ウィリアン、コウチーニョ…即戦力争奪のノースロンドンダービーで「アーセナル劣勢」の理由を分析!
3人足しても、最大1000万ポンド。コロナウイルスによるパンデミックで、スタジアムにサポーターを呼べなくなったプレミアリーグのクラブにとって、移籍金不要の即戦力は短期的な強化に欠かせない存在になりそうです。プレミアリーグ通算226試合33ゴール31アシストのウィリアンは、31歳になっても豊富な運動量を計算できるウインガー。リヴァプールで6シーズンを過ごしたコウチーニョの41ゴールは、ブラジル人アタッカーとしてはフィルミーノの56ゴールに次ぐ2位の数字です。
26歳のライアン・フレイザーは、ボーンマスの4シーズン連続残留の立役者で、2018-19シーズンには7ゴール14アシストという素晴らしいスタッツを残しています。ウィリアンとライアン・フレイザーは、フリーエージェント。コウチーニョは、バルセロナがローン移籍を認めているようで、それぞれビッグ6のターゲットと報じられています。彼らの名前がある記事を辿ると、必ず登場するのがアーセナルとトッテナムですが、直近のニュースの大半は「スパーズ優勢」。ライアン・フレイザーは、スパーズに行きたいと友人にこぼしたといわれており、ロンドンに残りたいウィリアンは、かつてともに戦ったジョゼ・モウリーニョをリスペクトしています。
フィリペ・コウチーニョを戦力外と見做しているバルセロナは、「レンタル料800~1000万ポンド(約10億6000万~13億3000万円)と、週給20万ポンド(約2660万円)の100%カバー」を求めているといわれていますが、アーセナルは難色を示し、トッテナムは前向きに検討と伝えられています。両者とも、懐事情は厳しいはずですが、ガナーズのほうがより逼迫しているのでしょうか。エミレーツ劣勢の原因を探るべく、2018-19シーズンの決算の数字を比べてみましょう。
「デロイト・フットボールマネーリーグ2020」によると、昨季のスパーズの売上は4億5930万ポンド(約611億円)で欧州8位。ヨーロッパリーグで戦ったガナーズは3億9270万ポンド(約522億円)に留まり、TOP10から陥落しています。マッチデー収入が占める割合は、ガナーズが24.3%でスパーズは17.7%。無観客試合のダメージがより大きいのはミケル・アルテタのチームです。2018-19シーズンのトッテナムが、9600万ポンド(約128億円)の利益を計上しているのに対して、アーセナルは2800万ポンド(約37億円)の赤字決算。今季もスパーズはCLで、ガナーズはELなので、収益力の差は広がっている可能性があります。
さらにもうひとつ、アーセナルの苦境が想像できる数字があります。昨年12月に「SPORTEKZ」が発表した「プレミアリーグ20クラブの賃金総額ランキング」によると、ガナーズが2億2300万ポンド(約297億円)の人件費を要しているのに対して、スパーズは1億4800万ポンド(約197億円)で済んでいます。エジルに高額のサラリーを払いつつ、ダブつき気味のCBの売り先が見えないクラブが、コウチーニョまで抱えたくないのはよくわかります。フェルトンゲンの退団が濃厚なチームは、2019年の夏以降にトリッピアー、フィンセント・ヤンセン、エリクセン、エンクドゥー、ワニャマを続々と手離しており、両者の負担の差はさらに広がっています。
ウィリアン、ライアン・フレイザー、コウチーニョがすべてガチンコのノースロンドンダービーとなったら、やはりスパーズの3連勝となるのでしょうか。ガナーズの逆転があるとすれば、ライバルをかわしてTOP4フィニッシュを達成するというのが最もわかりやすいシナリオです。決戦は6月か、あるいはシーズン終了後か。引き続き、ピッチの外で行われる無観客試合のほうにも注目していきたいと思います。
26歳のライアン・フレイザーは、ボーンマスの4シーズン連続残留の立役者で、2018-19シーズンには7ゴール14アシストという素晴らしいスタッツを残しています。ウィリアンとライアン・フレイザーは、フリーエージェント。コウチーニョは、バルセロナがローン移籍を認めているようで、それぞれビッグ6のターゲットと報じられています。彼らの名前がある記事を辿ると、必ず登場するのがアーセナルとトッテナムですが、直近のニュースの大半は「スパーズ優勢」。ライアン・フレイザーは、スパーズに行きたいと友人にこぼしたといわれており、ロンドンに残りたいウィリアンは、かつてともに戦ったジョゼ・モウリーニョをリスペクトしています。
フィリペ・コウチーニョを戦力外と見做しているバルセロナは、「レンタル料800~1000万ポンド(約10億6000万~13億3000万円)と、週給20万ポンド(約2660万円)の100%カバー」を求めているといわれていますが、アーセナルは難色を示し、トッテナムは前向きに検討と伝えられています。両者とも、懐事情は厳しいはずですが、ガナーズのほうがより逼迫しているのでしょうか。エミレーツ劣勢の原因を探るべく、2018-19シーズンの決算の数字を比べてみましょう。
「デロイト・フットボールマネーリーグ2020」によると、昨季のスパーズの売上は4億5930万ポンド(約611億円)で欧州8位。ヨーロッパリーグで戦ったガナーズは3億9270万ポンド(約522億円)に留まり、TOP10から陥落しています。マッチデー収入が占める割合は、ガナーズが24.3%でスパーズは17.7%。無観客試合のダメージがより大きいのはミケル・アルテタのチームです。2018-19シーズンのトッテナムが、9600万ポンド(約128億円)の利益を計上しているのに対して、アーセナルは2800万ポンド(約37億円)の赤字決算。今季もスパーズはCLで、ガナーズはELなので、収益力の差は広がっている可能性があります。
さらにもうひとつ、アーセナルの苦境が想像できる数字があります。昨年12月に「SPORTEKZ」が発表した「プレミアリーグ20クラブの賃金総額ランキング」によると、ガナーズが2億2300万ポンド(約297億円)の人件費を要しているのに対して、スパーズは1億4800万ポンド(約197億円)で済んでいます。エジルに高額のサラリーを払いつつ、ダブつき気味のCBの売り先が見えないクラブが、コウチーニョまで抱えたくないのはよくわかります。フェルトンゲンの退団が濃厚なチームは、2019年の夏以降にトリッピアー、フィンセント・ヤンセン、エリクセン、エンクドゥー、ワニャマを続々と手離しており、両者の負担の差はさらに広がっています。
ウィリアン、ライアン・フレイザー、コウチーニョがすべてガチンコのノースロンドンダービーとなったら、やはりスパーズの3連勝となるのでしょうか。ガナーズの逆転があるとすれば、ライバルをかわしてTOP4フィニッシュを達成するというのが最もわかりやすいシナリオです。決戦は6月か、あるいはシーズン終了後か。引き続き、ピッチの外で行われる無観客試合のほうにも注目していきたいと思います。
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