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【MAN.UTD×West Ham】ルーニー退場、エレーラ負傷の劣勢マン・ユナイテッド、幸運な勝利!

スモーリング、フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンス、ブラケット。負傷とサスペンデッドでCB4人を失ったマンチェスター・ユナイテッドのCBコンビは、元々CBが本職のマルコス・ロホと、下から引き上げた無名のパディ・マクネアです。プレミアリーグ開幕5戦でわずか1勝と苦戦が続き、レスターに5失点で惨敗するという失態を犯したマンチェスター・ユナイテッドは「前の選手ばかり獲って後ろを強化していない」と糾弾されていますが、左SBにルーク・ショー、CBとSBをできるロホ、アンカー、SB、CBに入れるダレイ・ブリントと、要所の補強はしているのです。CBが4人もリタイアすれば、少数精鋭のマンチェスター・シティやアーセナルなら、誰もいなくなっているところです。

とまあ、愚痴はこのへんにしておいて、さっそくウエストハムとのプレミアリーグ第6節がキックオフを迎えます。本拠地オールド・トラフォードで戦えるマンチェスター・ユナイテッドとしては、「最終ラインの綻びを突かれる前に、圧倒的に個人力の高い攻撃陣でゴールを奪って相手の戦意を喪失させる」という展開にもっていきたいもの。このミッションに向かって開始早々の4分に最初の結果を出したのは、敵陣でのインターセプトから完璧なクロスをフィードした右SBラファエウと、これを右足インサイドで軽くゴールに流し込んだキャプテン・ルーニーでした。

1-0としたものの、不安定な守備は改善できていません。先制から1分後には、ダレイ・ブリントのバックパスミスをエネル・バレンシアに拾われ、フリーのシュートを許してしまいます。バレンシアがシュートを打ち上げてくれて命拾いしたマンチェスター・ユナイテッドは再度、攻勢。16分には、オフサイドラインぎりぎりで待つファン・ペルシにブリントから縦パスが入り、エースが右足でシュートを放つも、ボールはゴールの上を越えていきます。

ウエストハムの反撃は18分、DFトムキンスのヘッドはゴール左。ピンチを切り抜けたマンチェスター・ユナイテッドが2点めを奪ったのは、21分でした。自陣でMFソングが持ち過ぎたボールがファルカオへ渡り、右から走ったファン・ペルシにきれいなラストパスが通ります。5分前に右足シュートを外していたファン・ペルシでしたが、2回めの右足は、左のサイドネットに決まるコントロールショット。2-0とリードを広げたマンチェスター・ユナイテッドでしたが、36分のCKはいただけませんでした。CKに飛び出したGKデヘアがアマルフィタノに先に触られ、こぼれ球をトムキンスがヘッドでバーに当てると、リバウンドを決めたのはFWサコー。2点を先行して1点返される流れは、5-3で敗れたレスター戦と一緒です。後半のマンチェスター・ユナイテッドは、前節の反省を活かして勝ち点3をゲットできるのでしょうか。

54分、左からのクロスをサコがボレーで合わせると、デヘアがビッグセーブ。直後のトムキンスのヘッドにゴールを脅かされると、ここからの40分、マンチェスター・ユナイテッドは余裕と狙いなき守備で過ごすことになります。58分には、カウンターを喰らいそうになったシーンで手段を選ばず後ろから足を出したルーニーに一発レッド。10人になったマンチェスター・ユナイテッドは、オールドトラフォードで敗戦寸前まで追い込まれました。

61分、ルーク・ショーの上から頭を出したサコがヘディングシュート。65分にファン・ハール監督がファルカオをフレッチャーに代えて守備の安定を図るも、ウエストハムの攻勢は止まりません。81分には、ラファエウを軽々とかわしたエネル・バレンシアが左からきわどいミドル。82分のMFダウニングの決定的なクロスは、2人が中に飛び込んだにも関わらず、先に触ったCBマクレアが体を投げ出した間一髪のクリアで逃れます。

83分にはラファエウがエネル・バレンシアの決定機を阻止しますが、88分、ウエストハムは右からのアーリークロスをケヴィン・ノーランがゴールに蹴り込み、ついに同点…ノーランの周囲に仲間が集まりかけるも、このゴールはオフサイドの判定。マンチェスター・ユナイテッドのなかで、「勝つためにどうしたらいいか」「何をしてはいけないか」を考えてプレイしているのは、ディ・マリアとバレンシアのみ。他の選手は、目の前の危機をさばくのに精いっぱいです。4分のはずだった追加タイムが5分をまわったとき、ようやくタイムアップの笛。マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグの上位クラブとの対決ならひっくり返されていたゲームを、ウエストハムの決定力のなさに救われて勝利しました。シュート数8対13、枠内シュート3対4は、勝ったチームの数字ではありません。

惨敗したレスター戦との違いは、ホームかアウェイかだけ。敵地で戦っていれば、スタジアムの雰囲気にのまれることのないウエストハムが勝利していたのではないかと思います。ケガ人が多い、という言い訳はあるものの、プレミアリーグ開幕から1ヵ月半が過ぎても、チームとしての守り方が定まっていないのを見せられるとがっかりします。昨季も今ひとつなチームでしたが、課題はクロスばかりの攻撃のほうで、守備はこれほどひどくなかったですからね…。収穫は、勝ち点3を死守したことだけ。昨季のプレミアリーグでダブルを喰らっている来週のエヴァートン戦は、こううまくはいかないでしょう。

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“【MAN.UTD×West Ham】ルーニー退場、エレーラ負傷の劣勢マン・ユナイテッド、幸運な勝利!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    ユナイテッド戦途中から見ましたが、守備は不安定ですね。ルーニー退場からさらに右サイドを何度も突破され危うい所が何度あったと思います。確かにアウェイであれば結果は逆かもしれないゲームでしたね。ルーニーの退場が次節どのように響くかですね。

  2. ジダネス より:

    ついに強めのチームと当たるんですね。心配です。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    次戦は、マタの守備が不安です。ルーニーは、戻ってくれるので。

    ジダネスさん>
    まったくですね。どうなっちゃうんでしょう。

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