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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ベリンガム、フォーデン、ハリー・ケイン、サカ!速攻が冴えたイングランドが3発快勝で8強進出!

イランに6-2、アメリカ戦は0-0、ウェールズに3-1。2勝1分で悠々と勝ち上がったイングランドは順調に見えますが、フットボールの母国のみなさんは、ネーションズリーグの停滞を忘れていないようです。

Why Senegal are ‘dangerous’ for England」。試合の前日、「BBC」のエマ・サンダース記者が、セネガルは要注意と警鐘を鳴らしていました。「サディオ・マネを失ったが、クリバリ、エドゥアール・メンディ、イスマイラ・サールなど、プレミアリーグをはじめとするヨーロッパのトップリーグで活躍する選手がいる」。欧州の苦戦が目立つ大会は、先制点だけでは安心できません。

フランスが3-1でポーランドを下した2時間後、アル・ベイト・スタジアムのゲームがキックオフ。サウスゲート監督は、中盤にヘンダーソンを加えた4-3-3で戦うようです。GKピックフォード、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、マグワイア、ルーク・ショー。MFヘンダーソン、ベリンガム、デクラン・ライス、FWサカ、ハリー・ケイン、フォーデン。ウェールズ戦で2ゴールのラシュフォードは、ベンチスタートです。

序盤からサイドを攻めるイングランドに対して、セネガルは手数をかけない速攻狙い。9分に左サイドを突破したベリンガムがクロスを上げると、メンディがぎりぎりで触って逆サイドに流しました。13分の速攻は、左のハリー・ケインのクロスがサカに合わず。執拗に左を攻める白いシャツは、最後のボールの精度を欠き、シュートシーンを創れません。

21分にフォーデンが右から蹴ったCKは、ニアで競ったジョン・ストーンズのヘッドが右にアウト。2分後、マグワイアのミスパスをディアッタがカットし、ショートカウンターがスタート。ディアのボレーをジョン・ストーンズがカットすると、こぼれたボールがイスマイラ・サールの前に出ますが、ピックフォードがコースを塞いでボレーは枠を越えました。

31分にもサカのバックパスをイスマイラ・サールがインターセプトし、中央に持ち込んで左のディアにラストパス。強烈な左足ボレーは、ピックフォードが左腕1本のビッグセーブで右に弾き出しました。2度のピンチをしのいだイングランドが先制したのは、38分でした。

ハリー・ケインの縦パスを受けたベリンガムが、ボックス左から中央に優しいグラウンダー。走り込んだヘンダーソンが左足で合わせたボールが、ゴールの右に転がりました。リードしたイングランドは、41分にもチャンスを創ります。ピックフォードのゴールキックが右のサカに届き、右足の折り返しがハリー・ケインの足元に入ると、右足のフィニッシュは浮いてしまいました。

43分、鋭い出足でインターセプトしたルーク・ショーがベリンガムに預け、一気にスプリント。リターンをもらった左SBはメンディと1対1になりますが、ラストタッチが大きく、角度を失ってしまいました。クロスはメンディが胸でブロック。1-0で終わるかと思われた追加タイム3分、ようやくエースが大会初ゴールをゲットしました。

左からのヤコプスのクロスを、ボックスの外にいたパテ・シスが胸でトラップ。浮いたボールを狙っていたベリンガムが奪い、ドリブルでセンターサークルに持ち込みます。左でパスをもらったフォーデンのダイレクトのラストパスはパーフェクト。中央でメンディと対峙したハリー・ケインが、ニアに動くのを見てど真ん中に蹴り込みました。

スパーズの絶対的エースは、ワールドカップのオンターゲット7本で7ゴール。セネガルにとっては、最悪の時間帯の失点でした。アリウ・シセ監督は、ハーフタイムにディエン、パペ・マタル・サール、グイェを一気に投入。勝負の采配は報われず、57分に致命的な3点めを喫してしまいました。

ルーク・ショーのパスカットから始まった速攻。左でキープしたハリー・ケインがカットされたボールをフォーデンが拾い、左サイドに持ち込んで中央にグラウンダーを通しました。メンディが出てくるのがわかっていたサカは、軽く浮かして今大会3ゴールめ。サウスゲート監督は、65分に殊勲のサカとフォーデンを下げ、グリーリッシュとラシュフォードを投入しています。

3-0はセーフティーリード。カイル・ウォーカーとルーク・ショーは無理に上がらず、ベリンガムも引き気味になっています。74分にパペ・マタル・サールが直接狙ったFKは、惜しくも右にアウト。ベリンガムとジョン・ストーンズを下げ、メイソン・マウントとエリック・ダイアーという交代策は、次の試合に向けた準備でしょう。

80分、ヘンダーソンがノールックで右にロングフィード。縦に抜けたラシュフォードがアーリークロスを入れると、ハリー・ケインのスライディングはわずかに及びませんでした。ミドルとセットピースしか希望がなかったセネガルは、後半のオンターゲットはゼロ。アフリカ勢に負けたことがないイングランドからゴールを奪えず、ラウンド16で戦いを終えました。

「ピックフォードは今回のワールドカップでほとんど出番がなかったが、セネガル戦では重要な役割を果たし、イングランド快勝の道を開いた」。守護神を絶賛するのは、「BBC」のフィル・マクナルティ記者。2度のピンチをしのいだイングランドは、ベリンガムの素晴らしいパスワークで、前半に2ゴールをゲットしました。

2アシストのフォーデンも絶好調。アーセナルではサイドからのカットインが多いサカは、積極的に中央に入っています。エースのノーゴールも終わり、いい雰囲気でフランス戦に向かえるのではないでしょうか。プレミアリーグファンとしては、「ムバッペを完封したイングランドが3発快勝」といった見出しを期待しています。ナイスゲームでした!


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