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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

1年前からほしかった…マンチェスター・シティが4000万ポンドでナタン・アケを獲得!

電光石火という言葉が真っ先に思い浮かぶ鮮やかなディールでした。「BBC」と「スカイスポーツ」の見出しはほとんど同じで、アドオンの100万ポンドの出し入れが違うだけです。「Man City £40m bid for defender accepted by Bournemouth(マンチェスター・シティの4000万ポンドの入札が、ボーンマスに受け入れられた/BBC)」。プレミアリーグから降格したクラブは、ナタン・アケを手離すと決めたようです。2017年の夏に、ボーンマスがチェルシーに支払った移籍金2000万ポンドはクラブレコード。今回、マンチェスター・シティから受け取る4100万ポンド(約56億円)は、売却額のレコードです。

プレミアリーグが終わって、1週間も経たないうちに決まったことには驚きましたが、ペップ・グアルディオラが手に入れたのがナタン・アケだったのは「納得」のひとことです。1年前、ハリー・マグワイアの獲得を争うマンチェスターダービーに敗れたクラブは、ナタン・アケにアプローチしていると報じられていました。当時、「レキップ」が報じた移籍金は今回と同じ4000万ポンドでしたが、「スカイスポーツ」は7500万ポンド。リヴァプールがファン・ダイクを獲った際に、DFとしてプレミアリーグ史上最高と騒がれた金額で合意するとは思えず、ボーンマスが強硬に突っぱねたのだと受け取りました。

チキ・ペギリスタインFDとぺップは、彼の名をターゲットリストに残していたのでしょう。「BBC」は、「エディ・ハウのチームがトップフライトに残るかどうかに関わらず、ナタン・アケは夏にボーンマスを去ると思われていた。彼らのプレミアリーグ降格は、シティがオープンな交渉を始めるトリガーとなった」と伝えています。マン・シティのフットボールディレクターが、「チームを強化するために素早く動くつもり」と語っているのを聞いていたサイモン・ストーン記者は「誰も速かったとは思っていないだろう」と、既定路線だったことを強調しています。

「シティがプレミアリーグのタイトルをリヴァプールに譲った明白な理由のひとつは、ヴァンサン・コンパニの後釜のサインを得られなかったことだ」
「グアルディオラの前提条件は、タイトな状況でもパスをつなぎ、攻撃の起点になれること。アケは、このテンプレートに見事にフィットしている」
「彼は、空中でも優れている。これは、ストーンズとオタメンディが(時には両方が)無視されたため、その場しのぎで役割を担った35歳のフェルナンジーニョの弱点のひとつだ」(サイモン・ストーン)

ボーンマスで過ごした最初の2シーズンは、プレミアリーグ全試合出場。今季も負傷さえなければ常にスタメンだったレフティは、3シーズンでシュートブロックがたった15回と、打たれる前に何とかするタイプです。チェルシー時代はセントラルMFもこなしており、来季のマン・シティは前線にロングフィードが入るシーンが増えるのではないでしょうか。

サイモン・ストーンさんは、「シティは水曜日にバレンシアのウィンガー、フェラン・トーレス獲得のための交渉を進めており、スペインのU-21代表は2000万ポンド(約27億4000万円)でレロイ・サネの後継者になると見られている」ともいっています。CBとサイドが決まれば、ダヴィド・シルヴァの穴埋めに集中するのではないでしょうか。スポーツ仲介裁判所の最終ジャッジで、来季のチャンピオンズリーグ出場権を奪還した前王者の新たなチームづくりは順風満帆です。


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