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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ダヴィド・シルヴァ、レイトン・ベインズ…今季限りでクラブを去る選手たちへの惜別のメッセージ。

プレミアリーグ最終節は、そのシーズン限りでクラブを離れる選手たちを惜しむ別れのステージでもあります。ウルヴス戦のラスト5分で登場したペドロ・ロドリゲスの新シーズンはASローマ。クリスタル・パレスとのロンドンダービーでベンチから戦況を見つめていたヤン・フェルトンゲンは、8シーズンを過ごしたスパーズを去ると発表しています。プレミアリーグ出場315試合という記録を残した33歳のベテランCBは、「トッテナムでの時間が終わった。さまざまな想いがあり、悲しい日だ」というメッセージを残し、ファンに会えないままノースロンドンを後にするのを寂しがっています。

ボーンマス戦の70分に、ディーニュと代わってピッチに飛び出したレイトン・ベインズは、もう1年やると思ったのですが…。2007年にウィガンから移籍したエヴァートンの左SBは、クラブからの契約延長オファーを断り、今季限りで引退することになりました。プレミアリーグ通算420試合32ゴール53アシスト。戦術眼に長けたFKのスペシャリストは、ディーニュの加入で出場機会を減らし、今シーズンはプレミアリーグ出場8試合に留まっていました。「13年間、エヴァートンにいたことを誇りに思う」と語った35歳のSBは、クラブのオフィシャルサイトにサポーターに向けたメッセージを残しています。

「引退という決断は難しいものだった。家族と話し、今がキャリアを終えるのにふさわしい時期だと感じた。この街の人間として、エヴァートンは大切な存在であり、長い間クラブの一員でいられたのは光栄だった。サポートしてくれたすべての人、ともに素晴らしい時間を過ごしたファンに感謝している」

レジェンドと称される選手のなかで、最後のピッチの感触を最も長く味わったのはダヴィド・シルヴァです。5-0で圧勝したノリッジ戦では、ゴールもアシストもなかったものの、前線を動かす巧みなパスワークは、いつもの彼でした。マンチェスター・シティに入団したのは2010年7月。以来10シーズンでプレミアリーグ309試合60ゴール93アシストという素晴らしい数字を積み上げ、14のトロフィー獲得に貢献しています。順位テーブルの真ん中が定位置だったクラブは、彼がいなければプレミアリーグの頂点を極めることはできなかったのではないでしょうか。

「ワールドカップで優勝した後にここに来た。国、リーグ、言葉…すべてが変わるのはすごくタフなことだったけれど、チームメイトが温かく迎え入れてくれたので、数ヵ月で溶け込むことができた」

「いつでも全力を尽し、よく振る舞おうとしてきた。フットボールを楽しんだナイスガイとして覚えておいてほしい。多くの人々が、私のプレイを楽しんでくれていたらいいね。これまでに成し遂げてきたことを振り返ると、想像以上の出来事ばかりだった」

新しいシーズンが始まり、ダヴィド・シルヴァがいないエティハドを見たら、偉大な存在を失った寂しさを実感するのかもしれません。プレミアリーグのパスワークのレベルを引き上げた稀代のプレーメイカーが、幸せだったと思い返せるフットボール人生を全うすることを願ってやみません。

リヴァプールで5シーズンを過ごしたデヤン・ロブレンは、ロシアプレミアリーグ王者のゼニト・サンクトペテルブルグに移籍間近と報じられており、アダム・ララナはブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンと3年契約を結んだと報じられています。新たなステージで、もうひと花咲かせようと前を見つめるベテランたちに感謝の気持ちを伝えつつ、今後の活躍を期待したいと思います。素晴らしいプレイを見せていただきました。ありがとうございました!


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