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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ベンチ入り9名&交代枠5名に増加!プレミアリーグ再開に向けて新ルールが続々決定!

6月1日・2日に、1197名を対象に実施されたプレミアリーグのドライブスルーテストで、トッテナムの選手から陽性反応が出たと発表されました。5回の定期テストで、のべ5079回が行われ、ポジティブは13人。この数字を多いと見るかやむなしとするかはともかく、毎回感染者が発見されており、2019‐20シーズンが終わるまでは厳戒態勢が解かれることはないでしょう。プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、木曜日に開催されるクラブ代表との会議の前に、「パンデミックの第2波によってシーズンのキャンセルを余儀なくされるケースについて、議論をしておく必要がある」「降格クラブを出すか出さないかは、重要なトピック」とコメントしています。

「BBC」によると、昨日の会議で議論された「残り試合が開催不可能となった際のシーズンの終え方」については、プレミアリーグの再開までのアクションに集中すべきという趣旨で持ち越しとなりました。アジェンダは2019‐20シーズンの運営に関するものに特化され、「試合が実施されているスタジアムにおいて、配置される人員は300人までとする」といったいくつかのルールが確認されています。なかでも最もインパクトが大きい決定事項は、「ベンチ入りできる選手の上限を7人から9人に引き上げ、交代枠を3人から5人に増やす」というレギュレーション変更でしょう。

背景にあるのは、2ヵ月にわたる中断によるフィットネスの欠如と、7月末までに全日程を終えるという過密スケジュールに対する懸念です。ニューカッスルのクラブドクター、ポール・カッターソン氏は、2日に出演した「BBCラジオ5ライブ」で、トレーニングの強度が増すにつれて多くの負傷者が発生すると警告しています。国際サッカー評議会(IFAB)で承認され、先行して再開されているブンデスリーガが採用した新ルールは、フィジカルコンタクトが激しいプレミアリーグに定着する可能性もあるのではないでしょうか。

6月17日、プレミアリーグ2019‐20シーズンが再開。フットボールを愛する多くのファンが、エティハドで開催されるマンチェスター・シティとアーセナルのゲームを観戦するでしょう。サポーター不在の静かなスタンド、選手たちの声が響き渡るピッチ。いつもより背番号が多いベンチはソーシャルディスタンシングが遵守され、ピッチ脇に陣取る撮影クルーが明らかに少ないと気づくはずです。寂しいと感じるのか、再びフットボールを見られる喜びに浸るのか。私は、その現実をポジティブに受け止めようと思っています。これが最新のプレミアリーグの姿なのだ。いずれまた、ここにサポーターが戻ってきてエキサイティングなバトルが繰り広げられるようになるのだ、と。

欧州の各地で続々と再開されている国内リーグでは、テレビで観戦するファンを盛り上げるさまざまな演出がなされています。バーチャルでサポーターがいるスタンドの風景が挿入され、以前のゲームのサウンドを加えるといった工夫に対して、自分がどう感じるのかは想像できませんが、虚心に愉しめたとしても、違和感を拭えなかったとしても、画面の向こうに選手たちがいるという事実の力に心を動かされるのではないかと思います。

再開まで、2週間を切りました。ようやく、プレミアリーグと再会することができそうです。リーグ関係者、医療のエキスパート、NHSのスタッフ、チームドクター、クラブの経営ボード、マネージャー、コーチ、選手、ノンプレイングスタッフのみなさんのたゆまぬ努力によって、ようやく。


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