圧倒的に攻めたチェルシー。シュートだけが決まらず、信じられないドロースタート!
先制点の後は、モウリーニョ監督のチームらしく、引き気味に構えてボールを奪うと一気にボールをゴール前に運ぶチェルシーでしたが、肝心のフィニッシュがままなりません。フェリペ・ルイスからのクロスをドンピシャで合わせたドログバのシュートはGKの正面。36分、ラミレスの浮き球パスで右サイドをえぐったイヴァノヴィッチの優しいグラウンダーに走り込んだセスクは、簡単なシュートを打ち上げてしまいます。
一方で、プレミアリーグでも失点が多い守備もピリッとしません。シャルケの反撃は、フンテラール、ドラクスラー、ケヴィン・プリンス・ボアテングらがシンプルにつないでくる少人数の攻撃でしたが、とりわけドラクスラーのドリブルが止まらず、クルトワがコースを切らなければ同点という危険なシュートを許してしまいます。前半は、3-1でもおかしくなかったでしょう。ここまではチェルシーがリードしています。後半、早く追加点が欲しいところ。残り45分で、最初にチャンスをつかんだのはチェルシーのほうでした。
イヴァノヴィッチの角度のないところからのシュートと、ボアテングのロングシュートの応酬の後、60分に決定的なチャンスをつかんだのは、ジエゴ・コスタ不在のトップにおさまっていたディディエ・ドログバ。アザールからのロングパスから完全に右を抜け出したコートジボアールの英雄は、残念ながらトラップが長すぎました。角度がつき過ぎ、GKフェーマンにコースを抑えられたドログバは、クロスのシュートをゴール左に外してしまいます。セスクが中盤でドリブルをさらわれたのは、この直後でした。自陣からカウンターで攻めてくるのはドラクスラーとフンテラールのみでしたが、6人で対応したチェルシーは、誰も彼らのボールにさわれません。右から突破したドラクスラーが、左を走るフンテラールにラストパス。ゴール前でクルトワのポジションを確認したオランダ代表のストライカーが切り返しを入れ、強いシュートを放つと、ボールは名手クルトワの指先を抜け、ゴール左隅に吸い込まれました。
1-1となり、ホームで勝ち点を落とすわけにはいかないと攻めるチェルシー。しかし、この日は彼らの日ではありませんでした。76分、途中出場のロイク・レミーがゴール前から放った決定的な一撃は、シャルケDFノイシュテッターの信じられないヘディングのクリアで勝ち越しならず。フェリペ・ルイスの長いクロスに、競り合ったボールがファーに流れたところをアザールが狙うも、普段冷静な彼は珍しく気負ってシュートを打ち上げてしまいます。アザールは85分にも、中盤からのロングボールに足を伸ばしてプッシュしますが、GKフェーマンがブロック。CKからヘッドで競り勝ったケーヒルの一撃も、ゴールライン上でDFがクリア。攻めて攻めて攻めまくったチェルシーは、結局もう1本が決まらず、シャルケ04と勝ち点1を分け合う結果となりました。
いや、何といっていいのか…。こんな日もある、としかいいようがありません。ドリブル突破に弱い守備は気になるものの、攻撃はよかったと思います。「チャンピオンズリーグの決勝じゃなくてよかった。はい、次」と、気持ちを切り替えるほかはありませんね。チェルシーは、普通に戦えばアウェイでシャルケを倒すのではないかと思います。サポーターのみなさん、早々に忘れて、週末のプレミアリーグにいきましょう。アウェイのマンチェスター・シティ戦のほうが、間違いなく重要かつ強敵ですから。
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実はシャルケファンでもあるので、めっちゃ嬉しい!この勝ち点1はでかい。ケラー監督の首も繋がった(^o^)
後ろ四人が壊滅してノイシューターがCBというカオスな状態でした…
内田、ヘベデス、ファルファンらスタメンが戻ってきたら、各ポジションにバランスよくワールドクラスがいてかなり強いですよ!
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グナさん>
CLでベスト8にいくぐらいの底力はありますよね。