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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハメス・ロドリゲスとアランに加えてドゥクレも獲得合意!? 来季はエヴァートンに要注意!

Allan and James Rodriguez arrive in UK to have medicals ahead of transfers to Everton」。プレミアリーグの移籍関連ニュースをリアルタイムで配信している「スカイスポーツ」のトランスファーセンターがエヴァートンの動向を伝えたのは、0時をまわった頃でした。ナポリのアランとレアル・マドリードのハメス・ロドリゲスは既にイギリスに到着しており、メディカルチェックを受ける手筈がついているとのこと。カルロ・アンチェロッティ監督は、ナポリ時代に重宝したアンカーと、マドリードとミュンヘンでともに戦ったプレーメイカーをダブルで口説き落としたようです。

これだけでもビッグニュースですが、2時間後、さらにもう1発ハイテンションな速報が入ってきました。「Everton agree fee understood to be £25m with Watford to sign midfielder Abdoulaye Doucoure」。ワトフォードの中盤を支配するアブドゥライェ・ドゥクレも、クラブ間合意に漕ぎ着けたようです。アランとドゥクレは2500万ポンド(約35億4000万円)、ハメス・ロドリゲスは2200万ポンド(約31億円)というバーゲン価格。シュナイデルランをニースに売却し、ニアッセ、クコ・マルティナ、ステケレンブルク、シディベを手離してスリムになったクラブは、中盤だけで7200万ポンドのビッグディールを敢行しました。

さて、そうなると…。アンチェロッティ監督の手元には、トム・デイヴィス、シグルズソン、グバミン、イオビ、アンドレ・ゴメス、デルフがおり、中盤の真ん中は明らかに大渋滞です。シグルズソンとイオビをサイドに…いや、そっちはそっちでベルナルジ、ウォルコット、リシャルリソンとスペシャリストが揃っており、昨季プレミアリーグで35試合出場のシグルズソンは出場機会が激減しそうです。2センターにドゥクレとアラン、2列めにリシャルリソン、ハメス、ウォルコットが並び、最前線にはプレミアリーグ13ゴールのカルヴァート=ルーウィン。ベテランを出すならシグルズソンとデルフ、貢献度が低い選手を諦めるならイオビとグバミンが売却候補となりそうです。

余剰戦力の売却の算段がついたら、次のタスクは最終ラインの整備です。レイトン・ベインズが引退した左サイドは、ディーニュ不在の穴を埋められる存在が必要。右SBは、コールマンとジョンジョ・ケニーでいくのでしょうか。マイケル・キーン、ジェリー・ミナ、ホルゲート、ブランスウェイトと枚数は足りているCBは、強度が気になります。ダブついた中盤に加えて、ロックダウンをぶっちぎってパーティー満喫の悪童モイーズ・キーンとレンタル先のクリスタル・パレスでも輝かなかったジェンク・トスンを売りに出し、CB、左SB、前線のオプションを押さえられればFIXとなるのではないでしょうか。

派手な補強を見ると、エヴァートンはプレミアリーグのTOP6を脅かす存在に感じられますが、2019-20シーズンに公式戦14試合1ゴール2アシストという最悪のシーズンを過ごしたハメス・ロドリゲスが機能するかどうかで、順位は大きく変わるのではないでしょうか。名将アンチェロッティが巻き返しに成功するか、2013年のデヴィッド・モイーズ辞任以来9度めとなる監督交代劇が繰り返されるのか。マージーサイドの古豪のチーム作りと新たなフットボールに注目しましょう。


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