージできます。

コロンビアが勝つとすれば、ハメス・ロドリゲスをおとりとして使い、長いボールをジャクソン・マルティネスに合わせるといった、ブラジルの裏をかく戦術が功を奏した場合でしょう。正攻法でいったら、ブラジルの堅い中盤センターにつかまるのは必至です。

7月6日(日)1:00 アルゼンチンVSベルギー
■右サイド攻略でアルゼンチンが3発快勝!?
■キープレイヤー=イグアイン、ラベッシ(アルゼンチン)、ルカク、フェルトンゲン(ベルギー)
アザール、コンパニ、ルカク、フェルトンゲン、シャドリ、デンベレ、ヴェルマーレン、ミニョレ、ヤヌザイ、フェライニ。今や本家イングランドをしのぐ「プレミアリーグ・オールスターズ」となったベルギーの狙い目は、「ボールを取られても守備をしないメッシを、エンジンがかかる前のセンターライン付近で複数でつぶしてショートカウンター」。おそらく先発に復帰するであろうルカクとエース・アザールのスピードを、アルゼンチンの凡庸な守備が90分完封できるとは考えられません。となると、アルゼンチンは2点以上獲らなければならないわけですが、メッシのドリブルやディ・マリアのミドルは当然、警戒されます。ワールドクラスのCBコンパニとGKクルトゥワが、スイスやナイジェリアが喰らった攻撃をそのまま許してくれるとは思えません。

アルゼンチンが勝つなら、昨年の秋に日本代表が成功した、本職はCBのフェルトンゲンが構える右サイド攻略が有効なのではないかと思います。キープレイヤーは、ラベッシ。彼にボールを集め、サバレタのフォローを受けながらゴールライン際までえぐれれば、ここまで沈黙を続けているワンタッチゴールの天才・イグアインの爆発を誘うことも可能でしょう。今まで同様、メッシに運命を預けて出たとこ勝負で戦うのか、相手の弱点を見極めて徹底して攻める戦術を取るのか。サベージャ監督の器が試される一戦となりそうです。

7月6日(日)5:00 オランダVSコスタリカ
■ロッベン、ファン・ペルシのゴールでオランダ完勝
■キープレイヤー=スナイデル(オランダ)、ジョエル・キャンベル(コスタリカ)
コスタリカの輝かしい夏が終わる瞬間がやってまいりました。と、断言しましょう。彼らが今まで戦ってきたのは、スアレス不在のウルグアイ、バロテッリを途中で下げたイタリア、敗退が決まっていたイングランド、エースのミトログルが本調子でなかったギリシャ。個人で打開する力のあるストライカーやサイドアタッカーに、90分間対応しなければならないゲームは今回が初めてです。グループリーグ最終戦の出場停止で休養充分のファン・ペルシと、会心のプレイでスペインを破って心身ともに好調のロッベンは、コスタリカが得意の5バックでケアしても抑えられないとみます。

まず、やらなければならないのは、パスの供給源であるスナイデルを自由にさせないこと。出来れば、もうひとつのパスマシーン、ダレイ・ブリントにも厳しいプレッシャーをかけたいところです。オランダは、ジョエル・キャンベルとブライアン・ルイスというコスタリカの2枚看板を、マンマークも辞さずという勢いで徹底マークしてくるでしょう。相手の嫌なところをつつくことにかけては世界トップクラス、百戦錬磨のファン・ハール監督が、イタリアと同じ過ちを犯すとは考えられません。

…いかがでしょうか。この予想が当たれば、準決勝はフランスVSブラジル、オランダVSアルゼンチンという組み合わせとなります。本ブログを読んでいただいてるみなさんは、当然ながらプレミアリーグが好きな方々なので、ベルギー推しが多そうですね。私もベルギーは応援しているのですが、最後はメッシ、マスチェラーノ、イグアインらのワールドカップ経験がモノをいうのではないかとにらんでいます。コスタリカの4回め、アウェイ戦となるコロンビアのジャイアントキリングはあるのでしょうか?どのゲームも、見逃せませんね!

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“【Brazil2014】ワールドカップもいよいよ準々決勝。キープレイヤー&勝利チーム大予想!” への4件のフィードバック

  1. アーセナル より:

    グスタボは出られないかもしれません

  2. makoto より:

    アーセナルさん>
    とすると、パウリーニョかラミレスですね。

  3. Joe より:

    コスタリカってルイス出れなくね?

    —–
    確かにフェルトンゲンは少し上がり過ぎるので、そこは怖いですね。でも、コンパニがうまくカバーしてくれるでしょう。ルカクが大暴れする予感 ψ(`∇´)ψ

  4. makoto より:

    ミトちゃんさん>
    累積でしたっけ?すみません。その認識はなく。

    Joeさん>
    ルカクが本調子なら、アルゼンチンには止められませんね。

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