2020.08.02 監督トピックス
激痛だった主力の負傷続出とスランプ…ボーンマスのレジェンド、エディ・ハウがついに辞任!
オーバメヤンのエキサイティングな2発で、FAカップを制したアーセナルの素晴らしいセレモニーを見た後、苦くせつないニュースが飛び込んできました。ボーンマスのエディ・ハウ、辞任決定。プレミアリーグ18位で降格となったクラブが変化を求めたのか、クラブを愛する指揮官が自ら身を引いたのか。「双方の合意のうえ」という言葉からは、苦渋の決断に至るまでのプロセスを想像することはできません。13歳でユースチームに入団してから、25年という長い時間をボーンマスに捧げてきた42歳の指揮官は、ファンに残したメッセージのなかで「これまでの経験のなかで、最も困難なことのひとつ」と語っています。
「このフットボールクラブへの愛情と情熱は、いつまでも残り続けるでしょう。しかし、今こそが、クラブが新しい方向に進むために適切な時期だと感じたのです。ボーンマスは、常に私の心の中にありますが、変化を起こすべき時が来たと確信しています」
エディ・ハウがマネージャーとしてのキャリアをスタートさせたのは、2008年12月31日でした。ボーンマスのユースチームを指導していた31歳のコーチは、ジミー・クインの解任によって監督代行に指名されると、20日後にマネージャーに就任。2010-11シーズンにはチームをリーグ2(4部相当)の2位に導き、3シーズンぶりのリーグ1昇格という成果を残しました。2011年1月からバーンリーで指揮を執ることになりますが、1年10ヵ月後にボーンマスに復帰。2012-13シーズンを2位でフィニッシュし、チャンピオンシップにステップアップすると、昇格2年めの2014-15シーズンにリーグ制覇を果たします。
38歳という若さでプレミアリーグにチャレンジすることになった指揮官は、以来4シーズンを16位、9位、12位、14位でクリア。美しいパスサッカーが注目された2016-17シーズンにTOP10フィニッシュを果たすと、アーセン・ヴェンゲルの後任候補としてゴシップの常連となりました。2019-20シーズンも、多くの評論家が残留と予想。11節にマンチェスター・ユナイテッドからクリーンシートの勝利を挙げたチームは、4勝4分3敗でプレミアリーグ7位と絶好のポジションをキープしていました。
11月上旬からの2ヵ月で、1勝1分10敗という不振に陥った最大の理由は、主力の相次ぐ負傷とパフォーマンスの低下でした。デヴィッド・ブルックスとスタニスラスは開幕から長期離脱。ジャック・ステイシー、アダム・スミス、スティーヴ・クック、ジョシュア・キング、アルノー・ダンジュマが入れ替わりでチームを離れ、好調だったハリー・ウィルソンも12月の負傷以降は輝かなくなりました。ジョードン・アイブは途中出場2試合のみ。前年のプレミアリーグで38試合7ゴール14アシストという素晴らしいスタッツを記録したライアン・フレイザーが、夏の移籍が実現せずモチベーションを失ったからか、28試合1ゴール4アシストに終わったのも大誤算でした。
「BBC」は、エディ・ハウが残留を果たせなかった理由として、過去2シーズンの補強の空回りを指摘しています。2020年1月に加わったドミニク・ソランケは、プレミアリーグ42試合3ゴールと期待外れ。レルマとビリング以外は負傷が多く、戦術にフィットする以前に出場機会を得ることができませんでした。後半戦は4勝2分13敗。34節からようやく調子が上向き、トッテナムにスコアレスドロー、レスター戦で4-1と圧勝、最終節のエヴァートンとのアウェイゲームで1-3勝利と追い上げたのですが、1歩及びませんでした。
「クラブのアイデンティティと歴史の変革を成し遂げた人物。ボーンマスのレジェンド。われわれの親密な友情を思うと、決断は難しくなった」。ニール・ブレイクCEOの賛辞を聞くと、胸が痛みます。11329人しか収容できないバイタリティ・スタジアムで戦う小さなクラブは、偉大な指導者を失いました。ライアン・フレイザーは6月以降の出場を拒否して退団。ナタン・アケはマンチェスター・シティに移籍間近で、ロイド・ケリーにもリヴァプール行きの噂があります。来季のボーンマスは、今までとは全く違うチームとして、久しぶりのチャンピオンシップを戦うことになりそうです。
「エディ・ハウは、すぐにプレミアリーグに戻ってくる」。彼はこれ以上何もできなかった、どうしようもなかったとフォローしたハリー・レドナップさんの言葉は実現するのでしょうか。新生ボーンマスは、レベルを落とすことなく生まれ変わることができるのでしょうか。2008年に400万ポンド(当時のレートで7億円)を返済できずに破産宣告を受けたクラブが、再び辛酸を嘗めることなくプレミアリーグに戻ってくることを祈っています。
「このフットボールクラブへの愛情と情熱は、いつまでも残り続けるでしょう。しかし、今こそが、クラブが新しい方向に進むために適切な時期だと感じたのです。ボーンマスは、常に私の心の中にありますが、変化を起こすべき時が来たと確信しています」
エディ・ハウがマネージャーとしてのキャリアをスタートさせたのは、2008年12月31日でした。ボーンマスのユースチームを指導していた31歳のコーチは、ジミー・クインの解任によって監督代行に指名されると、20日後にマネージャーに就任。2010-11シーズンにはチームをリーグ2(4部相当)の2位に導き、3シーズンぶりのリーグ1昇格という成果を残しました。2011年1月からバーンリーで指揮を執ることになりますが、1年10ヵ月後にボーンマスに復帰。2012-13シーズンを2位でフィニッシュし、チャンピオンシップにステップアップすると、昇格2年めの2014-15シーズンにリーグ制覇を果たします。
38歳という若さでプレミアリーグにチャレンジすることになった指揮官は、以来4シーズンを16位、9位、12位、14位でクリア。美しいパスサッカーが注目された2016-17シーズンにTOP10フィニッシュを果たすと、アーセン・ヴェンゲルの後任候補としてゴシップの常連となりました。2019-20シーズンも、多くの評論家が残留と予想。11節にマンチェスター・ユナイテッドからクリーンシートの勝利を挙げたチームは、4勝4分3敗でプレミアリーグ7位と絶好のポジションをキープしていました。
11月上旬からの2ヵ月で、1勝1分10敗という不振に陥った最大の理由は、主力の相次ぐ負傷とパフォーマンスの低下でした。デヴィッド・ブルックスとスタニスラスは開幕から長期離脱。ジャック・ステイシー、アダム・スミス、スティーヴ・クック、ジョシュア・キング、アルノー・ダンジュマが入れ替わりでチームを離れ、好調だったハリー・ウィルソンも12月の負傷以降は輝かなくなりました。ジョードン・アイブは途中出場2試合のみ。前年のプレミアリーグで38試合7ゴール14アシストという素晴らしいスタッツを記録したライアン・フレイザーが、夏の移籍が実現せずモチベーションを失ったからか、28試合1ゴール4アシストに終わったのも大誤算でした。
「BBC」は、エディ・ハウが残留を果たせなかった理由として、過去2シーズンの補強の空回りを指摘しています。2020年1月に加わったドミニク・ソランケは、プレミアリーグ42試合3ゴールと期待外れ。レルマとビリング以外は負傷が多く、戦術にフィットする以前に出場機会を得ることができませんでした。後半戦は4勝2分13敗。34節からようやく調子が上向き、トッテナムにスコアレスドロー、レスター戦で4-1と圧勝、最終節のエヴァートンとのアウェイゲームで1-3勝利と追い上げたのですが、1歩及びませんでした。
「クラブのアイデンティティと歴史の変革を成し遂げた人物。ボーンマスのレジェンド。われわれの親密な友情を思うと、決断は難しくなった」。ニール・ブレイクCEOの賛辞を聞くと、胸が痛みます。11329人しか収容できないバイタリティ・スタジアムで戦う小さなクラブは、偉大な指導者を失いました。ライアン・フレイザーは6月以降の出場を拒否して退団。ナタン・アケはマンチェスター・シティに移籍間近で、ロイド・ケリーにもリヴァプール行きの噂があります。来季のボーンマスは、今までとは全く違うチームとして、久しぶりのチャンピオンシップを戦うことになりそうです。
「エディ・ハウは、すぐにプレミアリーグに戻ってくる」。彼はこれ以上何もできなかった、どうしようもなかったとフォローしたハリー・レドナップさんの言葉は実現するのでしょうか。新生ボーンマスは、レベルを落とすことなく生まれ変わることができるのでしょうか。2008年に400万ポンド(当時のレートで7億円)を返済できずに破産宣告を受けたクラブが、再び辛酸を嘗めることなくプレミアリーグに戻ってくることを祈っています。
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更新ご苦労様です。エディ・ハウ退団ですか、、、。有能な指導者ですからプレミアの
舞台に戻ってくると思いますが、ボーンマス
は心配ですね、、、攻撃と守備の要を失った
チームはどこまでチャンピオンシップで戦えるのでしょうか。