イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ2019-20シーズン総括(1)貢献度重視のベスト11

プレミアリーグ2019-20シーズンが終わりました。リヴァプールが27節までで26勝1分という圧倒的な勝負強さで独走し、ウルヴスにダブルを喰らったマンチェスター・シティはレスターに前半戦の2位を譲る大苦戦。ノースロンドン勢は中位に沈む不振に陥り、マウリシオ・ポチェッティーノとウナイ・エメリが相次いで解任の憂き目に遭いました。ただでさえカオスだったシーズンは、コロナウイルスの蔓延で3月に中断。失速したレスターと2月から無敗のマンチェスター・ユナイテッドは37節に入れ替わり、直接対決を制したスールシャール監督のチームが3位でシーズンを終えました。

事件だらけだったプレミアリーグ2019-20シーズン。今回は、総括の第1弾として「偏愛的ベスト11」を紹介させていただきます。まずはGKですが、セーブ率で上から並べると、ウーゴ・ロリス、ベルント・レノ、ディーン・ヘンダーソン、カスパー・シュマイケル、ダヴィド・デ・ヘア、エデルソン、アリソンとなります。プレミアリーグ制覇が決まるまで完璧だったアリソン・ベッカーも捨てがたいのですが、シェフィールド・ユナイテッドの堅守の軸となったディーン・ヘンダーソンをNo.1に推したいと思います。失点39は、下から4番め。PKを2本以上、失敗に導いたのは、ルイ・パトリシオ、クルル、そして彼だけです。マンチェスター・ユナイテッドから貸し出された23歳の新鋭は、近い将来、デ・ヘアに取って代わるのではないかといわれています。

最も迷いがなかったのは、SBです。38試合4ゴール13アシストで、DFの最多アシスト記録を2年連続で更新したトレント・アレクサンダー=アーノルドと、2ゴール12アシストのアンディ・ロバートソン。3トップの破壊力が目立つリヴァプールですが、クロスの精度が高い2人のフルバックがいなければ、接戦をすべて勝利で終える圧巻の快進撃はなしえなかったでしょう。攻撃力だけなら、ワールドクラスのプレースキックを持つアーノルドが上ですが、攻守のバランスと安定感を加味すればロバートソンがTOPでしょう。プレミアリーグNo.1のSBをドリブルで振り回し続けたアダマ・トラオレは、記憶に残るベスト11なら間違いなくレギュラーポジションです。

CBは、デュエルの強さと統率力でレッズの最終ラインを支えたファン・ダイクと、SBの外からサイドを駆け上がる「オーバーラッピングCB」という斬新な役割を成立させたクリス・ベイシャム。レッズの大黒柱は、アーセナルのMF全員と同数の5ゴールをゲットしており、ベイシャムのクロス数51本はCBとしては最多です。タルコフスキーやジョニー・エヴァンス、ソユンチュ、ボリも素晴らしかったのですが、攻守ともに貢献度が高かった2人を上としました。

4-3-3の中盤の3枚は、ティエリ・アンリと並ぶプレミアリーグ最多の20アシストを記録したケヴィン・デブライネ、マンチェスター・ユナイテッドのアタックを革命的に変えたブルーノ・フェルナンデス、レスターの堅守を支えたウィルフリード・エンディディです。タックル数とインターセプト数がいずれもプレミアリーグ2位のエンディディは、ジョニー・エヴァンスとチャグラル・ソユンチュの負担を減らしたのが最大の功績。最終ラインのわずかな綻びも見逃さないデブライネの高速クロスとスルーパスは、リーグNo.1のクオリティ。アシストだけでなく、13ゴールもキャリアハイです。

スペースをみつけるのがうまく、常に前を向いてプレイするブルーノ・フェルナンデスは、14試合8ゴール7アシストという出色の数字を残しています。マンチェスター・ユナイテッドに縦の推進力と攻めのバリエーションをもたらしたプレーメイカーを、後半戦のMVPに選出しても違和感はないでしょう。最前線は、19ゴール10アシストでデブライネに次ぐゴール関与数を記録したモー・サラー、コンスタントにゴールを決めてセインツを救ったダニー・イングス、相変わらずのスピードでプレミアリーグ史上最年長の得点王となったジェイミー・ヴァーディー。サディオ・マネやハリー・ケイン、オーバメヤンなどゴールランキング上位の名前が頭のなかでぐるぐる回っていたのですが、安定感とチームへの貢献度重視で選ばせていただきました。

ということで、並べてみたら意外性に欠ける11人となってしまいました。リスペクトしたい選手がまだまだいるので、次回の「裏ベスト11」にて挙げさせていただきます。22人選べば、すっきりするのではないかと期待していたのですが、なかなかそうもいかず…。次のラインナップを発表する前に「グーナーのみなさん、ごめんなさい」とだけ申し上げておきたいと思います。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“プレミアリーグ2019-20シーズン総括(1)貢献度重視のベスト11” への1件のコメント

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。イングスの選出は嬉しいです!

コメントを残す