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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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日本人には結構難解!? 奥が深いイギリスの鉄道事情

イギリスの鉄道事情ですが、これが地下鉄と長距離路線でかなり違い、それぞれ難解です。どこまでうまく書けるかわかりませんが、これから現地へ行くことを検討されている方々向けに、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

その① 長距離路線は「飛行機に乗る」と思えば理解しやすい

たとえばロンドンからマンチェスター、リヴァプール、サウサンプトンなどに行くとしましょう。これを日本の東京に置き換えてみると、今でこそほぼすべての長距離路線が東京駅発着になっていますが、一頃までは長野に行くなら新宿発、東北は上野、西は東京駅とそれぞれ玄関口が異なっており、ロンドンは、この状態だと思っていただければよいですね。マンチェスターやリヴァプールに行くならユーストン、サウサンプトンに行くならヴィクトリアかウォータールーなど、どちら方面に行くかによって、発着駅が変わります。そして、そのシステムは飛行機に乗ることをイメージしていただくとわかりやすいです。日本の鉄道と違うところを以下に挙げてみます。

⇒「電車運行会社」(民間)と「駅などのインフラ管理会社」(公益法人)
 が別々にあり、ひとつの路線に複数の電車運行会社が乗り入れている
⇒ピーク時とオフピーク時で値段が違う。何日前に買うかで値段が変わる。
 同じ日でも乗る電車によって値段が違う。
⇒ロンドンの各駅やリヴァプール、マンチェスターなど大きな駅では、
 当日行くまで何番線から電車が出るのかわからない(ユーストンでは、
 出発15分前まで表示されなかったりしました)

これらについては、当地の「ナショナル・レール」ブランドのサイト「National Rail Enquiries」を見ていただくのが早いと思います。運行会社が違っても、一部の例外を除いて「ナショナル・レールの列車」という見せ方で運営されています。チケットは、日本の航空会社や新幹線がやっているチケットレスサービスがあるので、ネットで買って、当日駅で券売機に受け付け番号を入力して発券してもらうことが可能です。以下が「ナショナル・レール」のサイトですが、行先と時間を入力していただいて、実際の列車と時刻、席のクラス(日本でいうグリーン車と普通車)、運行会社、お値段などを見ていただければイメージが湧くのではないでしょうか。長距離列車については、ロンドン・ユーストン駅からマンチェスター・ピカデリー駅まで2時間10分~2時間30分で7500円~10000円くらいなので、東京から大阪に行くと思えば、まあこんなもの、というお値段ですね。ちなみにロンドンからサウサンプトンに行く場合は、ヴィクトリア発とウォータールー発で運行会社が違い、料金も変わりますのでそれぞれ確認したほうがよいでしょう。


サイトのTOP画面です。実際に行かれる方や鉄道が大好きな方は、こちらで行先や時間を入れてみましょう。


ユーストンからマンチェスター・ピカデリーに、3月10日の13時指定で入れた時の検索結果画面。値段がまちまちです。

電車代を安くしたい方は、早めにおさえてしまったほうがよいと思います。私はサウサンプトンに行く際、出遅れたがために痛い目見ましたので。

その② 地下鉄には不思議がいっぱい!

ロンドンの地下鉄は「ゾーン制」をとっています。ゾーンは1~9まであり、簡単にいえば、数字が小さいほど都会です。料金は「ゾーン1」「ゾーン2」「ゾーン1-2またがり」など、どのゾーンで乗るのか、ゾーンをどこまでまたぐのかで値段が変わる、という仕組みです。なので、たとえばピカデリー・サーカスからレスター・スクエアのような「隣の駅が見えるんじゃないか!?」という短距離を1駅乗っても、パディントンから乗り換えを入れてロンドンブリッジまで中心街をナナメにぶっちぎっても料金は一緒です。ゾーンをまたぐ場合は、これがやっかいなのですが、オイスターカードというスイカやパスモみたいなカードを使うか現金かで変わりますが、基本的にはまたぐとお金がかかることが多い、と思っていただければよいか、と(すみません。ラフな説明で)。

気になる料金ですが、現金で乗ると、何と初乗り4ポンド!600円くらいします。まずはここで一度「たっけー!」とびっくりするわけですが、「オイスターカード」を使えば何と初乗り1.1~1.6ポンド!ええっ、普通じゃん!むしろ安いじゃん!カード利用促進のためとはいえ、ここまでやるか!?と二度めのびっくり。料金体系も、オイスターカードではゾーンごと、あるいはゾーンまたぎで料金が細かく変わるのですが、現金だとロンドンど真ん中のゾーン1を含む場合はどこまで行こうがほぼ一律、と複雑怪奇な設定になっており、何にしろこれはオイスターカード入手しなきゃ!と思うのは間違いありません。

そしてもうひとつ、押さえておきたいのは「トラベルカード」です。観光で1日に何回も地下鉄を乗り降りする場合は1日乗り放題で5.6ポンド~14ポンド(範囲の広さで変わります)。複数日設定のチケットもあり、これを使わない手はありません。ちなみにトラベルカードもオイスターカードも、ピーク時とオフピーク時で値段が変わります。そんなに大きな額ではありませんが、トラベルカードでは1000円くらい違うので、これも注意してください。

まとめると、地下鉄については、旅行客向けオイスターカードを日本で購入(英国観光庁オフィシャルショップ)し、トラベルカードを有効活用。料金一律のバスを組み合わせて使えばまたがりで買わなくても済む場合もある、といったところでしょうか。

すみません。大体わかりました?

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